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上手い人たちの世界

こんにちは、きゃわです。

最近はテニスより卓球している時間の方が全然長くなりました。
テニスもプレイ歴は2年程度、卓球もようやく1年経ったところなので、
どちらも初心者の域を出ないわけなのですが、
おかげさまでどちらのスポーツも仲間に恵まれて楽しく続けております。

今回は卓球のお話。

卓球を始めた経緯はあまりいい話ではなく、
当時付き合っていた彼氏が卓球ガチ勢だったため、一緒に出来るようになるべくラケットを買ってもらったことがきっかけでした。

その後半年もせずに別れることになったのですが、その際彼に
「きゃわには卓球を始めてほしくなかった」
と言われ、何言ってんだコイツと思いっきりブチ切れたのを覚えています。

しかしながら道具に罪はありません。
未開封状態で箱に入ってるラケットを見てもったいないなと感じた私は、
初心者でも受け入れてくれるサークルを探しました。
靴は過去のテニスシューズがある。
オールコート用だし、体育館行けるやろ(ちゃんと洗いました)
ジャージもテニスで使ってるものあるし、よし行ける!!
安易ですねー。

初心者を受け入れてくれるサークルって意外とないもので、
大体のところが経験者(部活経験者)か、経歴3年以上などと書いてあり、
テニスより始めにくかったのが衝撃でした。

何とかサークルを見つけ、練習してくれる仲間を見つけ、
ありがたいことに何の技術もない私に皆が教えてくれるので
技術の向上と共に、練習してくれる仲間も機会も増えていきました。

話は変わりますが、皆さん卓球の戦型ってご存じですか?
私は全く知りませんでした。
卓球してるとよく聞かれるんですよ、何使ってます?って。

んで皆普通に、裏裏(ウラウラ)ですーとか、
バック表(オモテ)ですーとか、自分は粒(ツブ)ですーなんて会話をしてるんです。

私には未知の会話にしか思えなくて。
フォア面が表じゃないの??(イメージ)
バックハンド側がオモテで、フォア面が裏?
ラケット裏返して打ってるように見えるのはバックなんだけどそっちが表なの??
あ、でもこの人はフォアがオモテなの?

なんだそれ。
最高にチンプンカンプンでした。

攻撃メインの人なのか、守備型なのか、ボールを切るようにするカットマンなのか、それによっても使う道具に差があるようで、
そんなことひとつ知らない私には何もかもが謎の呪文に聞こえてたんです。

今でも用具のことは分かりませんし、ラケットもラバーも聞いても知らないものばかりです。
故に最初のラケットも元彼と店員さんが選んでくれたセットアップでした。
(一般的な裏裏のセットアップです)

カットマンデビュー

半年ほど過ぎた頃、知り合ったカットマン女子からラケットを貸してもらいました。
彼女のことは特徴を兼ねてマウントガールと呼びます。
マウントガール自身が新しいラケットを買った為、現状のラケットが余っている。
きゃわ氏は身長があるタイプだから、カットマン向いてると思うのでこれ使ってやってみなよ! とのことで、貸してくれました。
裏裏ドライブ型初心者、ここでバック表カットラケットにジョブチェンジです。

ラバーが変わると打ち方が変わります。
裏ラバーはカツラのおじさんの後頭部をしたからヅラをはがすようなイメージで打ちますが、表ラバーは後頭部をはたく様なイメージで打ちます。
※とっても個人の見解・個人のイメージです。

カットマンは後頭部を上から下に撫でおろすイメージです。
なるべくヅラに触れないよう、うすーく触れればベスト。
今まではヅラを剥ぎ取ろうとしてたわけですから、やることが全く変わりました。難しいですね。

そんなこんなでガッチャガッチャしながら更に半年が経ち、
私はとても中途半端なカットマンもどきになりました。
カットが出来るわけでも、満足に攻撃が出来るわけでもない、
本当に中途半端なプレイスタイル。
ですが来月ダブルスを組んで試合に出ることになったので、
急揃えでも出来るかぎり練習をしてるところでした。

「そろそろラケットを返してもらっていいですか?」

正直、今か!!と思いましたが、
借りたものですからお返しするのは当然です。
最初マウントガールはもう不要だからきゃわ氏にあげる!と言っていたのですが、私は流石にいただくわけにはいかないのでお借りします。
と言っていたので、もちろんきちんとお返しします。
むしろ長々お借りしてすいません、ありがとうございました。

そうなるとラケットを買いに行かないといけません。
カットラケットは1本も持っていないので、返した後使うラケットがないのです。
とは言え道具については何も分からない。
ここはありがたくも知り合いにショップの店員さんがおりますので、
その方にお力添えいただき選んでいただこうと思い声を掛けました。

