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Canon FD 55mm F/1.2の分解

F1.2の大口径レンズ。ズシリとくる重みがあります。
ただのFDもSSCも分解方法はほぼ同じですが、ただのFDの方が固いです。
分解のやり方を書いてはありますが、色々な技や道具を使ってます。
「私もやってみよう♪」位の軽いノリじゃやめといた方が良いです。
難度★★★ 硬さ★★★★★★★★★

FD 55mm F1.2 SSC ASPHERICAL (アスフェリカル)という非球体レンズ使用の超高級レンズもあります。
銘板だけFD 55mm F1.2 SSCとすり替わってるなんて事件もあるらしいのでご注意を。

前玉分解

銘板を回して外します。

真鍮のリングを回します。
非常に固い。
接着されているので色々下ごしらえしてから回さないと無理です。

フィルター枠を上に抜きます。

レンズ周りのカニ目を回します。
これまた固い。
たいていネジなんてものは、緩んだらそのあとはスルスル回っていくものですが、こいつはいつまでも固い。

よくある井桁のカニ目レンチだと分解できないと思います。
V字の協力なやつじゃないと難しいです。

真鍮のリングを回すと、フィルター枠ごと抜けることもあります。
こうなったら前玉後ろ側から分解していきます。レンズを固定しずらいのでこれはこれでまた大変。

後玉分解

マウントを外して分解していきますが、やり方を把握していないと結構危険です。
ピンが彼方に飛んでいく事故がよく起こるんで、保護者同伴じゃない場合は開けない方が良いです。

後述しますが、マウントは触らずに前からレンズを抜いていく方法もあります。前玉側はかなり固いので、状況によって使い分けられると良いと思います。

マウントリングの穴に内側のネジを合わせて3本抜きます。
これでリングを上に抜けますが、途中ひっかかったり、ピンが飛んでいかないように下準備します。

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