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【Asciidoc】EPUBに変換する ー 検証:「パススルー」と属性コンフリクト ー

今回も、「EPUB」について。。。
さて、昨日の「SVG」の表示から「HTML」で出来ることはたいてい出来ると思われる。外道ではあるが「パススルー」なども確かめておきたい。ついでに属性のコンフリクトについても確かめておきたい。
題材は「【Asciidoc】TIP拾い ー ぱすするぅ ー」で用意したサンプルを利用しましょう。

:scripts: cjk
:pdf-theme: default-with-font-fallbacks

[discrete]
=== ブロック形式
[pass]
このテキストの<u>アンダーラインが引かれた部分は</u>パススルーで実行しました。<BR/> 

++++
このテキストの<u>アンダーラインが引かれた部分は</u>パススルーで実行しました。
++++

[discrete]
=== インライン形式

このテキストのpass:[<u>アンダーラインが引かれた部分は</u>]パススルーで実行しました。

このテキストの+++<u>アンダーラインが引かれた部分は</u>+++パススルーで実行しました。

定番のルビ振りねたですが

* +++「とある科学の<ruby><rb>超電磁砲</rb><rp>(</rp><rt>レールガン</rt><rp>)</rp></ruby>」+++
* +++「とある魔術の<ruby><rb>禁書目録</rb><rp>(</rp><rt>インデックス</rt><rp>)</rp></ruby>」+++

このサンプルは「エラー」が出て「EPUB」に変換できませんでした。
「PDF」用の「:scripts: cjk」が問題です。「EPUB」の「:scripts:」パラメータに「cjk」が存在しないので駄目です。同じ原稿から様々な形式の書類を生成しようとすると中々大変です。
取り敢えず、「:scripts: cjk」をコメントアウトして実行しエラーを回避しました。
PDFを作成する時は「-a scripts=cjk」パラメータでコマンドライン側で設定するのが正しいのでしょう。

pass.epub

ちゃんと想像した通りの表示になっています。

今日のポイントは「HTML」変換で利用できるものは殆ど「EPUB」でも利用できる事、「:script:」等の属性がぶつかった場合は変換ができない事の確認ができました。
「EPUB」変換する場合に属性は「Asciidoctor EPUB3 Documentation」の「EPUB-related AsciiDoc Attributes」で必ず確認しておいたほうが良いようです。
日本語訳は先日の「【Asciidoc】EPUBに変換する ー 日本語の「EPUB」を作ってみる ー」に機械翻訳ではありますがファイルを添付していますのでご利用ください。

取り敢えず今回はここまで。
…ではまた。

当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。



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