DTMer向け自作PC(My PC紹介編)
お久しぶりです。
思いつきで、自分の自作PCを紹介したくなったので紹介します。
前後編を予定していまして、前編で現在使っているpcのスペックと使い勝手、後編でいま自作するならどんなPCにするかの妄想を記事にします。
あくまで読み物として楽しんでいただければ、と思っております。
現在の構成
いま使っているDTM兼ゲーミング用PCの構成です。
2019年8月頃に最初の構成を完成させ、
何回かマイナーアップデートをしています。
CPU
Ryzen 5 3600 → Ryzen 7 5700X
Ryzen 5 3600 は2019年8月に26kにて購入。
おまけで、"Forged from the finest silicon"と書かれたTシャツをもらいました。結構好きですが、なぜかタンスで眠っています。
その後、当時Soket AM4最後と言われていた、Ryzen 7 5700Xが安くなっていたため、2023年10月頃換装。(今はAM4でRyzen 7 5800XTとRyzen 9 5900XTが登場しています。)買ったときは25kぐらいだったと思います。
楽曲が完成したのがそのタイミングのため、換装とwin11へのバージョンアップを行いました。TDP 65WのおとなしいCPUです。CPUクーラー
虎徹MARK Ⅱ
当時鉄板のCPUクーラー。
AMDのCPUは十分に冷えていると自動でocしてくれる機能があるらしく、それを信じてリテールクーラでなくこっちにしましたが、正直リテールクーラで良かったと思っています。うるさかったら、あとから換装できますしね。後述するPCケースのVersa H26とは干渉ギリギリでした。メモリ
G.SKILL SNIPER X 32GB(DDR4 PC4-28800)
結構こだわったパーツ。今でこそRAM32GBは当たり前ですが、当時は16GBで十分というのが通説になっていました。しかし、DTMはメモリを食いそうというイメージがあったため、32GBを選択しました。
当時のRyzen CPUはメモリクロックによって大きく差がでる、と言われていたのでOCメモリを選択し、XMPを読み込んだところ、ブルスクとなりました。
その後は定格で運用しています。OCメモリでない32GBを選択すれば良かった、というのが結論です。GPU
RTX2060 → GT710 → GTX960 → RTX2060
ここ数年、値動きが激しかったパーツ。
おもに仮想通貨ブームの影響ですね。
私はParadox InteractiveのEU4という2013年発売のゲームを中心にプレイしているため、GT710でも一応遊べていました。
しかし、他のゲームもしたくなったので、友人にRTX2060を譲ってもらいました。感謝。SSD
SAMSUNG 860 EVO 500GB(SATA SSD) → SAMSUNG 970 EVO Plus 2TB(NVMe SSD)
ここ数年でかなり大容量化・値下げが進んだパーツ。
最近では円安の影響か、少し値上がりしました。
PCIe Gen 3.0の在庫処分で13kぐらいで購入。
いい買い物をしたと思ってます。
Samsung SSD Data Migration というソフトでCドラのクローンが楽に作れて、それにも満足しています。HDD
SEAGATE BarraCuda 4TB + intel OPTANE 16GB(キャッシュ)
うちのシーゲートちゃんは5年程度使っても至って健康です。
何に使ったか覚えていませんが、残り1.6TBでした。
intel OPTANEの方は、AMDのStoreMIのFastDriveとして使っています。
HDDをSSD並の速さで使えるようになる、という触れ込みだった方のOPTANEが投げ売りされていたので、StoreMI用に使っています。
不具合はかろうじて回避してきましたが、インターネットでは不具合報告をよく見かけるので、PCに詳しくない方はStoreMIに手を出さないことをお勧めします。マザーボード
GIGABYTE B450 AORUS ELITE
"ELITE"とか言いながら、廉価なGIGABYTEのATXマザーボード。
PC1'sのBIOSアップデートサービスを利用して、10kで手に入れました。
安い。
CPUのOCをする人はもっと高い板を買うと思いますが、OCでファンがうるさくなりそうなため、OCせずに安い板で済ませました。
内部のSATAポートとNVMe SSDスロットをきれいに使い切りました。
うれしい。OS
Windows 10 Home → Windows 11 Home
15k~17kでライセンスが売ってるやつ。
いろいろな考えがありますが、価格に見合った価値のある商品だと思ってます。光学ドライブ
日立LGデータストレージ GH24NSD5 WH BLH
必ずしも必要というわけではないパーツ。
USB外付けがよくおすすめされますし、私もそっちがいいと思います。
でも、5インチベイの光学ドライブはロマンがあって好きです。
円盤に収録されたゲームを遊ぶときに役立ちます。
あとDTMerならCDを焼くのにも使えますね。PCケース
Thermaltake Versa H26
5kで買える、安いPCケース。
安さだけで選びましたが、5年経つと、HDDトレイの3.5インチベイのゴムが溶けて取り外しが難しくなってしまいました。
これはマザーボード側の問題だとは思いますが、ネジ穴の位置が合っておらず、2箇所ネジが止まってないです。電源
Antec NEG750W
割と高かった気がするパーツ。電源は大切と聞いていたので、結構考えて選びました。でも、この構成なら750Wは絶対に過剰ですね。
でも、ファンの音もほとんどしないですし、コイル鳴きもないので、この電源は気に入っています。
DTMer向け自作PCに求めたいもの
上記のPCを5年程使って、DTMを楽しんだ(苦しんだ)経験から
DTMerが自作するときのヒントのようなものを提示できれば、と思います。
CPU性能
静音性
ストレージ容量
とりあえず、この3つが盲点になると思います。
1.CPU性能
DAWを扱う上で、かなり大切です。
一部のシンセサイザーや大量に使うEQ、あと生楽器系の音源はかなり重たい印象です。
AMDのCPUであれば、BIOS更新によって乗り換えられますが、Win11から要求されるfTPM周りの挙動の日本語情報がインターネット上であまり見つからないため、最初から高性能なCPUを採用するのがトラブルが少なくなるとは思います。
CPU換装後に、ライセンスが吹っ飛ぶとかなり面倒ですので、やはり最初から高性能なCPUを採用するのがよいでしょう。
iLokを使っている人は必ず、換装前にライセンスの紐づけを外しましょう!
2.静音性
レコーディングをする予定があるならこだわった方がいいでしょう。
パソコンとモニターを別の部屋に置けば解決ですが、難しいですよね??
主なアイドリング音発生源は、CPUクーラー、GPU、ケースファン、電源です。盲点になるのがGPUで、シングルファンの格安モデルはかなりうるさいことがあります。高くても、アイドリング時にファンを止められるモデルを選ぶと幸せになれるでしょう。
PCケースは静音性を意識するといいですね。
1.と矛盾しますが、発熱が少ない程、クーラーもゆっくりなので、TDPが小さいモデルを選ぶのも手です。
3.ストレージ容量
これ、めっちゃ大事です。
DAWや音源(とくにKOMPLETE)、サンプルパックが積み上がるとすぐにストレージがなくなります。
後で外付け(もしくはDドラ)を追加するのも手ですが、経験上、全部Cドラにしてしまうのが、肝心のDTMに割ける時間は長くなると思います。
目安ですが、Cドラ2TBあると嬉しいです。
余裕があれば4TBにしてもいいぐらいだとは思います。
ここまで、さんざんPCについて書きましたが、時間、お金、モチベーションなどのリソースを上手に管理してDTMを楽しむのが一番だと思います。
この記事が、何かの参考になれば幸いです。