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Minolta X-700の分解

ミノルタ一眼レフのなかでも一番の人気機種
X-500やX-600という兄弟機種がいますが、数字は若いけどX-700より後輩です。
ボディカラーはほとんど黒で、シルバーはレアものです。(だけど値段はあまりかわらない。)


基礎知識

「あの、おなじ写真が2つ並んでますよ。」
と言われそうですが、よ~く見ると違いがあります。
上が初代X-700、下は改良された通称New X-700
マウント左の▲ST▼AELのあるなしで見分けます。
ちなみに、AELはAEロックの意味で、現行のカメラにもついてる便利機能です。

タイマー

X-700のネーム近くのスイッチを引っ張り上げるとタイマーにONです。

スクリーン清掃

ミラー室からスクリーンの取り外しが可能です。
スクリーン前面の真ん中が金具で押さえられています。
金具を軽く手前に引けばスクリーンが下に落ちてきます。

それだけ?と思うくらい軽い感じで押さえられてます。

引っ張り出す時は、先の平たいピンセットがあると便利。

スクリーンを戻す時の位置は分かりづらいかもしれません。
後面の真ん中にある突起に乗せれば良いんですが、左右平行にしてないと途中で引っかかります。また見た感じだともっと奥にはめたくなるのですが、それだと戻らないので注意。

トップカバー分解

まず、裏蓋を外しておきます。

巻上げレバー

ゴム板などを押し付けて丸カバーを回します。

針金の仕組みを見ながら外していって下さい。

針金は表裏あるので戻す時は間違えないように

真鍮色のリングをペンチで外します。

巻き戻しクランク

レバー下のネジを外してから上に抜きます。
くれぐれも直接回さぬようにご注意を。

カニ目がある円盤を回して外します。

プラスチックのパーツなので傷に注意。

シャッターダイヤル

カニ目のついた銀のリングを外します。

先の削ったペンチで回してますが、歯先が広いと周りを引っ掻きます。

中にバネが入ってるんで飛び出してきます。

レリーズボタン、シャッターダイヤルを共に上に抜いて下さい。

ネームプレートを外します。
ネジを2本抜いて斜め上に引き抜きます。

ネームプレートの下に、レンズ絞りを読み込むためのミラーがついています。
この接着が結構弱くて、チリなどを吹き飛ばそうとブロワーなどで勢いよく吹くと、ミラーごと吹き飛びます。

後方にネジが2本、側面に1本ネジがあります。

分解に必要なパーツはすべて外したので、トップカバーを上に引き抜きます。
コードが繋がってるのでそっと抜いていって下さい。

カバーを抜いた時に、シャッタースピードダイヤルそばの四角いボタンが外れて下に抜けるので、回収しておきます。

アイピース清掃

ファインダー横のネジを2本外します。

順番に抜いていって下さい。
レンズの下に四角いスペーサー入ってます。

バージョン違いに注意
ネジが見えないタイプもあります。

組立時の注意

シャッターダイヤル横のボタンが落ちないように、指で押えながらトップカバーを被せて下さい。

銘板を適当に組むと隙間ができます。

少し斜め上から被せるように置いて下さい。

ASA感度ダイヤルは、内側と外側の突起がリングの穴に刺さるように戻します。

巻上げレバーは、レバーの穴に針先をつけたまま一周させてからボディにはめ込みます。
その際に、バネが軸の上側に乗ってレバーと挟んでしまうとうまく動かなくなります。バネは軸の側面を通って一周させるのを意識して下さい。

Minolta X-700の分解は以上です。

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