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AQSim、どんな事業をしている?北海道白老町ホッケ陸上養殖での役割

AQSim、結局どんな事業をしているの?

私たちの露出はまだまだ少なめ。
養殖業では生産物ができるまでに時間がかかるためです。

ですがたしかに動いております。今回は、そんな動きを1つ覗いてみてください。


白老町ホッケ陸上養殖、その中に

北海道白老町では、2024年から天然の漁獲量が減っている「ホッケ」の閉鎖循環式の陸上養殖を試みています。これは北海道で初めての実証実験です。

3年という時間をかけ、生産や採算性を評価します。

かみ砕いて言うならば、

そもそもホッケを陸上養殖できるか?
持続するシステムを作成できるのか?
生産したら売れるのだろうか?
この事業は町にとってプラスか…?

これらの疑問を1つ1つ確かめるということです。

この実証実験を成功に導くために、町役場、地域おこし協力隊、漁協組合員や法人、研究機関などなど…。白老町を中心とした様々な関係者の知恵が集まり養殖施設の管理から種苗生産、ホッケのブランディングに至るまで調査・設計を担っています。

この渦の中に私たちAQSimがいます。

AQSimが担う役割

シミュレーション技術で飼育を効率化

AQSimが特許をもつ養殖シミュレーションをホッケ養殖に活用しています。
ホッケに与えるエサの量や頻度をシミュレーションし、最も効率的に育てられる方法を予測するのです。

画像はイメージです。

魚は大きいほど高く売れるようになりますが、大きくするほど餌にかかるコストも膨らんでいきます。また、魚は早く育つほどランニングコストが浮きますが、早く育てるにはそれだけ餌の量も多く必要になります。

事業としては、もっとも利益の上がる餌の与え方を見極めて育てることが重要なのです。

こちらの画像もイメージです。

長い時間のかかる養殖事業では、エサの量を毎度変えながら成長具合や利益を確かめていく余裕はありません。事前に結果を予測するシミュレーションが活躍するということです。

ノウハウの継承をサポート

AQSimは、上記シミュレーションも紐づけながらホッケの飼育管理に関するオペレーションマニュアルの作成も担います。

陸上養殖では魚の飼育管理、機器の扱いなどに経験や専門知識が必要です。しかし、そうしたノウハウを持つ人物がいなくなると動けなくなってしまう状態では、事業の持続性が危うく、新しい雇用も生み出しにくいと言えます。

こうした理由から、実証実験が終わった後まで見据えた取り組みとして進めています。

そして、出口戦略まで

白老町との連携では、出口戦略にも関わっています。つまりどのように育てたホッケを売るか・価値を見出してもらうかを探ります。

すでに、地域内外へのヒアリングや歴史や文化の調査から「白老町で」「ホッケを」「閉鎖循環式で」「陸上養殖した」ことの価値がどんどん見えてきています。

おわりに

実際に消費者の皆さまへ白老町の陸上養殖ホッケが届きはじめるのは2026年になるでしょう。

今回ご紹介した私たちの事業が、白老町の新たな取組みの成功に寄与すること、そしてその結果、皆さまに美味しいホッケをお届けすることに繋がることを目指して。

引き続き水面下を泳ぎ続けてまいります。

育てるを育てる。AQSimがお届けしました。
期待感を込めたスキで応援いただければ幸いです!

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