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宅建のノートの取り方で合否がわかれる!


学校の授業とかで「ノートを書きなさい!」ってよく怒られたけど、ノートは毎回しっかり取るけど思うように点数が上がらなかったんだよね。宅建の勉強でもノートにしっかり書くけど、合格点にまで届かないんだよ・・・


しっかり勉強やっているはずなのに、結果に結びつかない!

結論からいうと、ノート書くのは「勉強の土台」その後の「ノートの加工」が必要な勉強になります。

家を建てるために土地をならして、土台作ったけど頑張りすぎて、家建てれませんでしたー。じゃ意味ないですよね??

ノートをしっかり書いているのに点数が伸びない!

私も昔はよく悩まされていました。

黒板に書かれた内容・先生が教えてくれる内容しっかりメモしているということは、テストの範囲は把握できている。けど、おもったより結果がでない。

結果がついてこないのには、大きな問題に気づけていないからです。

ノートを書くときに、「書くことに集中していませんか?」

「あ!早く書かないと!」って書いてる間は、思考が停止して写してるため勉強になっていません。

解決策としては勉強以外でも使える内容ですが、なにかを覚える時は「物事をストーリーにして覚える」ことが大事です。

物事をストーリー上で覚えるとメリットが2つあります!

記憶の定着率が上がること。(質と記憶時間ともに伸びます)
違う角度からの問いにも答えられること!


例えば、二重譲渡を例にしてみましょう!

「登記を先に備えれば勝てる!」

よく宅建の教科書でも説明があります。

ニュアンスやわかりやすさの観点からみれば非常に良いです。

ですが、問題を解くときに違う角度から来たときに対応できません。

仮にBもCも登記を備えていない場合に、BがCに「俺の土地だ!」と請求した場合はどうなるかわかりますか?(理由込みで)

二重譲渡の芯を理解していれば、理由込みで登記を備えていないケースも解くことができます。

ネットでも良いので「民法177条」を見てみましょう!

第177条

不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法 (平成16年法律第123号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。

「登記があれば第三者に自分の物だと言える!」➡︎逆に言えば「登記がなければ自分の物だといえない」ということになります。

このことから、「登記を先に備えれば勝てる!」といわれるわけです。

民法について「理解」を求めると相当な時間を費やすことになります。

二重譲渡の他に、意思表示(特に虚偽表示の94条2項の類推適用)は重要論点でかつ難易度マックスです。

私も大学の講義の時はちんぷんかんぶんでした笑

しかし、必要なことはメリハリです。

重要論点については、時間を要しますが一度理解すれば記憶の定着も深く他の分野の理解の手助けにもなりむしろ勉強が効率的になります。

もう少しレベルを高くすると、A―B間は初めに契約を済ましているので、176条意思主義により観念的にBの元に所有権は移っています。

登記は実体の反映のため、多少の時間の誤差がありますがAはBに登記を移す義務が発生します。

しかし、Aはその誤差を利用してまだ自分に登記があることをいいことに、Cにも土地を売りました。

(こういったケースでは大抵A(悪者)は高飛びします)

結果的にBかCどちらかが泣き寝入りしないといけない結果になってしまいます。

そこで177条によってBが先に登記を備えれば所有者となる。

Cは、登記移転義務違反として債務不履行でAに土地代を損害賠償請求し解決しないといけません。

(Aは高飛びしているから請求できずCだけ泣くことになります。)

出来るだけ簡単にまとめましたが、二重譲渡だけでもこれだけの内容が詰まってます。

ここまで理解できている人と「ただ、登記があれば勝ち!」とだけ覚えてる人では差が生まれるのは当然です。

ストーリーで覚えればこのケースではBが勝つが、CはAに土地の所有権を対抗できるか?

公示と公信力の違い、登記にはなぜ公信力がないのか、公信力の具体例として94条2項・即時取得・・・・。

このように、段々知識を発展していくことができ物権変動を網羅できます。

さらに単語だけより比較的覚えやすい上に記憶に残りやすいです。

効率的な勉強のためのテキストの書き方

テキストと勉強用のノートの書き方の2通りをご紹介します。

実際に私が司法書士の勉強で使っているものです。(宅建のは捨ててしまったため)

付箋の使い方も2通りあります。

ポイント:わからなかった箇所は「タイトルらへんに付箋を貼ってとりあえずそのまま読み進めること!」

私は「重要度の高い科目」、「まとめ表」、「何回も見ておきたいところ」この3種類に付箋を貼っています。

内容を覚えたら付箋は取ります!

付箋ばかり溜まるとどこが重要なのかわからなくなってしまうため!

勉強の目標としては、「付箋を減らすこと!」です。

数少なくなった試験直前期に付箋のところを詰め込み完成します。

また、過去問を解いていてテキストで学んだ内容じゃないところがでてきたら、「内容もしくはキーワード」をテキストに書き込みます。

テキストに情報を一元化することいによって「探す時間の削減」、「横断的な整理」につながります。



過去問勉強のノートの書き方

過去問を解いている時に問題の答えなどを書くと思うんですが、実際他の人がどんな感じにやってるのか気になりますよね。

実際に今勉強している時に書いているものです。

①問題の解答を書いて、答え合わせをする。
②間違っていたら、正しいことを喋りながら書き暗記する。
③暗記した内容が増えたら赤丸のように蓄えた知識を派生させて整理する。
④必ず勉強したその日または次の日にメモした内容を必ず復唱する。


私が過去問を解いている時に意識しているのは上記3つの内容です。

主に3、4が重要になってきます。

テキストでも問題解いていても「整理」することに重要視していることがわかっていただけるかと思います。



「忘却曲線」を意識して必ず復唱する


メモした内容を必ず復唱してください。

これには、記憶力の定着に大きく関わるからです。

ドイツの心理学者の「ヘルマン・エビングハウス」という人がみつけたエビングハウスの忘却曲線といいます。

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具体的には、勉強した内容を

20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
つまりは、1時間後には半分忘れているわけです!

忘れることを回避するために勉強にとって復習がなによりも最重要事項ということです。

まとめ:ノートのまとめ方

今回紹介したのはノートの書き方についてです。

勉強する際には、横断的な物事の整理、ストーリーを自分で作って覚える(作れない時は事例をそのまま覚える)、問題解くことに集中せずに解いてからの復習に力をいれること。

何気なく普段勉強の際に使っていると思いますが、「ただやるのではなく道具の価値は最大限に高めましょう!」

少し工夫しただけで、格段に勉強効率・濃度が高まります。

宅建以外にも使えると思いますので、試験勉強に少しでも合格へのお役立ちができれば幸いです。


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