
【Asciidoc】表の文字配置を指定してみる
表の扱いは細かいことが出来る分、記法が複雑なので少し整理してみます。
今回は文字配置について。
「Asciidoc」表のセル修飾は列単位で行われます。
以前、「【Asciidoc】表のセルを結合してみる」では一見して解りにくくなるだろうなと思いセル単位に修飾しています。
まず、列単位の装飾の行い方は
[cols="幅,幅,幅,…,幅"]
の部分で行われます。もう一つ、横や縦を制御する構文は
横指定.縦指定
と”.”(ドット)で仕切られて構成されます。
さて文字の配置は
< :左寄せ & 上寄せ
> :右寄せ & 下寄せ
^ :中央揃え
になっています。
これを考慮して以前の結合例を書き直してみます。
.部材表
[cols="<2,>1,>2,>2",options="header,footer"]
|===
^| 品名 ^| 個数 ^| 単価 ^| 価格
| 部材A
| 1
| 5,500
| 5,500
| 部材B
| 9
| 1,000
| 9,000
| 部材C
| 2
| 1,500
| 3,000
3.+| 合計
| 17,500
|===
変換すると次のようになります。

もう一つの例の方も整理してみます。
.地区別
[cols="^.^1,^1,>1",options="header,footer"]
|===
| 地区 | 支店 ^| 目標
.4+| 関東 | A支店| 1,000
| B支店| 1,000
| C支店| 1,000
| D支店| 1,000
.3+| 中部 | E支店| 1,000
| F支店| 1,000
| G支店| 1,000
2.+| 合計 | 7,000
|===
変換すると次のようになります。

失敗しました。
結合を行うと列では上手く設定を制御できません。
先出の「材料表」は上手く言っているように見えますが、まぐれ当りです。
不本意ですがセルごとに設定を割り当てます。
.地区別
[cols="^.^1,^1,^1",options="header,footer"]
|===
| 地区 | 支店 ^| 目標
.4+| 関東 | A支店 >| 1,000
| B支店 >| 1,000
| C支店 >| 1,000
| D支店 >| 1,000
.3+| 中部 | E支店 >| 1,000
| F支店 >| 1,000
| G支店 >| 1,000
2.+| 合計 >| 7,000
|===
変換すると

無様なソースコードになりましたが、思ったとおりには表現できています。
見て理解る通り
セル結合の時は「m.n+」で横m、縦n個分セルを結合します。
位置指定は「a.b」で横方向a向き、縦方向b向きを指定します。
「Asciidoc」は縦横を指定する時、”.”(ドット)で区切るよ。
と覚えて数をこなすと慣れてきます
次回は「罫線」の取り扱いについてでも
…ではまた。
当Noteは下記の「AsciiDoc Language Documentation」の文法に従っています。