しかし まわりこまれてしまった !!

今日は3連休明けのお仕事だった

私の勤めている会社は節目の時間になるとチャイムが鳴る。学校で親しんできた『キーンコーンカーンコーン』と心に響くあの音だ

定時前になると決まってオヤジ達が群れをなしてソワソワしだす

皆あの音が聞きたくてたまらないのだ。もちろん私もその一人であり、ソワソワすることに余念がない

一分、また一分と時間が経つにつれてオヤジの群れが大きくなる。みな祝福のチャイムが産声を上げる瞬間を、今か今かと待ちわびているのだ

―――そんな愉しげな空気の中、重々しい足取りの男がこちらに近づいてきた―――



『       わたしの       じょうし        だ        …!!     』


こんな定時前に虚ろな表情を浮かべ、人の波とは真逆に進んでいる足を見て私は確信した…!

―――ヤツは仕事がおわっていない―――

チャイムが鳴ると同時に、私は全速力で歩き出した…歩みを止めることはない……ヤツが私に到達するよりも早く、私はこの扉をあけて玄関に着く……ふふ……勝った…!!

『  ガチャ …!!』

扉を開けるとそこには自由への滑走路…玄関!……ではなく口をきつく閉じ土気色の顔色をした男が立っていた


『       わたしの       じょうし        だ        …!!     』


上司は二人いた…一人目に気を取られている時点で私は負けていたのだ…

くそっ…次は……次こそはっ!!


という妄想をしながら22時まで残業してました。退社時の挨拶、目上の人への敬語は大事ですね。つかれたーー



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