初1人アメリカ
2024年9/22〜9/27、アメリカコロラド州デンバーで開催された国際学会にて発表を行ってきた。はじめは助教と一緒に行く予定だったが、約2ヶ月前急に転職が決まってしまい、1人で向かわなければならなくなった。1人海外の経験はなく、基本チキンだからめっっっっっっちゃ行くのが嫌だった。
ただ助教も学会には出ると返事をしてしまっていたため、俺と行くタイミングは違うけど現地では合流できた。そのおかげもあって、振り返ってみれば結構楽しく過ごせたように思う。
その期間に起こった出来事を、小学生の日記みたいにバンバン書いていく。気にせず書いてたら長すぎる、ごめんなさい。
9/22 出発〜到着
成田空港に行くのは7年半?ぶり(高校のとき行った海外研修以来)。基本昔の記憶はどんどん消えていくタイプなので、そんな鮮明な記憶は戻って来ずさっさとチェックインを済ませた。
日本を発つ前には刀削麺とかいうやつを初めて食った。なぜか和食じゃなかったな。
手荷物検査やら何やらはスムーズに終わって、いよいよ飛行機に乗り込んだ。機内では、俺が窓際、真ん中にイケメンの寝癖ボサボサアメリカ人(年下?)、通路側に坊主の日本おじさん(ホームを歌ってる木山さんそっくり)だった。トイレ行きにくいからほんとは通路側が良かったけど、予約する頃には席が埋まってた。行きのフライトは10時間半だったので、5時間くらいしたところで1発トイレをかますことに決め、タイミングを見計らってソワソワしていた。
良い時間になったのでトイレに行くためどいてもらおうとしたとき、イケメンは起きていたけど、日本おじさんは寝ていた(直前まで機内食のタコスを1分で食ってたのに急に寝ててアホかと思った)。寝てるのを見てアメリカイケメンと目が合って笑うなどした。イケメンマジ最高。
トイレに行って空くまで待っていると、隣にもう1つあったらしく、感じのいいアメリカのおっさんが肩を叩きながら「お前行ってこいよ」と譲ってくれたりした。
ナイスなトイレを決めた後は、コロナ禍でピークを迎えた神ゲー「あつ森」をちまちまやってた。今更すぎるけど最近買った、マジ最高のゲーム。なんやかんやしてたらデンバー空港に着陸した。いよいよ到着し、もう日本語通じねえじゃん…と緊張してたら、税関の順番待ちの時に、後ろのおじさんが「ソフトバンクなのにネットが繋がらねえよう、アメリカでも繋がるはずなんだよ」と日本語で助けを求めてきた。日本語安心という気持ちと、俺ドコモだし知らんがなの気持ちが半々。再起動でもしてみなよと親切ぶってたら税関に呼ばれてしまった。
税関は何も問題なかった(sightseeing!と本当に言うと思わなかった)。でも指紋確認をするとき、右手をだせと言われたのにボーッとして左手を出してしまって、right!!とキレられた。なんであんなわざわざ怖くするんだろうか。ダル。
税関を抜けて手荷物も受け取れ、あとはもうホテルに行くだけ。でもあのソフトバンクおじさんどうなったんだろうと待ってたら、俺に目もくれず、荷物をゲットして出口で現地の友達らしき人に会って即どっかに去っていった。なんだったんだあのじーさんと思いながらまた1人旅に嫌気がさした。
空港からは電車でデンバー市内に向かった。RTDっていう電車で、チケットは全部スマホのアプリで買えるからちょー便利。1dayパスで$10。車内には全然人がいなくて気楽だった。
終点のユニオンステーションという駅に着いた後、そのまま20分歩いてホテルに向かった。ちなみにこのコロラドのデンバーというところは、標高が1600mと高い。また、日差しは夏ばりに強く、湿度は昼間だと10%台なので日陰だと秋って感じの気候だった。急にここで気候についてコメントしたのなんで??まあ先に進もう
ホテルのチェックインは超簡単。アプリ上で全て完結してて、スマホがキー代わりになってて、ホテルマンと1回も話さず部屋に行けた(ちなみにチェックアウトもアプリのボタン1回で済んだ)。
助教がもう会えるでと連絡をくれたのですぐ合流し、昼ご飯を一緒に食べた。ホテルの周りを散歩してたら意外とラーメン屋あったよと教えてくれたので、"Oishii ramen"という店でラーメンを食べることに。$15(2200円とか)もすんのかい、さすがアメリカと思いつつ味噌ラーメンを注文した(なぜか味噌ととんこつしかなかった)。ラーメンの見た目をしたものは一応運ばれてきたけど、中々美味しくない。これで日本の美味いラーメン2杯分、、、と悲しくなったけど助教が奢ってくれたのでラッキー。でも店に出たあと助教と味を酷評しておいた。店名が腹立つわ。
