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DTMに使える生ドラム音源を徹底比較! 個人的なおすすめも!

 こんにちは! Aquasnowです! この記事では、Aquasnowが現在所持しているものに限りますが、DTMで使える生ドラム音源について比較していこうと思います! それぞれの音源ごとに、その所感と5つの項目の数字による評価で紹介していきます! また、動画で見たい方は、以下に貼っておくのでそちらをご覧ください! それではどうぞ!


比較についての前提条件

 上に貼ってあるこの記事に伴う動画における今回の生ドラム音源の比較については、次のような条件で行いました。
<キットについて>
・B.D.& Tom-toms: Yamahaのキットを使用(5トム編成)
・S.D.: メタルスネアのキットを使用
・Cyms.: Zildjian A Seriesのキットを使用
※その音源にないものは脚注の上、何かで代用

<その他>
・同じフレーズ、ベロシティに統一してあります。
・ミックス・マスタリングについては、音源のエフェクトは全て抜き、いつも通りパラアウトして、Aquasnowが普段差しているプラグインを差して実施してあります。

※パラアウト=複数のチャンネルの音や音色を扱う音源ソフトの出力を、個別で出力すること。パラアウトすると、それぞれに違うエフェクトをかけることができるので、ミックスがしやすくなる。

また、<評価>の欄においては、以下の6つの項目を1-5の数字で評価しています。なお、いずれもAquasnowの個人の見解ですので、予めご了承ください。

・音質(数が大きくなるほど良い)
・使いやすさ(アプリの使いやすさ。数が大きくなるほど使いやすい)
・音作りの自由度(数が大きくなるほど高い)
・負荷(数が大きくなるほど軽い)
・容量(数が大きくなるほど大きい)
・価格(セール時の値段で比較。数が大きくなるほど高い)

各音源の比較

STUDIO DRUMMER

<評価>
音質:3 使いやすさ:3 音作りの自由度:3 負荷:3 容量:2 価格:1or2*
*: バンドルで買った場合1、単品で買った場合2

<所感>
 DTMerなら知ってて当たり前のバンドル「KOMPLETE」のStandardエディションより上のエディションに入っている生ドラム音源です。
 音質は、可もなく不可もなくな、素直でいい音です。
 ただし、音源を立ち上げるためにサンプラーの「kontakt」を使うため、負荷も大きく、パラアウトの工程も難しいです。

 これの他に生ドラム音源を持っていない場合は、主力の音源になると思います!

Addictive Drums 2

<評価>
音質:2 使いやすさ:4 音作りの自由度:2 負荷:2 容量:2 価格:2

<所感>
 DTM初心者でも扱いやすく、簡単にパワフルな音が出せる生ドラム音源です。何も加工しなくても即戦力の音が出るので、作曲・編曲に集中したい方、スピーディーに作業したい方にはぴったりです。その荒くパワフルな音はロックなどの激しいジャンルの曲によく合います。

 ただし、ジャンルによっては使えない音になってしまうことがあります。それに加えて、加工された音の状態で使うことを前提とされているためか。音源内のプラグインを抜くと、音質がとても悪くなってしまいます。ちなみに、某バンドアニメの曲にこの音源が使われているらしいので、わかる人にはドラムが打ち込みであることがバレてしまうかもしれません。

 しかしながら、容量・スペック・価格の面で、初心者DTMerさんにはおすすめできる音源です!

BFD3

<評価>
音質:5 使いやすさ:2 音作りの自由度:5 負荷:4 容量:4 価格:3

<所感>
 超絶リアルな音が出る生ドラム音源の代表格です。評判通りの素晴らしい音で、カラッとしたサウンドの方向性です。よって、ジャズのような激しくないジャンルの音楽にぴったりです。パラアウトも簡単にできますが、アプリの使いやすさや音作りのしやすさについては、少し難しいかもしれません。しかし、その点を除けばとても優秀な音源で、ジャズ寄りのジャンルを多く作る方には主力になってくれる音源でしょう。

