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【Asciidoc】論文のテンプレート ー 項目番号とラベル ー

今回も「論文」用のテンプレートについて
今日は章など階層構造の項目番号とラベルについて。
論文の場合、公用文ほどの厳格な既定は無いようだ。しかし、各学会は其々のスタイルとしてローカルルールを設けているところが多い。大学ではゼミによってもローカルルールがありそうだし・・・。

さて「セクション」番号は

= Title
:sectnums:

で自動的に付加される。

:sectnums!:

== Unnumbered Section

:sectnums:

とすることで付番を一時的に制御できるが、「付録」等の「セクションスタイル」が割り当てられている場合、予めスタイルシートなどに設定された付番が行われる。ローカルルールに厳しいコミュニティの場合、スタイルシートなどの変更は必要だろう。欧米式の付番設定ではあるが余り違和感を感じていないので自分はそのまま利用します。あと、階層レベルは3階層までが良いという話を聞くので、「:toclevels: 」をタイトルは除くから「4」にしておきます。(見出しに表題が出なかったら深すぎる階層に気が付くことができるかも・・・。)

「ラベル」は

:table-caption: 表

等とすれば「表1.XXXXX」と表記されるようになる。
公式マニュアルの「ローカリゼーションサポート」にて「ローカル」フォルダのコピーを作って、

:lang: ja
ifdef::lang[include::attributes-{lang}.adoc[]]

とすれば多言語に対応できるよ・・・としていますが・・・
本文を翻訳せずにラベルだけ翻訳してもねぇ・・・
結局、

:lang: ja
include::attributes-ja.adoc[]

としたほうが良さそうです。
「attributes-ja.adoc」は公式GitHub内の「https://github.com/asciidoctor/asciidoctor/blob/v2.0.x/data/locale/attributes-ja.adoc
にありますので適宜に変更して利用しましょう。
中身は次のようになっています。

// Japanese translation, courtesy of Takayuki Konishi <seannos.takayuki@gmail.com>
:appendix-caption: 付録
:appendix-refsig: {appendix-caption}
:caution-caption: 注意
//:chapter-signifier: ???
//:chapter-refsig: {chapter-signifier}
:example-caption: 例
:figure-caption: 図
:important-caption: 重要
:last-update-label: 最終更新
ifdef::listing-caption[:listing-caption: リスト]
ifdef::manname-title[:manname-title: 名前]
:note-caption: 注記
//:part-signifier: ???
//:part-refsig: {part-signifier}
ifdef::preface-title[:preface-title: まえがき]
//:section-refsig: ???
:table-caption: 表
:tip-caption: ヒント
:toc-title: 目次
:untitled-label: 無題
:version-label: バージョン
:warning-caption: 警告

これも研究すれば面白い使い方が見つかりそうです。人によってはインクルードせずにヘッダー属性に連続して記述していたりしますが、自分は分割してインクルードするのが好みです。本文関連のファイルと間違えないように「attributes」フォルダを作成して配置します。
メイン文書に此れを加えておきましょう。

= 論文名 :: 副題
執筆者 氏名
:doctype: article
:encoding: utf-8
:lang: ja
:toc: left
:toclevels: 4
:numbered:
include::./attributes/attributes-ja.adoc[]

[preface]
==  序文

include::preface.adoc[tag=body_text]


・・・(後略)・・・


本文を作成すること以外の装飾を予め準備することで少しは書き手の負担が減ると良いかな。
次回はパラグラフのレイアウトを追加していきます。

取り敢えず今回はここまで。
…ではまた。

当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。


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