PEファンド面接対策|①未経験者の転職
はじめに
PE(プライベート・エクイティ)ファンドの採用担当の経験を活かして、PEファンド業界への参画を目指す方向けへ、
1) PEファンドの面接を受けるにあたっての準備・突破の実践
2) PEファンドとは何かについて知りたい
3) PEファンドの面接を突破するために必要なスキルを獲得したい
など、これまで多く問い合わせをいただいたことについて書いていこうと思います。今回は、イントロダクションとしての位置づけですが、関心が多そうであれば続きを書いていきたいと思います。
PEファンドの入社難易度
PEファンドへの入社希望者数は引き続き多いです。
ポスト戦略コンサルや投資銀行など、仕事内容に繋がりがあり、これまでの経験やスキルを活かせてキャリアアップが可能
経営や投資など、今よりも影響力のある仕事が出来る
業績サイクルが存在しがちな特定業界ではなく、投資においては業界や企業を自らが幅広に選択出来る
など、内容が美化されているポイントも多くあると感じますが、
PE業界への参画希望者は、引き続き増加傾向にあると思います。
未経験でPEファンドへ入社することは可能か
業界としても成長が続く一方で、10年前程度と比べて、
業界に入りこむ難易度は低下し、未経験者の方がPE業界へ飛び込むには、大きなチャンスと言えます。
実際に、かつてPEファンドのメンバー構成の多くは、同業からの転職者でしたが、近年は半数以上がPE業界未経験者になっています。
背景は、市場成長と新規設立するPEファンドの増加
1990年代後半から始まったPE業界が時間を経て、
豊富な実績とノウハウを持つ投資プロフェッショナル達
が多く存在するようになりました。
あわせて、
PEファンドへの認知度の高まりとともに、PEファンドが担う役割と社会課題が重なっており、投資機会の発掘がかつてより容易になってきたこと
そして、
資金調達環境が良好であり、実績あるメンバーが複数人で独立してファンドレイズが行いやすくなったこと
等等の要因により、新規設立するPEファンドは爆発的に増加し、
他業界と同様に、人材不足課題が常態化しつつある業界でもあります。
あわせて、
事業承継に関する社会課題の継続
選択と集中の加速による、カーブアウト機会の増加
金融緩和に端を欲した過剰流動性とオルタナティブ投資先としてのPEファンドへの注目の高まり
など、市場成長に伴う案件フローの拡大も、当面は継続すると考えられ、
プライベート・エクイティ、とりわけバイアウトは今後も成長が見込まれる業界だと言えます。
PEファンドの面接対策に必要なこと
まず重要なことは、PEファンドの採用基準です。PEファンドでは、
・PEファンド各社で共通する採用基準
・PEファンド各社それぞれ異なる採用基準
つまり、2つの採用基準が存在しています。
PEファンドと一言で言っても、例えば以下のように、各社ごとに特色は大きく異なるため、入社を目指すPEファンドに応じた対策が必要になります。
・ 外資PEファンド、国内PEファンド
・ 投資規模としての、ラージキャップ、ミッドキャップ、スモールキャップ
・ 投資戦略や投資対象業界
採用基準を科学し、自らの適正を踏まえて面接に臨むことが必要ですが、
PEファンドが2つの採用基準を持つ最大の理由は何でしょうか?
今回はここまでとさせていただきます。
追記:キャリア・フィルターについて
読者の皆様は、これまでどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか。
投資銀行、戦略系コンサルティングファーム、ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)、商社、製造業。様々なキャリアだと想像しています。
「わたしのキャリアや学歴でPEファンドに入れるのでしょうか?」
直近1ヵ月だけでも数人からこのような質問をお受けしましたが、
質問に対する回答は「可能です」。
このNoteは、皆様のPE業界への参画可能性を高めていただくために作りました。読み進めていただければ、少なくとも
「たくさんにPEファンドに応募したが全滅」という事態は回避可能だと考えています。