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第16回オレタンCS決勝トーナメント準決勝

A8taka VS. タケノコgt

準決勝のマッチングが発表されるやいなや、A8takaとタケノコgtの両名はお互いに顔を見合わせニッコリとしていた。
というのもこの両名は仲の良い友達同士、しかも予選1回戦で対面したばかり、さらに大会前にフリーで遊んでいた卓がそのまま1回戦のマッチングテーブルになったそうでそれはもう笑うしか無い。
お互いのデッキをシャッフルする中でも何気ない会話や笑顔が見て取れる。
当然お互いのデッキに何が採用されているかは分かっているはず。
1回戦ではA8takaが制したというこの組み合わせ、果たして準決勝ではどうなるか。

先攻:A8taka

A8takaは自身の手札を見つめ、《フットレス=トレース/「力が欲しいか?」》をマナチャージする。《邪幽ジャガイスト》が殿堂入りしてからは下火になっていたであろう【闇自然アビス】を持ち込んだようだ。A8takaの環境読みが的中したのか予選全勝からのベスト4まで来ている。

対するタケノコgtは《王道の革命ドギラゴン》をマナチャージ、ベスト16の記事で述べたように彼の操る【ガイアッシュ覇道】の色を確保しに動く。

A8takaの先攻2ターン目、《ドミー=ゾー/「倒したいか?」》の呪文側を唱えてマナブーストすると、4マナで動き出すための準備を整える。
続くタケノコgtのターンだが、ここは《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》をマナに置くとそのままターンを終える。

そして迎えたA8takaの3ターン目、【闇自然アビス】の最初のアクションが行われるターン、マナ置きを慎重に考えたA8takaの選択は、

《フットレス=トレース/「力が欲しいか?」》をクリーチャー側で召喚。
マナゾーンに《フットレス=トレース/「力が欲しいか?」》は2枚見える。あくまで踏み倒さず、慎重に丁寧にリソースを稼ぎに来た。
ターン終了時に《フットレス=トレース》の効果で《ア:エヌ:マクア》が墓地に落ち、墓地から最初に唱えた《ドミー=ゾー/「倒したいか?」》を手札に戻すとターンを終える。

そしてタケノコgtのターン、《光鎧龍ホーリー・グレイス》をマナチャージすると、《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》の呪文側を唱え、自身の山札を見る。そしてシールドゾーンのカードを確認したのか思わずふふっと笑う。
そんな様子をA8takaは真剣に見つめる。
そして山札の確認を終えた後、タケノコgtは《時の法皇ミラダンテⅫ》をマナゾーンに置きターンを終了した。
次のターン、《王道の革命ドギラゴン》で走るぞ?という意思表示と見て取れた。

A8takaは4ターン目、《謀遠テレスコ=テレス》を召喚して終了時に《悪魔妖精ベラドンナ》を墓地から回収すると、アドバンテージの差を広げにかかる。
そしてタケノコgtのターン開始時《謀遠テレスコ=テレス》の手札破壊が発動する。

タケノコgt「どれにする??」
A8taka「うーん、どれにしよっかな〜」

手札破壊の現場とは思えないほどお互い笑顔で言葉をかわす。
そしてA8takaによって叩き落とされたのは




この後出撃する準備をしていたであろう《王道の革命ドギラゴン》だった。

しかし、タケノコgtの表情は変わらない。
落ち着いて《頂上連結ロッド・ゾージア5th》を召喚すると《謀遠テレスコ=テレス》を粉砕。そのままWブレイクを通してターンを終える。

手札が増えたものの、1体しかクリーチャーを出すことが許されないA8taka、少し悩むと《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を召喚する。
公開された手札は《流星のガイアッシュ・カイザー》と《龍世界 ドラゴ大王》の2枚、A8takaはノータイムで《流星のガイアッシュ・カイザー》を墓地へ落とす。
そしてターン終了時に《フットレス=トレース》の効果で《邪闘 シス》が墓地に落ちると前のターンに破壊された《謀遠テレスコ=テレス》を回収しターンを終えた。

