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カメラ修理でやっちゃいけない基礎の基礎

メンテナンス中で注意しておくべきことです。
殆どは、すでにご存知だと思いますのが、知らないと致命傷になりやすい項目をまとめました。

ネジを最初からきっちり締める

最初からネジを強く締めるのはNGです。
初めはネジを軽く締め、全て入れ終わったのち締めていきます。
また、端から順番にではなく、なるべく対角にあるネジの順番で締め付けていきます。

最初の1本目から完全に締めてしまうと、パーツとの遊びがなくなり、ネジが入らなくなってしまいます。
また、対角線上に締めていくことで、目には見えない材料の変形を最小限に抑えることができます。

カニ目を見たらカニ目レンチを使う

カメラのメンテンナンスを始めると、普段の生活では使わないカニ目レンチに皆興奮を覚るようです。
その為、カニ目の穴や溝を見るとすぐにこれを使ってしまう方いますがNGです。
カニ目レンチは、いくら用心しても滑って部品を傷つけることがあります。
レンズやカメラのパーツを外すときは、限界までゴムオープナーで開かないか試して下さい。
また、カニ目でパーツを緩めたあと、そのまま部品が外れるまでカニ目で回すのもNGです。
緩める時にだけ使用し、回すときには竹串などを使うのが楽であり、安全です。

10円玉で力強く蓋を開ける

ご自身のカメラならいくらでも、電池蓋を10円でも100円でも開けてくれて構いませんが、こと販売用にメンテンスするときはご法度です。
そうはいっても、簡単に開く蓋ならばどんなコインでも問題ないですが、例えばペンタックス SPなどの固まってしまっている電池蓋を10円なんかで開けようとするNGです。
最低でも500円玉、最適はピッタリハマるように先端を加工したコインオープナーを使って開けて下さい。

無暗にタイマーをいじる

シャッター切れないからと言って、タイマーをいじるのは危険です。
いわゆるドツボにはまるいうやつで、修復が非常に困難になるパターンが多いです。
オリンパス35DCなんかが特に、タイマーが変な位置で止まっている個体が多く、みていると悲しい気持ちになります。
タイマーは、シャッターが切れて、その他もあらかた動作が確認できた上でチェックをしてください。

レンズ分解してヘリコイドを抜いてしまう

レンズの分解は楽しいものです。意気揚々と分解をしていって、ついヘリコイドまで外してしまう方がいらっしゃいます。
印もつけずにヘリコイドを抜いてしまうと、正しい元の位置に戻すのは非常に困難です。悲しいかな焦点の合わないジャンクレンズの一丁出来上がりです。
レンズ清掃でヘリコイドを抜く必要はほぼないので、ご法度と思って下さい。
これと似た症状で、意気揚々と絞り羽根ユニットを外してしまうという更に進んだ症状もあります。

精密ドライバーで全て分解しようとする。

せっかく買った精密ドライバー、沢山使ってやりたい思うのは仕方がない話です。
しかし、通常のドライバーで外せるネジに精密ドライバーを使うのは考えものです。力が加えづらく、ネジ山をなめてしまう危険性が高まります。
適材適所で道具を選んで、なるべく大きい道具から使えないか試していって、順々と小さい道具に変えていく癖をつけて下さい。

アルコールで絞り羽根やシャッター羽根を洗う

絞り羽根やシャッター羽根は完全に乾燥しないとうまく動いてくれません。アルコールだと揮発性はあるものの完全に乾かすのは難しく、動作不良になります。

シャッターの切れない一眼レフカメラにレンズを付ける

レンズが抜けなくなることが少なからずあります。
シャッター動作を確認した後にレンズを付けて下さい。


以下思いついた時点で追記していく予定です。

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