女子サウナ―は何を求めている?
※当アカウントから発行する記事は、温浴施設経営者向け有料メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」(https://aqutpas.co.jp/mailmagazine/)の過去記事を再編集したものとなります。
(執筆日:2022年6月11日)
相変わらずメンズサウナのレディースデーが人気です。
今月の関東エリアでは、新サウナ室が完成したばかりのニューウイングを筆頭に、毎月安定のかるまる、ジートピア、サウナセンター、レインボー本八幡などがレディースデーを開催。
7月1日には閉店するプレジデントで最初で最後のレディースデーが行われるというニュースも飛び込んできました。
どの施設も先着順・抽選で予約はMAX、私も含め、情報を見逃したり落選したりして涙を呑む女性も多発しています(そもそも予約できたとしても全部行くことは無理そうですが…)。
このメルマガ読者の中には、
「うちの施設にはあまり女性が来ていないのに、なぜそんなにメンズサウナにばかり行きたがるのか?」
と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は女子サウナ―が何を求めているのか、あらためてその心理について考えてみたいと思います。
1.見えるだけで近づけない「ガラスの壁」
サウナブームを牽引した「サ道」をはじめとするサウナコンテンツ。
「サウナを愛でたい」「のちほどサウナで」といった人気コンテンツを、サウナファンほどよく見ている訳なのですが、そこで紹介されるサウナの多くが男性専用施設です。
中には一生入ることがかなわないであろう施設もあります。
ドラマ「サ道」の第1シーズンでは、メインの舞台となる北欧を含め、登場した全16施設のうち、5軒が男性専用施設、1軒が女湯にはミストサウナしかない施設でした。(撮影の都合も大きいと思いますが…。)
男性の皆さんはいい施設を見たら「今度行ってみようか!」と思うだけかと思いますが、女性サウナーは登場した中の4割近くの施設をただ指をくわえて見ているのです。
他のコンテンツも含め、見えているのに近づけない。そこには、ガラスの天井ならぬガラスのぶあつい壁があります。
中には「悲しいから見たくなくなった」と思い詰める(?)方もいるほどです。
この渇望感がレディースデー人気に結び付いていることは間違いないでしょう。
2.男湯との差にも泣かされている
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