その日はホテルに戻って夕方ちょっと寝て、日本から持ってきたどん兵衛を食べて、寝て、起きて、みたいなことを繰り返した。時差ボケパラダイス開幕
9/23 助教と観光
この日は助教と観光した。朝は助教とホテルのビュッフェを食べた。受付に誰もいないし、ビュッフェも2種類あったのでどれ取ればええねんとまた文句。聞いてみたら、あとで伝票持ってくから勝手に食っとけとのことだったので、安い方のビュッフェを食べた。これも$15だったが、まあぼったくり。死んだパンと死んだフルーツを食べた。明日は朝ごはんちゃんと調べようねと助教と固く決意した。
悲しい朝食の後は会場で登録を済ませた(ちゃんと来たでっていう確認のため)。名字をパネルに打つだけで、名前と大学名が印刷された紙が出てきて即名札が完成、登録も完了。すげえ。
次に、USBに入ったパワポを会場のpcにアップロードした。その時会場に南アフリカの博士の学生がいてちょっと喋った。握手がマジで力強くてアホかとことだけちゃんと覚えてる(フリースペースに光を飛ばしてwifiを敷く話?をしてた、よく分からん)。
そのあと来たどっかのおっちゃんは日本語をちょっと知ってた。ありがとうこんにちはよろしくーとか自慢げに披露してくれた。可愛い。
その後はUber(タクシー風の乗車サービス)で動物園へ。電話番号を入力してSMSにチケットが送られるシステムだったけど、今回買ってみたeSIM(Holaflyってやつ)ではSMS対応してないらしく、メッセージが届かなかった。今回の旅でミスったのはここだけだったかも。この短い滞在でまさかSMSが必要になるとは。受付で対応してもらって紙チケットをもらえたのでまあok。
動物園は上野動物園の倍の広さあった。広い上に湿度も低いからか日本ほど臭くなったかも。
助教さんは無駄が嫌いな合流主義だけど割と色んなところでギャップ萌えを発揮するタイプ。どんな感じで園内を回るんだろうと思ってたら、意外とゆっくりぼーっと見て回るタイプだった。「ペンギンって飼えるのかな」とか、「サイはツノがかっこいいから好きなんだよね」とかぼそっと言ってたり、野生のリスの写真を収めようとしてておもろ可愛かった。
昼は園内でハンバーガーを食った。デカすぎ。
さらに近くの博物館にも行った。動物園が広くて俺も助教も疲れてたし、展示もちょっとしょぼかったから雑に回った。ゴールドラッシュのときに発掘された結晶の展示はおもろかった。コロラドにはロッキー山脈があって、多分その辺をガリガリ発掘してたんかね。
その日は2人とも疲れて、レストランに行く体力はお互い残っていなかった。俺は持参したパックご飯とカップ味噌汁を食べて寝落ちした。でもまたすぐ起きちゃって、夜中腹が減ってどん兵衛を食うなどした。この日は19-22時、2-5時に寝た。時差ボケのボケナス
9/24 単独自由行動日
この日は助教の発表の日。朝はcorinne restaurantという店で一緒に食べた。前日のホテルビュッフェがクソだったからお互いに店を調べてて、たまたま同じとこ調べてたらしい、激アツ。俺はパンケーキ食った。$16で3枚もあって美味かったし満足。多すぎて糖分で頭痛くなったけど、このパンケーキが外食の中で唯一美味かったかも。助教さんはエッグベネディクトを頼んでた。量が少ないからパンケーキにすればよかったと言ってたけど、まあ美味しいからいいやと嬉しそうだった。ここも奢ってくれた、優しすぎ。
ご飯食べてる時におもろい話もしてくれた。
まず、助教さんの部屋にはペンギンのぬいぐるみがあるらしい。紙の本はなく全部電子でデータ管理するほどミニマリストなのに、ぬいぐるみとか持ってるの!?というギャップ。「いい年こいてこんなの持ってるんですよ…」とめっちゃ恥ずかしそうに話してるのも良かった。思い返せば前日の動物園で「ペンギンって飼えるのかな」とか言ってたのも伏線だったわ。
それはさておき、本題はそのぬいぐるみさんの汚れや小さく空いた穴を直したいということだった。自分で洗ったり修理したりするのは難しいと思って、サービスを探して業者に頼むことにしたらしい。ペンギンのぬいぐるみ自体は3000円程度だったのに対し、修理代は27000円くらいすることが分かったらしいのに、そのときは「まあいいか」と判断して修理に出すことにしたらしい(なんで?)。その引き落としが動物園に行った日の夜に来たらしく、なんで新品を買わなかったんだとさすがに思い直してめっちゃ萎えたらしい。でも、こっちが「新品で良くないすか?」と言うと、「ペットが代わりのきかない存在であるのと同じように、ぬいぐるみも代わりが効かないんだ」と熱弁してきた。ミニマリストスーパー合理主義者の助教さんにもそんな一面があったとは。
