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PEファンドにおけるスピード決着の必然性


日本経済新聞
PEにおける「増えるスピード決着」

国内で投資ファンドが企業を買収してから売却するまでのスピードが速まっている。(中略)

スピード決着が増えたのは、日経平均株価が21年に3万円台に回復するなど、この間に市況が回復し新規株式公開(IPO)しやすくなったことがある。
加えて、カーブアウト案件が増えたことも背景にある。

日本経済新聞(2024年9月15日)


スピード決着の背景

「増えるスピード決着」の背景は何でしょうか。

ファンドサイズの大型化やキャリードインタレストの最大化などに向けて、ファンド出資者の意向であり、ファンドの成績でもある、
「IRR最大化志向の高まり」を反映しています。

以下はインタビューでの典型的な会話例です。

  • 現状のLBOモデルをもとに、IRRを増大させるための施策として、何が考えられますか?

  • そのデメリットとリスクを教えていただけますか?

モデルを美しくする準備をされる方は多いですが、
IRRを極大化するためのアイデアを考えるほうが投資家向きだと言えます。

外に出ない業界事情

候補者は、業界事情について知らないだけですが、
イグジット早期化の流れについて、「IPOしやすくなったためです」などと話すと、
短気な面接官は、理解不足と判断します。

今後、モデルテスト対策を含めて、評価ポイントをご紹介していければと思います。




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