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ゼロからの二輪車デビュー(へんしんバイク、ストライダー、ディーバイク)
これまで二輪車に縁がなかったお嬢が「4歳の誕生日には自転車が欲しい」と言い出した。16インチのキッズ向け自転車は身長100cm超が対象で少し大きすぎるし、かなり重い。キックバイクはもっと小さい子向けですぐに使えなくなりそうだ。そこで14インチでペダル、チェーンが脱着可能な「へんしんバイクC14」を選んだ。
「4歳の誕生日には自転車が欲しい」
これまで二輪車のたぐいの経験ゼロのお嬢が「4歳の誕生日には自転車が欲しい」と宣言した。どうやら以前から自転車に乗りたかったらしい。しかし、キッズ向け自転車はおよそ身長100cm以上を対象としており、お嬢にはやや大きい。また重量もかなり重く、10kgを超える。父のクロスバイクと変わらない。自分で引き起こせるかどうかも怪しい。諸々調べていくうちに、自転車の乗り方を身につけるには補助輪を経由しないほうが良いと言われていることが分かった。
補助輪つき自転車から始める時代ではないらしい
補助輪をつけた自転車はバギーと同じで曲がりたい方向にハンドルを切って旋回する。しかし、二輪車は曲がりたい方向と逆方向にわずかにハンドルを切る。これは自転車を乗れている人は全く意識していないはずだ。この操作でバランスしていた車体を旋回方向の内側に向けて倒し込み、旋回に必要な横力を発生させている。すなわち補助輪があるかないか逆の操作が必要になるわけだ。補助輪は二輪車に乗るのをわざわざ難しくしていると言える。
これを避けるにはバランスバイク、キックバイク、ペダルなし自転車などと呼ばれる足で地面を蹴って進む二輪車で練習すると良いと言われている。力学的には、二輪車はバランスを取って運転する乗り物だから、前後輪だけでバランスを取ること、車体が倒れそうになった時に逆ハンドルを入れて立て直す練習ができる。
バランスバイクで練習を始めたの方が補助輪より有意に早く自転車に乗れるようになるという調査研究(2022)もある。
ペダルなし自転車で二輪車の練習を始める手順は以下の通り。
バランスバイクとキッズ向け自転車を兼用したい
以上より、バランスバイクから二輪車の練習を始めることにした。この種のものでは「ストライダー」が代表格だ。12インチの標準サイズは18ヶ月から5歳が対象とされており身長70から115cmに対応する。4歳、身長100cmまで成長していると使える期間が短いのではないかとの懸念がある。価格は1万5千円程度で、一年で使い切りになりそうだ。一年後にはキッズ向け自転車への乗り換えが必要になる。キッズ向け自転車も使える期間は長くない。せいぜい小学校低学年までだろう。
そこでバランスバイクと自転車を兼用できる製品を検討する。
以下の3製品を比較した。
ストライダー 14xとへんしんバイクC14はほぼ同じ内容だ。
ディーバイクはこれらと異なり、ペダルを外せるキッズ向け自転車と言える。チェーンやクランクといった駆動系は取り外すことができず、重量も重い。持ち上げてみると、4歳児の手には余るだろうなと想像できる。よってディーバイクは早々に脱落。
ストライダー 14x (5.9/7.4kg, サドル高38-55cm)
へんしんバイクC14 (5.5/6.9kg, サドル高36-47cm)
ディーバイク マスター プラス14 (9.2kg, サドル高 39.5-58.5cm)
比較検討の結果…
残るストライダー 14xとへんしんバイクC14を比較した。
ストライダーはダウンチューブ、チェーンステーともに異形パイプ1本、へんしんバイクはミキストフレーム
へんしんバイクの方が自転車として真っ当な形状で重量も軽い
コンポはおよそ同等のよう
メルカリ等で中古品の状態を見るとメッキの質に大差なさそう
ストライダーはサイクルベースあさひやイオンが取り扱っており、現車確認ができた。へんしんバイクは通販のみの扱いで、関西には現車が見られるショールームもない。現物を見ずに注文するのはかなり迷ったが、結局へんしんバイクC14を選んだ。
決め手は色だった。ストライダーはアメリカンなビビッドな色で、われわれの好みではなかったため。好き好きですね、ここは。
へんしんバイクC14到着
注文翌日には発送となり、中一日で到着した。梱包は23 x 82 x 43cm(WDH)ほどで大人一人で十分持ち上げられるサイズと重さ。前輪とハンドルは取り外されて梱包されているので組み立てが必要だ。付属するプラスドライバーつきの六角棒レンチとスパナで組み立てられる。難易度は高くないが、フロントフォークの向きを逆に組む可能性はある。(ネット上でそうした間違いを見かけた)
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組み立てて気になったこと
ブレーキワイヤーは要調整
フロントブレーキは握りしろが多すぎ、リヤブレーキは引きずり気味で調整が必要だった。スパナ1本で調整できるのでスポーツバイクに乗っている人は問題ないだろう。ただ、自転車に慣れていない方は自転車店に依頼する必要があル。しかし通販利用で店を通さずに購入しているため引き受け先を探すのに困りそうだ。関西にも取扱店があればと思う。
ハンドル、サドルの高さ、ブレーキレバーの向きの設定
各部の高さは子どもに跨らせて調整する。サドルの高は自転車と比べてかなり低めにする。サドルに座って両足ベタづけになり、膝が少し曲がる程度が良いという。ハンドルの高さは肘が伸びない程度、臍の高さより少し上が良いようだ。ブレーキレバーは手関節が自然な角度になるよう調整する。
乗せてみてみて
まずはハンドルを手で押している状態で、サドルに座るに至らない。両足を地面から離せるようになるのが最初の目標になる。
早速「ペダルを付けて」と言われているが、もう少し練習してからになるだろう。