デスゲームに来てほしいと言われていったら結婚パーティだった件①〜行くまでの話〜

12月某日。
中学の頃の部活の友人で構成しているグループラインに投下された。
ねえ、普通の人デスゲームへ招待されることある??イカゲームとかカイジの見すぎ?
あるんだよ

四人のグループラインだがこの時点で半分は東京にいる

いつもの友人のことだ。どうせなんか謎解きゲームやりたい、とかで神戸の謎解きゲームやってるとこに注目して参加するとかそんなのかなと思って軽くOKを出した。

丁度この頃の私は謎解きとかリアル脱出ゲームとかに飢えていた。そんな中投下されたデスゲーム。
ふーん面白そうじゃん
あまり話を聞きすぎるのも面白みもないと思って放置していたが、もちろんこの手にゆかりのない友人もいるので次のラインが投下されていく。

違った。
主催者側をやるようだ。
ここでおや?と気がつく。
結婚式会場の話題が出ている。
この頃友人は1年前から同棲をしている彼氏がおり、結婚前提かなーと思いながら様子を見ていた。
これは結婚するのか?それともシチュエーションなのか??

まて、新郎シんでないか???

何やら大掛かりだ。いつもと何かが違う。
だが、この時点ではとりあえずハチワレの了解スタンプを送って解散した。デスゲームというパワーワードだけを残して。
普通ならここでおかしいと気づくべきだろう。だが、我々の間でこの友人の奇行は今に始まった話ではなかったので違和感がなかったのだ。

ちょっとした…??

このあと忘年会を行った。
もちろん友人は当初の申告時間より1時間遅れて到着。そう、彼女は我々の中ではそこそこ遅刻魔で通っている。中学からの付き合いで学び、最早慣れすぎて3時間くらい遅れるくらいは気にしなくなった。
本当にできるのか…?
一抹の不安を残しつつ、まあ彼氏さんがいるからなんとかなるだろうと私はスルーした。



この文字と同じくらいの大きさで会場情報が乗っていたであろうQRコードに総ツッコミが入った招待状

思い返せば十数年。
中学に入学して隣の席にいたのがこの友人。いつも絵を描いていた。話を聞けば私が気になっていた和太鼓部に入部を検討しているとのこと。このときはこんなに長く続く縁だとは思わずにただただ変わった子だなぁなんて思っていた。

某漫画のストーリーをまるで自分に起こったことであるかのように作文にして書いていたり、部活の太鼓の鼓面を締太鼓のバチで軽いノリで破ったりバチを折ったり、ユニバに予定時刻7時間オーバーして現れたり色々あった。
そんな彼女に正直結婚相手が現れるとは。
なんて寛大な人なんだ、なんてちょっと失礼な事も思ったり。だが、こんなにおめでたく嬉しい日はきっとない。そう思ってメイクをしてネイルをして家を出た。

だが、忘れてはいけない

これから始まるのはデスゲームだということを

私「みんな、シんじゃう…って、コト!?」


次回» 聞いてはいたけど同窓会&オフ会だった話



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