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アルジェントソーマ感想(4話)

・アルジェントソーマ Phase:04「出会と憎悪と」

フランクへの復讐を果たすため、タクトはMr.Xの手引きによって、リウという別人としてフューネラルに入隊する。そんなリウに不信感を抱いたダンは、ザルクの操縦テストを受けるリウに、自らシミュレーターを操作し戦いを挑む。珍しいザルク同士のドッグファイトが堪能できる。

バンダイチャンネルのあらすじより

リウ視点から見たフューネラルの内部が描かれ、よりフューネラルの隊員についての説明が為されると共に、説明も殆ど終わってきたからのか、戦闘、そしてテーマ性のある話が持ち込まれ、だいぶ「らしくなってきた」と感じた話。ちなみにあらすじにあるドッグファイトはわずか1分程度で終了しました(^^;

今回特筆すべき点としては、フューネラル内部の過去のデータを探っていたリウが、タクト時代の過去を回想する際にノグチ博士の講義を思い出し、「未知の文明同士が触れ合った時に起こることは何か?」というテーマが展開。このテーマはそのまま地球人とエイリアンの関係性に置き換えられ、一つの正解としてはタクトが言うように「戦争」になるとも言えれば(これについて白血球と言うミクロ的な観点にまで落とし込まれていたのは成程、と納得)、ハティのように実際エイリアンと分かり合える道を辿っている地球人も存在しており、この先このテーマをどのように展開していくのやら。地球人たちはタクトが示した一つの可能性である「知性」を持って果たして明るい未来を目指すことが出来るのか…?

今回のように作品から問題定義がなされる展開はこちらも考察のしがいがあるという意味では見ごたえが増し、個人的には好きです。この頃のサンライズにはこういった毛色の作品が多く、この時期の作品が好きなのはそういうのがあるのかもしれません。一応製作側としては製作側なりの答えを「アルジェントソーマ」として出さなければならない訳ですが、ここからどのような問題が発生するのか、どのような結論に着地するのか、楽しみにしたいと思います。


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