牛乳を飲むと骨が弱くなる?
こんにちは、ゆうです。
社長の脳と身体のパフォーマンスを最大化する情報を発信しています。
前回の記事の最後の方に、「ミネラルを単体で摂ることはお勧めしない」ということについて書いたので今回はそのお話を。
前回の記事はこちらです↓
一般には「カルシウム摂取には牛乳が良い」みたいに言われてるんですけどね。
食品に関しては、大人の諸事情が絡んでくるので、一般的に言われている「常識」と現実が乖離していることが多々あります。
特に日本は。
日本を除く海外で禁止されているようなヤバイ食品添加物が平気で使われていたりしますので。
これだけ医療が発達しているのに、病気がなくならないというのにはそれだけの理由があるというのも頷けます。
「ミネラル・パラドックス」という罠
骨粗鬆症予防に、カルシウム豊富な牛乳をたくさん飲んだら、かえって骨が弱くなってしまった
こんなことが実際に起こるのでしょうか?
こうした現象を『ミネラル・パラドックス』と言います。
ミネラル・パラドックスとは…ChatGPT先生、お願いします!
ミネラルパラドックスとは、体内のミネラルバランスが崩れることで、ミネラルの摂取が逆効果になる現象を指す概念です。具体的には、ある特定のミネラルを過剰に摂取すると、他の重要なミネラルの吸収や機能が阻害され、結果的に健康に悪影響を及ぼす可能性があるという問題です。
例えば、カルシウムを過剰に摂取すると、マグネシウムや亜鉛の吸収が妨げられ、逆に骨や心臓の健康に悪影響が出ることがあります。これが「カルシウムパラドックス」としてよく知られています。同様に、鉄を多く摂ることで、亜鉛や銅など他の必須ミネラルのバランスが崩れ、免疫機能や細胞代謝に問題が生じることがあります。
ミネラルバランスが重要なのは、体内でこれらの元素が協力して働くためで、バランスが崩れると、健康やエネルギー代謝に深刻な影響を及ぼしてしまうんですね。
そのため、単一のミネラルを大量に摂取するのではなく、さまざまなミネラルをバランスよく摂取することが推奨されています。
「骨粗鬆症の予防にはカルシウム」とよく言われていますが、単純に「じゃあカルシウムをたくさん摂ればいいんだ」というわけにはいきません。
YouTubeで「脱灰(だっかい) 牛乳」で検索すると、『牛乳を飲むと骨密度が下がる!?』こんなタイトルの動画がたくさん出てきます。
『牛乳飲んでカルシウム補給!』という常識を持っている方は、一度見てみるといいかも。
そもそも牛乳って日本人の体質にあまり合わないですしね。
日本人の多くは、乳糖を分解するラクターゼという酵素をあまり持っていないのです。
牛乳も乳製品も好きな私としてはこれを聞いてちょっとがっかりしました。
牛乳飲むと骨のミネラルが溶け出す!?
なんかちょっと牛乳の悪口っぽくなってしまっていますが、牛乳がカルシウム豊富なのは確かなんですよ。
しかも吸収率もかなり良い。
でも、そのカルシウムの豊富さが返って仇になってしまっている。
カルシウムは多くの場合、協調したり拮抗したりとマグネシウムとコンビを組んで働きます。
マグネシウムは300種類以上の酵素を活性化させ、新陳代謝にも関わる重要なミネラルです。
体全体の50〜60%は骨に蓄えられています。
カルシウムとマグネシウムの理想の割合がコレ↓
で、牛乳に含まれるカルシウムとマグネシウムの割合がコレ↓
マグネシウムに対してカルシウムが圧倒的に多くてバランスが悪いのです。
「カルシウムは大切だからカルシウムをたくさん摂ろう!」牛乳やらサプリやらで大量に摂ると、身体のホメオスタシスが働いて過剰摂取したカルシウムを体外に排出しようとするのです。
ここまでは余分なカルシウムが排出されるだけなので、問題はないのですが、その先が問題。
カルシウムが排出される際に、骨を溶かして骨の中にいる相方であるマグネシウムも一緒に排出されてしまうのです。
牛乳好きは意識してマグネシウムを摂ろう
健康を意識している人たちの間では「牛乳は体に悪い」と言われているのですが、私個人としては100%悪とは決めつけられません。
だって美味しいじゃん。
大切なのはバランス。
体に良いと言われているものでも過剰に摂れば、毒にもなります。
反対に毒でも利用の仕方によっては薬にもなります。
例えば、ボツリヌス菌が産生する致死的な毒性をもつボツリヌス毒素も、少量であれば「ボトックス」という形で医療や美容に使われます。
その他にも、デジタリス、ヘビ毒など毒性の強い物質でも、心不全の治療や血液の凝固を防ぐ薬としても使われています。
ミネラルのバランスを摂るのはなかなか難しいのですが、カルシウムの場合は相方がマグネシウムとわかっているので、牛乳好きさんはマグネシウムが多く含まれる食品を意識して摂りたいですね。
おまけ:マグネシウムが多く含まれている食品8選
1. ナッツ類
◆アーモンド:マグネシウムが非常に豊富で、健康的な脂肪やビタミンEも含まれています。
◆カシューナッツ:アーモンドと同様にマグネシウムを多く含みます。
◆ピーナッツ:手軽に摂取できるナッツで、マグネシウムの良い供給源です。
2. 種子類
◆ひまわりの種:マグネシウムの他、ビタミンEやヘルシーな脂肪も含んでいます。
◆カボチャの種(ペポかぼちゃの種):非常に高いマグネシウム含有量で知られています。
3. 豆類
◆黒豆:豊富なマグネシウムとタンパク質を含むため、栄養価が高いです。
◆大豆:マグネシウムを含むだけでなく、植物性タンパク質や食物繊維も豊富です。
◆レンズ豆:低脂肪で、マグネシウムとともに鉄分も豊富です。
4. 緑黄色野菜
◆ほうれん草:マグネシウムが多く含まれ、その他にも鉄分やビタミンKが豊富です。
◆ケール:マグネシウムを含むとともに、カルシウムやビタミンCも豊富です。
5. 全粒穀物
◆玄米:白米に比べてマグネシウムが多く含まれています。
◆オートミール: 繊維とマグネシウムを含み、朝食として人気があります。
◆キヌア:マグネシウムの他に、全ての必須アミノ酸を含む完全な植物性タンパク質源です。
6. 魚介類
◆サバ:マグネシウムだけでなく、オメガ-3脂肪酸やビタミンDも豊富です。
◆カニ:マグネシウムを含み、低カロリーで高タンパク質のシーフードです。
7. ダークチョコレート
◆カカオの含有率が高いダークチョコレートには、マグネシウムが豊富に含まれています。また、抗酸化物質も多く含まれています。
8. バナナ
◆手軽に食べられる果物で、マグネシウムの他にカリウムも多く含まれています。