もはや怖いもの見たさ？NHK連続テレビ小説『オードリー』：その2

一部の朝ドラフリークからは、地獄朝ドラともよばれているそうだ（決して褒めてはいないと思う）。あたしも地獄朝ドラに異論はないが、どちらかというと楽しんでます。朝にふさわしくないとは、まったく思っていません。

　とはいえ、あたしだって、あのお母ちゃまを擁護はしませんよ。4月27日放送回では、禁止していた撮影所行きを美月と君ちゃんが敢行。それがお母ちゃまの知るところとなり大激怒！とうとう君ちゃんをクビにしてしまう。なんというか、暴君による専制政治とでも言いましょうか、お母ちゃまの言うことは絶対なのであります。だれも口を挟めません、美月でさえも。哀れ君ちゃん、とうとう旅館「椿屋」を去ることになりそうだ。

　さらに恐ろしいのは、君ちゃんをクビにした勢いのままパパとママのところにやってきて「美月を養子にくれ」と頭を下げたのだ。これには、さすがのあたしもテレビの前で「えっ？」と声が出た。パパとママがどう返事をするかはわからないが、きっぱりと「ノー！」と言ってほしいものだ。
　パパもパパで、ある意味ホラーだ。アメリカかぶれなのかアメリカナイズされているのか、よくわからないが、その時代の日本人とは明らかに一線を画す存在。現在の価値観からすれば理解できるが独特すぎる。クセが強すぎるー。

　という訳で、弟の梓が一番まともにみえてきた。子どもなのに、めちゃくちゃ状況をよく理解している。「隣のオカン（お母ちゃまのこと）、俺のこと嫌いやで」と言い放ったときには爆笑した。
　とにかく、続きが見たくてウズウズする朝ドラなのであ～る。