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ペンタックスタクマーの無限遠の調整

マニュアルレンズは、距離目盛りを∞無限に合わせれば、どんなに遠景でもピントが合います。
しかし、経年により(もしくは無茶な分解により)ピントがずれていることがあります。

今回は、ペンタックス スーパータクマー55mm F/1.8の無限調整をします。
対象のレンズは、無限遠(∞)位置に達する前にピントが合ってしまい、∞位置では像がぼやける状態です。これは、オーバーインフと呼ばれる現象です。
調整方法はタクマーシリーズ全般でほぼ共通ですが、初期型タクマーは手順が異なるため注意してください。
また、望遠レンズの場合は調整方法がやや異なるため、補足説明を加えてあります。
なお、ピントのズレが大幅な場合は、レンズ要素が表裏逆に組み込まれているなど、他の原因が考えられますので、その点も確認が必要です。


無限遠調整

銘板を回して外します。

フィルター枠を押えているネジを3本外します。

この後は、フォーカスリングとヘリコイド(真鍮部分)の位置をずらしていきます。

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