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あっぱれ!大竹しのぶNHK連続テレビ小説『オードリー』:その10

 8月15日の放送回は、「大竹しのぶが凄かった」回であった。
いやあ~、そんなことは分かっている。大竹しのぶは素晴らしい女優だ。そんなことは日本中が知っている。しかし、とても朝ドラとは思えないエロティックなシーンであった。もちろん、裸やキスシーン、ベッドシーンなど一切出てこないで、あのエロさだったのである。ほんとに、たまげた。

 寝室で寝床の準備をしているお母ちゃま。するとジュリーが、神戸の寝室はダブルベッドにしよう、と言い出す。最初こそ、なんか気恥ずかしいと、恥じらいを見せていたお母ちゃまだが、次第にジュリーへの愛に苦しめられて、さまざまなわがままを言いだす。ベッドは嫌、京都に住みたくない、朝食にパンは食べたくない、と。いいや、本当はお母ちゃまだって、そんなことはどうでもいいのだ。ただ、歳はとっているが、お母ちゃまは純粋すぎた。ジュリーを愛した若いころのまま、お母ちゃまの女としての時計は止まってしまっていた。ジュリーはジュリーで、別の女性と結婚をし、死別も経験、社会の荒波にもまれすっかり熟した大人の男だ。椿屋という狭い世界のなかだけで生きてきたお母ちゃまと大きなズレがあってしかるべきだ。
 でも、そのズレをお母ちゃまは埋めようとしているようには、どうしても思えないんだな、これが。大人のジュリーは、なんとかして埋めようとしているように見えるのだが。。

 で、ベッドはイヤ布団、洋室はイヤ畳の部屋、神戸はイヤ京都と、お母ちゃまがジュリーの胸のなかで泣きながらダダをこねる。それを必死に受け止めようとするジュリー。大竹しのぶの女を全面的に押し出した演技とジュリーの色気で、そのまま奥の部屋の布団になだれ込むかと思いましたわ。
 
 なんか、お母ちゃまは自分の理想とする愛の形にとらわれ過ぎてしまって、かわいそうだけど2人の関係はもう終わりに近づいていますね。


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