ぼくは魔法使いになりたかった15

「足が痛いな、少し休まないか?」彼方は言った。無視される。

前を行く小山のような大きな軍人はすでに、怒っている。

後ろを歩く兵士にいたってはまたかという顔してあきれている。

まだ、城の見えるうちからこのざま。あきれを通り越して、無言、無視のオンパレード。

「だから、言ったじゃないか。歩くのは無理だって。」特殊な訓練も受けたことはない。

都会のもやしと言われようと歩きにくいこんな道を夜通し歩くのは無理だ。

仕方なさそうに、ハルクは言った。

「もう少しで開けた所に出る。そこで、少し休憩する」

ぼくは、ホッとして痛む足を大げさにさすりながら、歩き始めた。

この国の人間なら、多少暗くても歩けるのかもしれないが、昨日の雨(彼方の魔法の影響)のせいで、足元はぬかるんでいた。

彼方は面白い位にころんだ。

危ないので手荷物すら兵士にもたせたが、転びつづけた。どこかで誰かがそれをみて、大笑いしてるような気がしてならなかった。

なぜ、こんなにも彼方が転ぶのか、それには理由が合った。考えながら歩いていたから、

なにを

龍への挨拶だ

火龍なら問題ない。どうすれば、いいかわかる。自分は火の魔法使い。属性は根本的に尊敬しているし、好かれる自信もある。まずいのは、土龍・・・

土龍が苦手なだけでなく、土龍は孤独と思索を愛すると言われる長寿な種。人間にはあまり関わりたがらないと聞いている。

土龍しかいなかったら、うるさいとばかりに攻撃され、しぼーんというのもあるのだ。

さて、どうなるかな?

ここまで考えた時、また足元がツルッと滑った。濡れた石に乗ったらしい。

ステン。

ハルクは振り向き苦虫を噛み潰したような顔をする。何かいいたそうにするが、なにも言わない。

第15回ここまで

龍について

今まで読んだ小説から、書いています。
こうだったらいいな的なのも、多少。
なので、参考文献はだしません。
わかった方スゴイです。

魔法もっと使え、つまらない、

という方に、次の巻はもしかしたら、
龍が登場予定です。基本的に予告は、
しないのですが、ではNEXT

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