【Asciidoc】ブロック制御ー「区切り記号」様々ー
「ブロック区切り」には役目がある。コンテクスト(文脈)、スタイル(様式)や属性を与え、変更することも出来るけど…。
さて、自分がよく使っている「ブロック区切り」を紹介します。
まず、
「空改行」→「段落ブロック」
「おや?!」これは意識せずに使っていますね←オイ!(^o^)。
次に
「///(スラッシュ*4)」→「コメントブロック」
プログラミングの世界では「コメントは大事だ」とよく言われますが、・・・・・・。処理に対する注釈として利用するので、隠したい言葉を表に出す必要がない「軽量マークアップ言語」では出番は殆どありません。テンプレートの使い方を記して置く為や、推敲前の文章を置いてみて違和感等を確認する作業に利用しています。
ここから、本題です。
「====(等号*4)」→「例ブロック」
例示的な内容や「訓示ブロック」で指定します。
.例示の例
====
こんな風に利用します。
====
[TIP]
====
この様な訓示ブロックを作成できます。 +
詳細はまた別の機会に。。。
====
変換すると
この様な形になります。
訓示ブロックは別記事で纏めますが、手順書系の文章では出番がかなりあります。「オライリー」の技術書ではふんだんに利用されているのが確認できます。
次は
「****(アスタリスク*4)」→「補足記事」
書籍では「コラム」的な括りの部分ですね。(新聞社説もこの分類?まあ、「天声人語」みたいな?)
****
タイトル無しの補足記事
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.補足記事
****
タイトルを付けた補足記事。 +
タイトルは囲みの中に表示されます。
****
変換すると
書籍を作る場合には必要になるでしょう。企業の社内文書ではあまり活躍の場はないかもしれません。
次に
「----(マイナス*4)」→「リスト(箇条書き)ブロック」
リストを作成した時の様に改行が入ります。
最後に先日紹介した
「____(アンダーバー*4)」→「引用ブロック」
散文、詩や慣用句を使う場合に利用します。
入子構造(ネスト)も出来ます。その例も含めて例文を…
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石の上にも三年
果報は寝て待て
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.百人一首の◯番人気
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[quote,光孝天皇]
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きみがため春の野にいでて若菜摘む
わがころも手に雪は降りつつ
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この歌の解釈は・・・・・・
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変換すると
なかなか、面白い表現が出来ます。
観光案内の中に文学系コラムを入れる時など活躍しそうです。(聖地巡礼本には向かないかも。。。)
さて、だいたい自分がよく使うものは紹介し終わったでしょうか。
「テーブルブロック」は以前、少し紹介しているので割愛しています。詳しく書くと長くなるので、また日を改めて…。
「ソースコード」のブロックもよく利用しますが、これは「ブロックコンテナタイプ」ではなく「リストブロック」の特殊事例になります。
これも又、日を改めて…。
次回は「セクション」について紹介してみようと思います。
(よく「見出し」と紹介されていますがマニュアルを読んでいると「Asciidoc」の場合は別の訳を考えたほうが誤解が少ないかもしれないと思う・・・。)
…ではまた。
当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。