【Asciidoc】TIP拾い ー 見出しを目次に載せたくない…? ー
「PlantUML」の話題が続いたのでそろそろ「Asciidoc」本体の話題に戻りたいと思います。(決して書くのに飽きたわけではありません・・・)
今回から又「Asciidoc」の「TIP拾い」をテーマにしていきます。
セクションについては以前にも何回か取り上げていますが、今回はあまり意識されないところを雑学的に・・・。
「Asciidoc」に嵌っている人は
「Asciidoc」で「Asciidoc」のマニュアルを作りたい!
と思った人がそれなりにいるのでは無いかと思います。
かく言う自分も其の一人です。
さて、最初に思いつくコードは
= Asciidoc構文
:toc:
== セクションについて
セクションは・・・
[source,]
----
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
----
これは次のように表示されます。
'''
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
'''
上記のようなものです。
変換すると
目次部分がエライことになります。
例ブロックを利用すると解決します。
= Asciidoc構文
:toc:
== セクションについて
セクションは・・・
[source,]
----
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
----
これは次のように表示されます。
.Title
====
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
====
変換すると
目次の表示は思った通り上手く行きます。
ただ、例示は駄目ですね。
「個別見出し」というものがあります。マニュアルを直訳すると「離散セクション」と・・・。「セクション階層の一部ではない見出し」とマニュアルでは解説されています。
離散構文「[discrete]」と見出し前につけると・・・。
= Asciidoc構文
:toc:
== セクションについて
セクションは・・・
[source,]
----
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
----
これは次のように表示されます。
.Title
====
[discrete]
= 表・編・部題(part)
[discrete]
== 章題(chapter)
[discrete]
=== 節題(section)
[discrete]
==== 項題(subsection)
[discrete]
===== 目題(subsubsection)
[discrete]
== 章題(chapter)
====
この「個別見出し」は「Asciidoc」で「Asciidoc」を解説する時ぐらいしか利用のタイミングが思いつきません。
しかし、
「離散セクション」?なにそれ?
深く解説されていません。。。
なので、自分なりの解釈を一つ・・・
(離散の対義語は集合なので)「Asciidoc」のセクションは「集合セクション」というものだと想像できます。
「マークダウン」は離散セッションで処理しているそうです。
「イメージ」は下の図を
「ベン図」の様な表記のほうがわかりやすかったのかもしれませんが、「PlantUML」だとこの表記が楽です。
(すみません、「Drawio」で書くのがめんどくさかっただけです。)
この構造が「Asciidoc」の
・ 「表題」(「=」が一つ)の階層は基本的に一つしか使えない。
・ 階層断層は規則違反とする。
等の集合論的制約になっています。
「集合」と「離散」の何方が・・・、もう、好みで選んでください。
「離散」の自由度
「集合」の規律
好き勝手に書ける「マークダウン」と
変換時、「集合論的におかしいよ」と教えてくれる「Asciidoc」
・・・好みで選べば良いかな。
さて、今回はこのあたりまで・・・・・・
…ではまた。
当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。