刀神(とうしん)6
・・・上手く伝わらない。聞き方を変えよう
どちらにいますか?
少しずつ聞き出す。空気が変わり始める、間違っていないと確信する。
ここは、狭い何も見えない。
イヤだ、出してくれ。
辛い気持ちを吐き出し、落ち着いたようだ。
鳥肌の立つような、感覚はまだ残っているものの立っていることは出来たし吐き気もない
門の脇にたち回りをみると、右側に古い納屋か倉のようなものはあるのに、不快な感覚は母屋の展示の方だった。
日用品に隠されてることかな?首を捻りつつむかう。
入場券を販売していた。パンフレットでみて知っていたが、一応聞いてみる。
「刀や甲冑などはありますか?」見学者に良く聞かれるのだろうか、笑いながら
「男性の方は、刀や甲冑好きですね。刀剣の展示は近くの○○神社の社殿にあります。共通券になさいます?」喜んでお願いした。若干割安らしい。
閉館時間があるので、今日行けなければ明日でも大丈夫ですからと親切に教えてくれた。
何だか、あまりにほわっとした人で気持ちがきれてしまった。この人だから、ここに居られるのだろうと思わず笑みがこぼれた。
「ご親切にどうも」挨拶もそこそこに母屋にむかう。足を向けた瞬間から、空気が変わる。思ったより、簡単かな?ちょっと安心した。
油断するな!
まるで、耳元でいきなり大声を出されたかのように、飛び上がってしまった
「はい。」見えないがどこかでみている人に応えた。
気持ちを切り替えて、歩みを進める。
ここまで
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