ぼくは魔法使いになりたかった16

結局、しばらく休むことになった。
ハルクは、ぼくの体調を心配している様だった。そりゃ、眠い。

ここのところまともに寝てないからだと思うけど、なんか身体に力が入らない感じがするんだよな、へんだなぁ~

それより、こんなとこにいつまでもいたら高貴な方にどやされちまう。

ハルクと兵士を火のそばに眠らせ、自分1人でいこうとしたら、それは現れた。

正確に書くなら、幻だからぼくの夢の中に現れたってなるのかな?

うっすら、長身の男性が小さな子供を抱きながら、現れた。

「お久しぶりですね。お元気そうで何よりいつになったら、来てくださるかと首を長くして・・・」

えっ、どうみても龍の化身。知り合いにいたかな?

自分の影から、ぼこっと人が出てきた。

「うわっー」めっちゃびっくりして、しりもちをついてしまった。

こちらに、背を向けたまま龍の化身とやりあう。

「しばらく留守にするといっておいたじゃろ」言い返す。

「えー確かにでも、50年とは思わないですよ」笑いながら、文句を言う。

親しくても、相手は龍。こちらはビクビクしていたら、隣にハルクがいた。

「えっ、微睡みの魔法が効かないのか?」見上げると、ハルクはニヤリとした。

「掛けられるとわかっていたからな」魔法効果を無効に出来るらしい。ある意味無敵だな

「初めて会った。」ハルクは我が目が信じられないようだ。片膝をおり、忠誠の姿勢になる。

男性が気付き、手をふる。気にするなの意味らしいが、ハルクは姿勢を崩さない。ハルクを気にせず話し続けた。

旧知のようで、親しげに会話が続く。

「えーそうでしょう。しばらく、子どもや孫が気になるからとふいといなくなり、あとのことは全部押し付けて・・・」

うわぁーメチャクチャ怒ってるやつだ。そばで聞いていても、ハラハラした。

ハルクにいたってはぼーぜんとしている。

第16回ここまで

えーと、嘘はついていません。
龍は登場予定と言いましたし、
子どももいるとわかりましたよね

新たな登場人物

よくわからないおじいさん。
どうも、土龍と旧知らしい。
次回詳しく書きます。(予定)

人物苦手なのに一気に増えた。
描ききれるかな?ヤバい。

つづきの気になる方、どうでもいいと言う方も

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