 最近セールが多いので、比較的購入しやすい音源です。日本の打楽器の拡張音源が使いやすいので、そのためにも買っておいて損はない音源です。

SUPERIOR DRUMMER 3

<評価>
音質:5 使いやすさ:4 音作りの自由度:5 負荷:3 容量:5 価格:5

<所感>
 生ドラム音源のスタンダードに風穴を開けた音源です。音質は超リアルでありつつ、少し空気感も持った音です。 ジャズのような繊細な曲から、ロックのような荒々しい曲まで、その守備範囲はとても広いと言えます。前述のBFD3よりも扱いやすく、AD2よりも音質がいいという、いいところ取りの音源です。
 CPU負荷もそこそこあり、容量もとても大きいですが(なんと約230GB! ただし約40GBのみのダウンロードでも問題なく動きます。)、リアルな音の生ドラム音源が欲しい全ての方におすすめできます。ただし、今回紹介する中で価格も一番高いので、あまりないセールを見かけたら即購入した方が良いと言えます。

 また、こちらの音源には、最初から加工された"使える"音が出る「EZ DRUMMER 3」という廉価版もあるので、初心者の方や曲作りに集中したい方はこちらも考えてみてくださいね。

MODO DRUM

<評価>
音質:3 使いやすさ:4 音作りの自由度:4 負荷:3 容量:4 価格:1or2*
*: バンドルで買った場合1、単品で買った場合2

 今回紹介する中で唯一「モデリング形式」の生ドラム音源です。個性豊かなドラムキットを、叩く位置やばちまでもこと細かくカスタマイズ出来る(シンバルは除く)という、モデリング形式ならではの特徴を持っています。つまりは音作りも自由自在で、アプリも使いやすいので、音作りの難易度も低いです。
 しかし、音質はそこそこ(前述STUDIO DRUMMERと同じぐらいでしょうか)で、実は意外と容量も食うので、これを単品で買うことはおすすめしません。ただし、バンドル「TOTAL STUDIO 4 MAX」を買うと、これが付いてくるので、これの他に生ドラム音源を持っていない方には、主力となってくれますよ。

状況別Aquasnowのおすすめ

 さて、ここからは、3つの状況に分けて、Aquasnowは上記の音源の中から何をおすすめするのか書いていきます!

①予算やPCのスペックにおいて何もしがらみがない場合

 こちらの状況下でおすすめするのは、「SUPERIOR DRUMMER 3」です!
 音のリアルさ、使いやすさ、音作りの自由度については申し分なしの音源です! 拡張音源も豊富なので、これさえあれば、生ドラム音源は他に何もいらないといえるでしょう!

②予算やPCのスペックにおいて、いずれかorどちらにも、ある程度制限がある場合

 こちらの状況下でおすすめするのは、「EZ DRUMMER 3」です!
 状況①でのおすすめ、SUPERIOR DRUMMER 3の廉価版なので、SD3譲りのサウンドがSD3よりも安価に手に入ります。SD3へもアップグレードが安価にできるので、もっとリアルな音が欲しくなった場合でも大丈夫です!

 最初から「使える」音なので、DTM初心者の方や、打楽器のことをよく知らない方、作曲・編曲に集中したい方にもおすすめです! 同じようなラインのAddictive Drums 2よりも音はいいので、こちらをおすすめします!

③「KOMPLETE」or「TOTAL STUDIO 4 MAX」を持っていて、
かつ、予算やPCのスペックにおいていずれかorどちらにも余裕がない場合orDTMを始めたばかりなどで有料音源を一つも持っていない場合

 こちらの状況下でおすすめするのは、「STUDIO DRUMMER」と「MODO DRUM」です!
 上記のような音源バンドルを既にお持ちの方は、それに付いている生ドラム音源を使うのが一番いいでしょう!
 DTMを始めたばかりで何も有料音源を持っていない場合は、それよりもまず、「KOMPLETE」か「TOTAL STUDIO 4 MAX」といった総合音源バンドルをセール時に購入しましょう! 個人的には前者をおすすめします。「KOMPLETE」についてくる「kontakt」というサンプラーがないと動かない音源が数多くあるためです。
 いずれにせよ、こちらの音源に満足できなくなったときは、純粋な生ドラム音源を購入すべきタイミングなので、「SUPERIOR DRUMMER 3」や「EZ DRUMMER 3」の購入を検討してみてもいいでしょう!

まとめ

 生ドラム音源の音質が上がると、あなたの曲のクオリティも格段に上がって聴こえます! なので、生音系の曲を多く作る方が単体の有料音源を買うなら、生ドラム音源をまず買うのがおすすめです!
 もし、生ドラム音源を新たに導入したい方や、DTM初心者の方など、生ドラム音源の購入を考えている方がいれば、このブログと付随動画が、その助けに少しでもなれば幸いです!

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