こどもとYouTubeのつきあいかた
Youtubeいつまででも見ている問題
お嬢4歳、Youtubeをいつまででも見る。制限をかけなければ、起きている時間すべてをyoutubeで溶かすんじゃなかろうか。楽しみとして見るのは否定しないし、世間で広く見られているものから完全に遮断してしまうと弊害のほうが大きい。しかし、誘引性と依存性の高さが見逃せないので対策は必要だ。
困っている家庭も多かろうと調べてみたが、まとまったものがあまり見当たらなかったので、うちでの事例を紹介する。
視聴時間の一元管理はほぼ不可能
スマホやタブレット、スマートTVなどの視聴デバイスには、親による視聴制限をかける仕組みがなにがしか組み込まれている。しかし端末をまたいでの一元管理はほぼ不可能だ。それぞれの同じGoogleアカウントでログインしているのだから原理的にはアカウント単位での管理ができるのだが、実装されていない。自宅内のWiFiを使っているうちはインターネットへの接続で管理するのが現実解になる。
以下にうちでかけている制限のしくみを紹介する。
うちでかけている制限
ルール化
大前提として信頼関係の上で時間を制限するようにしている。
制限する理由は話してておくべきだ。
「依存症という病気になってしまうから、ずっと見ているのはダメだよ」と伝えている。朝早い時間や、夜遅くは見られないこと、一日で見られる時間に上限があることを伝えている。
しくみでの視聴制限
視聴制限のために下記のしくみを構築した。視聴を切り上げるよう伝えてもなかなか聞き入れないが、時間オーバーや回線断で見られなくなるのは割にあっさりと受け入れるよう。
Wi-Fiアクセスポイントで端末の接続時間を制限、随時切断
YouTube kidsのみに限定
子ども専用のタブレットを用意、子ども本人のアカウントを登録
Youtube Kids アプリのタイマーを使用
iPad OSのスクリーンタイムでアプリの使用時間を制限
Amazon Fire TVに子ども用プロファイルを作成
Amazon ペアレントダッシュボードで YouTube アプリの使用時間を制限
1. Wi-Fiアクセスポイントで端末の接続時間を制限、随時切断
NECプラットフォームズのAtermシリーズに搭載されている「こども安心ネットタイマー」を使用している。端末のMACアドレスを登録することで、個別に接続可能時間を管理することができる。曜日ごとに30分単位で接続可否を設定することができる。夜から朝までと、食事の時間の前には接続が切れるスケジュールにしている。
同じLANに収容されている親のスマホからの操作で、任意の時点で接続を切ることもできる。今日だけ臨時に接続することもできる。ふだんと違う時間で生活している日はこれを使って調整している。
2.youtube kidsのみに限定
子ども用プロファイルを用いてyoutube kidsしか見せないようにしている。
自動再生はオフにする
3. 子ども専用のタブレットを用意、子ども本人のアカウントを登録
視聴時間や視聴コンテンツの制限、管理を行うために、専用のタブレットを用意し子ども本人のアカウントを登録した。うちは古いiPadに子ども用の分厚いクッションケースを装着して子ども専用にした。親の端末はface IDや指紋認証でロックをかけ、できるだけ触らせないようにしている。
3-1. YouTube kidsアプリのタイマーを使用する
Youtube kidsアプリにはタイマーがある。ただし、ほとんど役に立たない。
九九で認証した先で視聴時間を設定し、「タイマーを開始」「キャンセル」が選べるが、ここでキャンセルを選ぶと、タイマー自体がキャンセルされてしまう。視聴時間を制限するしくみなのだから、キャンセルが選ばれたら視聴できないのが本来だろう。こういう実装をするGoogleに不信感を覚える。
3-2. iPad OSのスクリーンタイムでアプリの使用時間を制限
iPad OSのスクリーンタイムにpinを設定し、アプリの使用時間制限をかける。Wi-Fiアクセスポイントは接続可能時間帯が制御できるだけで、使用時間の制御はできない。アプリの使用時間を制限することで一日の視聴時間の上限を設定する。
4. アマゾンFire TVに子ども用プロファイルを設定する
子ども専用のiPadを用意する前はFire TVを使ってテレビで見せていた。Fire TVはAmazonアカウントと紐付けされる。子どもが勝手に有償コンテンツを購入できないようにpinは必ず設定する。その上で、子どものプロファイルを設定する。プロファイルの切り替えにはpinが必要になる。
4-1. Amazon ペアレントダッシュボードでyoutubeアプリの使用時間を制限
Amazon ペアレントダッシュボードからアプリの使用時間等を制限することができる。同じGoogleアカウントでログインしていてもプラットフォームが違うiPadと通算することはできない。iPadと比べると自分で操作しにくいので、あまり使わないようになった。Apple TVであればアプリの使用時間をデバイスをまたいで通算して積算できるようだ。
https://parents.amazon.co.jp/settings/child-settings/