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「育てる」を知ろう!

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魚を飼育するときに生じる「何これ?なぜ?」を一緒に学んでいきます。魚を育てている方、魚が好きな方、養殖のことを勉強していきたい方が読んで貯め占める発信をまとめます。
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2025年1月の記事一覧

まさか、鍋を美味しくする灰汁とりの仕組みが濾過装置からわかるとは:泡沫分離

まさか、鍋を美味しくする灰汁とりの仕組みが濾過装置からわかるとは:泡沫分離

陸上養殖の施設では、こんな装置を見かけることがあります。

下の方から大量の泡が出てきており、上の方には汚れがたまっているように見えます。果たしてどのような役割をもつ装置なのか。

仕組みを調べていくと、意外にも"鍋料理の灰汁とり"についても理解が深まっていくのです…!

なぞの装置と、灰汁とりの共通点。
そこには「泡」が関わってくるようです。

何の装置?=泡沫分離装置この装置は、泡沫分離装置(

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キンッキンに冷えた手で、魚を生かす。研究者が真冬の水に手を浸けるワケと願い

キンッキンに冷えた手で、魚を生かす。研究者が真冬の水に手を浸けるワケと願い


育てるを育てる。AQSimです。

素手で触るな!水産の現場では、生きた魚に触れるとき、かつ、触ったあとも元気でいて欲しいときに「素手で触っちゃダメだ!」と注意を受けることがあります。

これはなぜでしょう?

大抵は「魚がヤケドをしてしまう。」という表現で説明されます。
変温動物である魚にとって人の体温35-37℃はかなり熱いものであり、ダメージを受けてしまう、そうです。

でも、もう少し理解

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