タケノコgtのターン、《龍世界 ドラゴ大王》をマナに埋めると山札から引いたであろう《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》の呪文面を空打ちする。おそらく先程回収された《謀遠テレスコ=テレス》のドローを警戒してか、自ら手札を枯らす。
そして場の《頂上連結ロッド・ゾージア5th》でプレイヤーを攻撃、しかしその攻撃はA8takaの《フットレス=トレース》にブロックされターンを終了した。

ついに相手の手札を枯らしたA8takaはアビスたちで盤面を制圧する準備を整える。先程墓地に落ちた《邪闘 シス》をアビスラッシュで召喚をして《頂上連結ロッド・ゾージア5th》をEXライフシールドもろとも葬りターンを終える。

山札トップに祈るしか無いタケノコgtは引いてきたカードを見つめる。しかしその《メンデルスゾーン》をマナに置きターンを終えた。

相手に何もさせずにターンを返させた【闇自然アビス】はあまりにも強い。この大きな隙をついてゲームを締めるべくA8takaは《謀遠テレスコ=テレス》を召喚して《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》でシールドを小突く。
1点殴って開始時のハンデス、よく見慣れた詰めムーブ、先程ブレイクされた《王道の革命ドギラゴン》が落とされる。
しかし、ここでタケノコgtのデッキが少し応えたか、



《頂上連結ロッド・ゾージア5th》を召喚、《謀遠テレスコ=テレス》を破壊。

A8taka「それつっよ!!」
タケノコgt「ふふふっ」

このままゲームを締めようとしていたA8takaのプランが乱れる。
攻撃を悩んだが、《頂上連結ロッド・ゾージア5th》でWブレイクしてターンを返す。

またもや《謀遠テレスコ=テレス》を失ったA8taka、しかし彼の手札は序盤のリソース拡充と割られたシールドで潤沢だ。
落ち着いて手札を見つめると



《邪闘 シス》を召喚。《頂上連結ロッド・ゾージア5th》のパワーを-∞で

またもやEXライフごと破壊される《頂上連結ロッド・ゾージア5th》、タケノコgtも思わず苦い顔をする。

ターンが渡りタケノコgtは引いたカードを見つめ、マナゾーンの枚数を数えると、その手札を抱えたままターンを終えた。
その握りしめたカードは《流星のガイアッシュ・カイザー》か、はたまた《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》などのハンデス対策か。

マナも手札も潤沢なA8takaは再度《謀遠テレスコ=テレス》と《ドミー=ゾー/「倒したいか?」》を召喚して、ついにゲームを終わらせるべく仕掛ける。
《邪闘 シス》の攻撃時に《アビスベル=覇=ロード》に革命チェンジ!


Wメクレイドで《謀遠テレスコ=テレス》と《ア:エヌ:マクア》を召喚してWブレイク、トリガーは無し。
そして《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》で攻撃時に《頂上連結ロッド・ゾージア5th》の出た時能力をコピーし、タケノコgtに1体しか出せない呪いをかける。
ターン終了時、《アビスベル=覇=ロード》の能力で《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を出してタケノコgtの《流星のガイアッシュ・カイザー》を叩き落とす。

手札も無い、クリーチャーは1体しか出すことのできないタケノコgtは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来からくる、だからミラクル」》をバトルゾーンに立てるとターンを返した。

大勢のアビスたちと迎えたA8takaのターン。
《ア:エヌ:マクア》を召喚し、そのまま《アビスベル=覇=ロード》に革命チェンジをして《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を処理すると、長く長く続いた友達同士の決戦に終止符を打ったのだった。

WINNER : A8taka

タケノコgt「あんなんどうあがいても無理や〜!!」

試合を終えた後も笑いながら感想戦をするタケノコgtとA8taka、今日はA8takaが勝って決勝進出を果たした。
CSが終わってからも会場でずっとデュエマをしていた2人。
明日は、明後日は、次のCSはどちらが勝つのだろうか。
A8taka、決勝進出おめでとう!

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