【Asciidoc】セクションに見出しをつける
さて、「文章階層面見出し」について。
構文は簡単。
見出しになる行頭に「=(イコール)」を階層数分付加するだけだ。
「HTML」の「h」タグに翻訳される事を考えれば良い。
「=」*n個 ⇒ 「<h(n)>」
いくつかの規則がある。
「Asciidocter」では<h1> 〜 <h6> がサポートされている。
(「=」は6個(タイトル+5階層)より深くしても表現されない。)
「表題」(「=」が一つ)の階層は基本的に一つしか使えない。
(一つの主題の文章に表題は一つでなければおかしい。)
階層断層は規則違反とする。
.etc
しかし、これらは変換時に次のようなエラーは出るが変換そのものは実行はされる。
ERROR => README.adoc: line xx: level 0 sections can only be used when doctype is book (2)
WARN => <stdin>: line xx: section title out of sequence: expected level 2, got level 3 (2)
それ程意識する必要はないのだろうが論理的な文章を構成したい時は注意したい。
さて、「ウィキペディア」によると論文や報告書は次のような階層が一般的だと書かれていた。
= 表・編・部題(part)
== 章題(chapter)
=== 節題(section)
==== 項題(subsection)
===== 目題(subsubsection)
== 章題(chapter)
変換すると
まあ、想像した通りの表示になっている。
(番号を振るなどの手法は別記事で紹介したい。)
さて、階層の深さはどのくらいが適当だろう?
日本の場合、よく会議などで「項番nをご覧ください。」や「この項目は・・・」等のセリフを聞く。この事から「項」以下は無意識に「箇条書き」分類されているのだと思う。
欧米の場合、よく判らないが、「sub」を付けて「section」でひと括りにしているので「section」を最低単位と考えているのではないかと思われる。
文章構成は
「表題(part)」
「章題(chapter)」
「節題(section)」
で留めてそれより階層が深くなるようなら、
「XX編」や「XX部」を利用して階層を深くしないよう「お題」を分ける方がスッキリするだろう。
(その良い例は「ファインマン物理学」だ。内容は難解だけれども・・・講義録だから、前提知識を省いているので・・・。)
「Asciidoc」では「part」や「chapter」も「section」である。これにより、文を書く時、欧米では文節が基本単位であると推察でき、「文章を書く」や「文章読本」等の言葉から、日本人は文章が基本単位になっていると推察できる。
・・・「聖書」の構成と「経典」の構成の違いに由来しそうだけど、深堀はやめよう・・・宗教論争はしたくない。
ともかく、技術的には「文節」単位で処理したほうが「Asciidoc」を上手く扱えると思われる。
さて、今回はこのあたりまで・・・・・・
次回は、「セクション」の「型」ついて書いてみようと思います。
…ではまた。
当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。