そのあとは解散し、1人でコロラド州議会の建物を見たり、その前に広がっている公園あたりを散歩した。野生のリスがいてGoodでした。そのあとパビリオンという商業施設の中のRocky Mountain Chocolate Factoryという店でお土産のチョコを買った。日本にも店舗があるらしいけど、コロラド発祥らしいからまあ良し
お昼はDenver Central Marketでテイクアウトした。ベーコンフライドライスってやつ。まあまあ美味い。治安が悪そうだったからすぐに出て、帰りはコロラドのロッキーズという野球チームのホームスタジアム「クアーズフィールド」の前を通って帰った。そこで「明日メジャー観て帰ればええやん」と思い立ち、帰って即チケットを取った。
夕方ごろ、助教さんの発表を観に行った。終わった後は憑き物が落ちたかのようにニッコニコで、「もう帰るだけ!僕は明日帰るから、発表頑張ってね!」と煽られた。
隣の研究室の先生の発表もあったので、一緒に見た。夜は学会の立食パーティーでタダ飯を食らい、解散。助教さんとはそこで今生の別れ。隣の研究室の先生には「俺は大谷見て帰る」と自慢された。
その日は22-4時で寝た。割と時差ボケ治ってきたけど、どうせすぐ日本帰るし意味ねえなボケ
9/25 発表→MAJOR観戦
運命の発表の日。朝から繰り返し発表練習をした。朝はご飯とサバ缶とカップ味噌汁、昼はご飯とサバ缶とカップ麺(前日にセブンで買った)を食べた。緊張してる割にめっちゃ食えるじゃんお前。
会場に行くと緊張するから、30分前くらいに会場入りして、発表だけして即帰る作戦。本番は12分発表3分質疑応答。質問は何言ってるかマジで分かんなくて詰んだかと思ったけど、勘で推測して、2分くらいこっちのターンにしてべらべらテキトーこいて耐えた。思い出したくもない。英語は真剣に勉強しないといけないなと改めて痛感した。
とはいえ終わった後の開放感たらなかった。ロードオブメジャーの心絵を聴きながらホテルに戻り、部屋で歌いながらPCをスーツケースに閉じ込めた。
1回冷静になってメジャーの球場に入る時の注意点を調べてみた。コレマジで偉い。実際調べてみたら規制が厳しく、バックパックNGとか書いてたので、荷物を置いて手ぶらでクアーズフィールドに向かった。
スタジアムに着いて、名物珍味?のロッキーマウンテンオイスター(牛の睾丸らしい)を食べた。不味くも美味しくもなかった。
このとき飲み物も買ったからストローを取ろうとしたら、ストローが置いてある辺りで別の客が注文していたので、"Excuse me"と言って取った。そしたら「"Excuse me"言え邪魔なんだよ」みたいに言われたから、「言ったわボケ」とキレ返してしまった。学会発表終わって最強になってたので好戦的。
球場はめっちゃ綺麗だったし、席は内野にかなり近くて迫力があった。初メジャーはさすがによかった。
座席が割とガラガラだったのは意外だった。あとみんなチケット番号を守らずぐちゃぐちゃに座るし、イニングが終わるたびに何人も立ったり入ってきたり落ち着かねーなって感じがした。ふらっとテーマパーク遊びに来てる感じがあった、日本とちょっと違う。試合は、ホームのロッキーズが弱くてあんま見どころなかった。せめてヌートバー出てくれよ。(ヌートバーがいるカージナルス戦だったので)
9/26〜9/27 帰国
帰国日。荷物をまとめて、朝はdelectable eggという店でフレンチトーストを食った。見た目美味そうなんだけど、やっぱ味はそうでもない。日本ってやっぱご飯美味えんだなと最終日も思った。
そのまま電車に乗って(行きと同じようにまたガラガラ、チャリンコ乗せてる人だけいた)空港へ。チェックインもまあまあスムーズに行って、無事飛行機に乗れた。荷物預ける時に、「お前どこ行くんや」って言われたから「日本やで」って返すと、「おめえ寿司好きか?」って言われたから「帰ったら食うで」とイキっといた。その兄ちゃんも寿司の話できて嬉しそうにしてた。
成田行きのゲートに来た時、日本語でアナウンスが聞こえてきて大感動。一人旅の不安感から解放される音がした。感無量で飛行機に乗って気分よかったのに、三人席の他二人が中国人カップルでクソうるかった。マジ台無し。女の方がキモい声でベラベラベラベラ喋るし。映画見てラブシーン流れ出した途端うるせえくらいキスして体触り合うし。ガチで気悪かったので、行きの寝癖ボサボサイケメンに思いを馳せた。ケンドリックラマー聴きながらブロックブラストとかいうクソゲー必死こいてやってたし、絶対アイツと友達になれるわ。また会いたいな。