2人目不妊と治療
半年以上、タイミングを見計らってSEXしても妊娠できず。
医師から“2人目不妊”は、多いから頑張りすぎないでと言われた。
愛車で片道45分の総合病院に通うのも疲れてきたところ、医師から人工授精 (AIH:Artificial Insemination of Husband)を勧められた。
不妊治療で、身体的にも金銭的にも1番負担が軽いものだと説明されて、滅菌カップを渡された。
その後助産師から、排卵日にあわせて佳哉の精液を採取し、人肌の温度を保つために、胸の間に滅菌カップを挟んで病院へ。
そして病院に着いたら、精子を洗浄濃縮して、私の子宮内に注入するとのこと。
とりあえず人工授精を3回試したが妊娠には至らなかった。
次のステップは、卵管造影検査。
造影室に案内され、開脚した状態で固定され検査開始。
左下腹部にものすごい痛みがあり、絶叫した。
結果、左卵管が詰まっていたことが判明。
でも造影検査で詰まりが解消したので、半年間はゴールデン期間だよ!と励まされた。
卵管造影から2週間後、4歳になった子ども①が突然
「ママのお腹に赤ちゃんが来たね~」
と言い出した。
翌日、妊娠検査薬を試したが、うっすらと陽性のラインが出る程度。
翌週が定期受診日だったが、連絡して予約を早めて受診したところ妊娠反応を確認できた。
そこから数日は、テンション高く過ごしていた。
義父の一周忌法要の前日、夕飯を食べている時に子ども①が
「赤ちゃん、お空に忘れ物してきたんだって!
取りに行くからバイバイって、
ママのお腹から出て行っちゃったよ!」
と真顔で話してくれた。
翌朝、法要に出掛ける直前に大出血した私。
とりあえず法要だけ参加し、その後の食事会は辞退して帰宅した。
次の日、受診しようとしていたら、子ども①が熱性けいれんを起こし小児科へ。
自分の受診は3日後になってしまった。
エコーで確認してもらうと、子宮の中はカラッポになっていた。
泣きながら海沿いの道を運転して、海空先生との思い出の海浜公園でしばらくの間過ごした。
流産から約1か月後、子ども①を寝かしつけていた時に
「ママ、赤ちゃん忘れ物持って帰ってきたね~
今度はちゃんとお腹の中に居てくれるって!
この前の赤ちゃんと同じ子で、たぶん女の子だよ!
本当は弟が欲しかったなぁ~
男の子は、お空で待ってるってさ!
次は男の子が、ママのお腹に来るといいなぁ~」
言いたいことを言い終えたら、眠ってしまった子ども①。
ママはもっと話が聞きたかったぞ!
翌朝、予備で買ってあった妊娠検査薬を使ったら、陽性反応がクッキリ出た。
受診したら、見事に陽性反応を確認できた。
胎嚢と呼ばれる赤ちゃんの入る袋もしっかり確認できた。
心臓のピコピコが確認できたら、循環器内科の医師が異動した市立総合病院へ転院することとなった。
これは2006年秋頃から2007年春のエピソード。
子作りのための義務的SEXに耐え、初期流産を経験し、やっと子ども②を妊娠しました。
それにしても、子ども①の能力には本当に驚かされました。
しかしこの能力も、エロに目覚めた小学6年生頃に消失したようです。
やっぱり純真無垢じゃないと、わからないんでしょうね。