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【Asciidoc】テンプレート ー 企画書スケルトンを作る ー

さて、今回は「IMRaD」に従って企画書や提案書のスケルトンを作成してみましょう。
「IMRaD」については下記を参照してください。

論文のスケルトンから見出しを抽出します。そして、企画書提案書用に表題を変更していきます。この時、「各章を記述する目的は・・・」という所に意識を置いて作業すると上手く行きます。
では、改造していきます。。。

  1.  Preface(序文)=> 目的(提案の概要)

  2. Abstract(要約) => 企画概要(Abstract)

  3. Dedication(献辞) => 企画・提案メンバー

  4. Introduction(導入)=>背景と課題(問題の定義と背景)

  5. Methods(方法) => 企画・提案内容

    1. 提案の目標と目的

    2. 提案内容の詳細

    3. 実行計画とタイムライン(スケジュールと進行計画)

  6. Results(結果) => Expected Outcomes(期待される成果)

    1. 目標と成果

    2. 期待される成果と影響

  7. Discussion(議論) => Badged(費用とリスク)

    1. 予算とリソース

    2. リスク管理と対策

  8. Conclusion(結論) => 今後の方針

    1. 結論と提案の重要性

    2. 結論と今後のステップ

  9. Glossary(用語集)

  10. Bibliography(参考文献)

  11. Appendix(付録)

  12. Index(索引)

さて、「結果」と「方法」は一般の企画提案だと逆でしょうか・・・。まあ、このままにしておきましょう。・・・索引はいらないかな・・・。
実際に「Asciidoc」のスケルトンを作ってみました。

= 提案企画名 :: 副題
提案企画者 氏名
:doctype: article
:encoding: utf-8
:lang: ja
:toc: left
:numbered:

[preface]
==  目的(提案の概要)

目的:: 提案や企画の背景、動機、意義を紹介する部分です。 +
企画の必要性や新しいアプローチの提案を簡潔に述べます。

書くべきこと::
- 企画・提案の背景やきっかけ
- 提案する新しいアプローチや解決策の重要性
- 提案に取り組んだ動機や課題
- 提案書作成にあたっての目標

注意点::
序文は本論の前置きとして簡潔にまとめ、読者の関心を引く内容にします。

[abstract]
== 企画概要

目的:: 提案内容を簡潔に要約し、企画書全体の概要を紹介します。 +
提案の目的、方法、主なポイントを短くまとめます。

書くべきこと::
- 提案の目的
- 提案するアプローチや解決策
- 主な期待される成果や影響
- 提案の実現方法

注意点::
150300語以内に収め、概要として重要な点だけを盛り込むことが大切です。

[dedication]
== 企画・提案メンバー

目的:: 本提案書に関わったメンバーや協力者や支援者の紹介

書くべきこと::
- それぞれのメンバーの役割
- 提案に協力した人物や団体
- 特に感謝の意を伝えたい相手

注意点::
- 本論内容とは無関係なので簡潔にまとめます。

== 背景と課題(問題の定義と背景)

目的:: 提案の背景や問題の提起、企画の目的や意義を明示する部分です。
提案する解決策がどれほど重要かを説明します。

書くべきこと::
- 解決すべき課題や問題
- 提案する解決策やアプローチ
- 企画の目的や目指す成果
- 他の方法との違いやメリット
- 提案の実施範囲やスケジュール概要

注意点::
提案の必要性を強調し、解決すべき問題をクリアにします。

== 企画・提案

まず、提案内容や実施計画の概要を説明し各項目の詳細は節に分けて解説する。

目的:: 提案する解決策やアプローチの実行方法、実施計画を具体的に記述します。

書くべきこと::
- 提案する方法や手順(例: 既存のシステムを改善、または新しいシステムの導入)
- 必要なリソース(人員、技術、予算)
- 実施予定のステップやタイムライン
- 成功のための主要な要因や戦略

注意点:: 提案がどのように実現されるか、具体的に説明し、実行可能性を示します。

=== 提案の目標と目的

提案の目標と目的提案を実施することで達成したい目標や目的を明確に記述します。

=== 提案内容の詳細

提案内容の詳細具体的な提案内容を説明します。
何を、どのように、なぜ行うのかについて詳細に述べます。

=== 実行計画とタイムライン(スケジュールと進行計画)

