【管理はほぼ放置】ビネガーイールの培養方法、利用方法をまとめました!
こんにちは(o´▽`)ノ 生餌は、面倒な印象があります。ブラインは沸かさないといけないし、冷凍赤虫はコストが高いし、、と思ってしまいます。 しかしその面倒くささの根底を覆すのが、グリンダルワームと、今回紹介するビネガーイールです。 セッティングだけしておけば、殆ど放置で勝手に増えてくれます。そういう意味では、グリンダルワームよりさらに簡単です。
ビネガーイールとは
ビネガーイール(酢線虫)は、文字通り酢の中で生育できる線虫です。 日本で流通しているビネガーイールと同じ種が分かりませんが、学名はTurbatrix acetiと海外wikiで紹介されています。1656年に発見されているみたいです。 wikiによると、Turbatrix acetiを利用してDNAの修復能力を比較した老化研究もされたそうです。この事実を知っていきなり身近になりました。 ご興味がある方は以下のリンクをご覧ください
●海外wiki①
●海外wiki②
サイズは、見た感じ1mm~2mmぐらいです。とても小さな線虫で、フィルターを簡単に通してしまいます。 ↓クリックで拡大 私の指との対比です。最初ゴミが浮かんでいるとばかり、いるのかいないのか分かりませんでした。じっと目を凝らしたらうようよしていました。
動画です。
グリンダルワームとの使い分け
グリンダルワームも線虫ですが、 ●グリンダルワーム→親個体 ●ビネガーイール→ブラインが食べられないサイズの稚魚(メダカの針子、ベタの稚魚もよさそう) 上記のような使いわけが良いと思います。ビネガーイール以外の選択肢としては、ゾウリムシ、ワムシが選択肢に入ると思います。 ゾウリムシは、手入れをしないといなくなってしまいます。ゾウリムシは結構大変でした。 ワムシは、私は培養したことはありませんが、難易度が高めと聞いております。 ビネガーイールはほぼ放置なので管理は非常に楽だと思います。
培養に用意するもの
用意するものは、3つです。
ビネガーイール
ビネガーイールは、charmやヤフオク!で販売しています。charmは、Yahoo!ショッピングや楽天市場でも出店しているので手に入りやすいと思います。
リンゴ酢
次はリンゴ酢です。今回は、ミツカンのリンゴ酢を使用しました。沢山培養するなら、業務スーパーなどのリンゴ酢でもいいかもしれません。
容器
100均の容器を購入しました。口が大きなものが使いやすいです。
出来たら欲しいもの 出来たらリンゴやリンゴジュースが少しあるといいです。リンゴがあると、増えがいいです。
培養方法
培養方法は非常に簡単です。 リンゴ酢と水を1:1で混合し容器に入れる
後は、購入したビネガーイールを入れるだけです。この際、リンゴの欠片やリンゴジュースを入れると尚良いです。リンゴジュースは、全量100mlに対して10CC程度です。残りは飲んじゃいましょう! 空気を入れるために、蓋を少し開けて放置します。 2週間ぐらいしたら増えてきます。白くなってきたら、そいつはビネガーイールです!
時間がたっても、腐敗臭はせずリンゴ酢のフルーティーな匂いがします。
管理方法、温度は?
管理方法
管理は、一瞬で済みます。容器をひっくり返して混合し、酸素を供給します。毎日やるのがいいですが、2~3日に1回でも問題は起きておりません。といいますか、生体に与えるときにひっくり返すので、生体への給仕の時についで出来ます。 ※試しに半年ぐらい静置してみましたが生きています。
温度
温度は15℃程度でも増えております。
どれくらいもつの?リセットのタイミングは?
下は 7ヵ月経過したものです。腐臭がしてきました。ビネガーイール自体は元気そうですが、腐臭が不快なのでそろそろリセットしようかなと思います。腐臭がしてきたらリセットのタイミングと考えても良いかもしれません。
リンゴの破片を入れたボトルはまだ腐臭はなく、クリアです。リンゴを入れると長持ちするのか、、、。何か違いがあるかもしれませんね。
利用方法
利用方法は、フィルターで濾して、水で洗って、スポイトで与えます。私が行っている2種類の方法をご紹介いたします。
メッシュカップを利用 ※推奨
メッシュカップを利用して、ビネガーイールを濾します。 プラケにメッシュカップを設置。
沸かしたボトルを、だばだばとメッシュカップに注ぎます。
ろ過されたリンゴ酢は、ボトルに戻して再利用します。
省略可:浄水で一度洗います。再度浄水を注ぎます。 ※この操作は省いてもいいと思います。多少水槽に酢が入っても大きな問題はないと思うからです。実際、木酢液を入れて水槽自体を活性化させるという考え方もあります。園芸業界では、希釈した木酢酢を土に混ぜ込むことで、土の中のバクテリアが活性化して有機物の分解作用が上がると期待されています。私はこの操作は最近やっていません。
スポイトで吸って、生体に与えます。
この方法が現状一番楽です。なぜなら濾す時間が一瞬です。手も汚れません。以下に示す、コーヒーフィルターは濾すのに時間がかかり、かつ洗浄も面倒です。 ただし、フィルターの目がビネガーイールにとって荒いので、結構な数がすり抜けてしまいます。それでも、沢山取れるのであまり困っていません。
コーヒーフィルター
コーヒーフィルターも利用できます。下の図のようなセッティングをします。 コーヒードリッパー(コーヒーフィルターを設置する容器)は必須だと思います。どれも100均で購入できます。無いと濾している時にフィルターがつぶれて悲惨な事になります。
メッシュカップと同様に、濾します。
この時結構時間がかかります。
ろ過したリンゴ酢は戻します。実はコーヒーフィルターでも小さいビネガーイールはすり抜けています。それぐらい小さいのです。
浄水で洗浄します。
フィルターをひっくり返して、浄水につけてビネガーイールとります。手にリンゴ酢がついてちょっと嫌です、、、。
コーヒーフィルターの方が収量は多いですが、時間がかかり面倒な面があります。日常的に行う事なので、楽なのが一番だと思います。
まとめ
生餌を取り揃えておくことは、飼育できる生き物の範囲が広がります。何より嗜好性が高いので、食欲不振に悩むことも減ります。是非線虫を培養してみてください!
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