ピアノとオルガンの日々 今も定期的に練習している「ブルース入門」
およそ30年くらい前に購入して、
未だに大切にしながら練習している教則本が
この「ブルース入門」。
この著者の方が今お元気なのかはわかりかねるが、
私がジャズやブルースのアドリブをする上で
「もっとも役にたったであろう」そして
「もっとも目を通したであろう」本がこの本である。
本書は理論的なことをおろそかにしようということではないのだが、
「まず手のかたちを体に染み込ませよう」的なコンセプトのもと、
ジャズブルースの骨格が12種のキーで記載されている。
ウォーキングベース的な左手の動き、
ドリアン、ミクソリディアンの「体に染み込ませる反復練習」が
これでもかというくらい書かれている。
本書が面白いのが、最初はキーCで始まっているのだが、
Circle 5th的にキーが登って(下がって)いった後に
後半の方まで進むと、いつの間にか
「譜面には楽譜がほとんど書かれていない」ということ。
「譜面に音符が書いてないのに、君は弾けてるよ?どうだい?」
のようなアプローチが非常に素晴らしい。
今でも多少不安のあるキーがあるので、
基本練習として使っている。
私の中での「神本」なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?