「きゃわさんにはそのラケットは性能が高すぎるので、
もっと飛ばない安いラケットでいいと思います」

仰る通りです。
初心者の私に高額なハイスペックラケットは見合いません。
しかしその言葉を聞いた瞬間に、ひとつ心が折れてしまったのです。

私は図らずもハイスペックラケットをお借りし、
それを使いこなそうと練習してきたつもりです。

ラケットの性能に関して私は何も知りませんでしたが、
マウントガールの持ち物ですし、生半可なラケットじゃないんだろうな
とは思っていました。
その上で私はそのラケットを使うことで、自分をラケットに合わせよう。
表ラバーの打ち方を覚え、カットのやり方を知り、
使いこなせるように自分を調整していたつもりでした。

つもりに過ぎなかったのですが。

店員さんはとてもいい方です。優しい方です。
何一つ悪気無く、嫌みを含んだわけでもなく、
ありのまま伝えてくださったことはわかります。
ただあの瞬間、私にはそれがとても突き放されたように聞こえてしまった。
初心者なんだから無理してんじゃねぇと聞こえてしまって、
じゃあ何のために半年このラケットを使ってきたんだろう。
次に買い替えるラケットは、折角ここまで馴染んできた感覚に近いものを選ぶのではダメだったのだろうか。

ここまで一気にぐるっと頭の中で考えてしまって、
じゃあもう卓球いいかな…、なんだか急に面白くなくなっちゃった…。
と、ネガティブな考えになってしまったのです。


基礎の違い

しかしながら大会エントリーは完了してますし、ラケットの変更は大会後にした方がいいと助言いただいたので、それはそれ!と思いながら引き続き練習をしていました。

ある日女性4人(私含む)で練習していた際、
私とダブルス組むパートナーがふいに発した発言に、
私はまたも心が折れてしまいました。

その日は私以外は経験者、それも強豪校出身の女性陣たちでした。
セシル姉さん、えびちゃん、おもちちゃん
出身県も違えば年齢も違う3人ですが、皆それぞれ卓球部だった人たち。
私は今回おもちちゃんとダブルスを組むことになっています。

私が休憩している間、セシル姉さんとおもちちゃんが練習していました。
「やっぱ姉さんと打ってると打ちやすいわー!
えびちゃんもそうなんだけど、やっぱり感覚が似てるのかな?
どっちの球も打ちやすくて、でも2人とも強いからめっちゃ練習になる!!」
と言ったのです。
セシル姉さんも、「わかる!私もおもちちゃんとかえびちゃんと練習するの好き!めっちゃいいよね!!」
と盛り上がっておられました。

その日私はセシル姉さんやおもちちゃんからダブルスのフットワークや、
サーブ後の展開をどう持っていくかという話を教えてもらっていたのですが、私にはその知識、見識がなく、基礎の差を思い知らされた直後だったので、二人の会話がどうにも自分に刺さってしまったのです。

ああ…どうしたってここの世界には入っていけない。
私には素地がない。
一朝一夕でこの溝は埋まらない。
私がおもちちゃんと組むことで彼女のポテンシャルを下げてしまうのは
本当に申し訳ないな…。
セシル姉さんやえびちゃんと組んで出たら、余計なストレスはなかったんだろうなと考えてしまい、ものすごく凹みました。

因みに過去一度だけ別れた後に元彼とダブルス出たんですが、
あまりに𠮟責されるので、その日泣いた最悪のことがあり、
それ以降上手な人と組むことを避けてきました。
(仲いい人とか、責任感感じさせない人とは組んできました)


以前、中高大まで卓球をし、インハイ出場したり、卓球で推薦もらった人がもう卓球してないと聞いて、なぜ卓球を辞めたのか聞いた時、
「卓球って、下剋上が起きないんですよ。
どんだけ練習して頑張っても、格上には絶対勝てないって知って、
それでもう上を目指しても仕方ないって諦めて辞めたんです」

と話してくれました。
その時はなるほどーと思ってただ聞き流してたんですが、
こういうことか…と思い、すっかり気持ちが下がってしまいました。

ちなみにマウントガールはどこ行っても誰に対してもマウント取るので
私はもちろん多方面から好かれてないのですが、
そんな彼女が私が行くサークルに半ば強引に入ってきてしまったせいで
私はそのサークルに行く気をなくしてしまい、
モチベーションが下がったひとつの要因でもあります。

故にラケット返して接点をゼロにしたい気持ちもあります。
もう声が聞こえるだけでイライラする様になってしまった…。
善意でラケット貸してくれてありがとう。
でももうお返しするのでそれでさようならさせてください。

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