実行計画とタイムライン(スケジュールと進行計画)実施するステップとそのタイムスケジュールを示します。
提案が実行される際の進行方法を詳細に記載します。

== 期待される成果

まず、期待される成果の概要を説明し各項目の詳細は節に分けて解説する。

目的:: 提案を実行した結果、どのような成果が期待されるのかを示します。

書くべきこと::
- 企画を実施することによる期待される成果や効果
- 実施後の影響や利点
- 予想される具体的な数値や指標(例えば、効率の向上やコスト削減)

注意点::結果や影響を具体的に描き、実現可能な目標にします。

=== 目標と成果

企画の達成すべき目標や、実行後に期待する成果について記述します。

=== 期待される成果と影響

提案が実施された場合に期待される成果や影響について説明します。

== 費用とリスク

まず、費用とリスクの概要を説明し各項目の詳細は節に分けて解説する。

目的:: 提案内容の詳細な解説を行い、実施に向けた課題や検討事項を挙げます。

書くべきこと::
- 提案内容の実行に向けた課題やリスク
- その解決策や回避策
- 競合するアプローチや過去の成功例との比較
- 実施後のモニタリングや評価方法
- 今後の展開や追加的な提案

注意点:: 提案の実行可能性やリスクに対して現実的な見解を示し、信頼性を高めます。

=== 予算とリソース

実行に必要な予算、資源、人員配置などを説明します。

=== リスク管理と対策

予測されるリスクとその対策について説明します。

=== モニタリングや評価方法

提案企画の実施後、評価を行うためのモニタリング方法や評価数値の検証方法(評価基準)を説明します。

== 今後の方針

=== 結論と提案の重要性

企画書を締めくくる部分で、提案の意義を再確認し、期待される影響や成果を強調します。

=== 結論と今後のステップ

提案の要約とその実行後に取るべき次のステップを示します。

目的:: 提案内容の要約と、今後進めるべき具体的な行動を示します。

書くべきこと::
- 提案の最終的な要点
- 提案が解決する問題や実現する成果
- 実施に向けた次のステップ

注意点:: 結論では簡潔にまとめ、読者に具体的な行動を促す内容にします。

[glossary]
== 用語

目的:: 提案書内で使用される専門用語や略語の解説を行います。
読者が内容を理解しやすくするために使用します。

書くべきこと::
- 使用した専門用語や略語の定義
- 必要に応じた詳細な説明

注意点:: 読者にとってわかりやすく整理し、提案内容をより深く理解できるようにします。

[glossary]
用語1::用語1の解説。
用語2::用語2の解説。

[bibliography]
== 参考資料

目的:: 提案書で参考にした文献や資料をまとめます。

書くべきこと:: 使用した資料やデータの出典(著者名、出版年、タイトルなど)

注意点:: 引用スタイルは一貫して記載し、正確に記載します。

[bibliography]
.書籍
[[[著者名1,年月]]] 著者名1, '書名1', 出版社1, ISBN No_1,

[[[著者名2,年月]]] 著者名2, '書名2', 出版社2, ISBN No_2,

[appendix]
== 付録

目的:: 提案に関連する補足資料を提供します。詳細なデータや計算、グラフなどを含むことが多いです。

書くべきこと::
- 追加のデータや研究資料
- 計算式や解析結果
- 必要な場合の調査結果や参考資料

注意点::
付録に入れる内容は本論文には詳細すぎる内容や補足的な情報です。

・・・なにか・・・立派な企画書ができるような気がしませんか?
自分達が利用している書類に無い項目があることに気がつくかもしれません。
多分・・・あると都合が悪いから・・・設定できないから・・・等と言うのが理由でしょう。
  本当は必要ですよ。
コンサルのプロを名乗る方が書いてきた物で抜けてるものがある時には突っ込んでみてください。意外と・・・(恨まれるかもしれません)。
「IMRad」は論理的思考と表現を助けてくれます。用語などをビジネス用に変更するだけで、骨格として、そこそこ利用できる形になります。
さて、この後、本来なら改良していくのですが学生さんと違って此れを利用する人たちは企業人のはずなので自分で考えましょう。論文テンプレートの手順を踏めば上手くできるはずです。

取り敢えず今回はここまで。
…ではまた。

当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。


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