子どもが壊したクルマのエアコンの吹き出し口を直したはなし
車のエアコンの吹き出し口が壊れた
子どもがいるとものが壊れる。大人だけで暮らしていた時にはそうそう壊れなったようなものが壊れる。
先日、お嬢が車の中で泣いて暴れた際にエアコンの吹き出し口のつまみを吹っ飛ばした。すぐに直せない壊れ方だったので、部品は片付けて一旦忘れることにした。
それがかえってよかったかもしれない。
これからもこういうことはあるだろう。
ものが壊れた、壊された時に腹が立つのは多分止めようがない。腹が立った時は一呼吸置くようにしましょう。それは知っている。その場でそれを思い出すのはなかなか難しい。
右側のつまみがない。これがないと吹き出しの左右方向の調節ができない。
右側の指で摘んで操作する部分が外に外れた。左右方向に風向を調整するルーバーと噛み合う左側のフォーク状のパーツはエアコン内部に落ちた。これを噛み合わせないと直らない。吹き出し口の裏側から手を入れる必要があり、その場では直せず数ヶ月放置していた。
とりあえず、見ないことにして腹立ちを抑えた面もある。
しかし、このところ急に暖かくなってきたので暑がりなお嬢にエアコンの風を当ててあげなければいけない。修理するか……と、調べてみると、この部分は下まで一体になっていることがわかった。
え…… 高いぞ
この部分が丸ごと交換になる。ディーラーでは1万5千円ほどかかるという。
え……
なんでこうなる?
吹き出し口をごっそり外して裏返してみると部品同士が溶着カシメで組み立てられている。ネジ留めならば簡単に分離して裏側から手が入るのに、これだとカシメを溶かさないと外れない。ネットでは溶かして外した修理例も報告されていたが、元に戻すのは困難だ。
表側からの修理を試みる
つまみは上下方向のルーバーを前後から挟むように固定される。ただつまみを押し込んでも後ろ側のフォーク状の部品と噛み合わず固定されない。そこで、後ろ側のフォーク状の部品を先曲がりラジオペンチで保持して後ろに下がらないようにした。そこにつまみを押し付けた。爪は4つあるが、一つ引っ掛かればあとはどうにかなる。
先が曲がった適当な工具で後ろ側のフォーク状の部品を後ろから押して、残り3つの爪をかける。私は六角棒レンチを使った。これで修理完了。
これからもこういうことはあるのだろう
今回は結果的に0円で修理できたが、修理に多額の費用がかかることもあるだろうし、直せないことも少なくないだろう。
そういう時に腹が立つのは多分止めようがない。その後、一呼吸置くこと。アンガーマネージメントで言うところの、一旦その場から離れることが大事なんだろうなと感じた次第。