結婚相談所と割り勘問題
よく話題になる割り勘問題。
結婚相談所では、問答無用で「男が払いなさい」と教育される。
ご馳走する男性に負けてしまうから、すべて男性が支払うのをベースにしなさい、という意味である。
どこの結婚相談所でも口を揃えて言っているので、辟易としてくる。
そして、その考え方は結婚相談所連盟(IBJ)のルールにも表れている。
おさらいだが、結婚相談所ではお見合い(初回アポ)を経て、両者がまた会いたい、となると複数人同時進行の仮交際(恋人未満のお友達期間)、さらに進むと一人と向き合う真剣交際(結婚前提の彼氏彼女)となる。
ここで初回のお見合い(カフェ代)は、男性持ちというルールだ。
なので、割り勘問題は仮交際から、となる。
私は2年間結婚相談所で婚活し、100人に会って、仮交際は、30人弱だ。そのうち割り勘になったのは、3人だけである。
結婚相談所の教育が行き届いていたと痛感するが、しかしである。
この3人のうち、何事もなくお別れしたのは1人だけ、他の1人は私が片思いしていて2ヵ月の仮交際を経て振られた人、最後の1人は真剣交際中に破局した人、である。
割り勘男はモテない、というのは短絡的すぎる気がする。
ダサすぎた割り勘
とはいえ、基本的には割り勘男はダサい。
何事もなくお別れした割り勘男との仮交際である。
彼はランチからの庭園散歩、というデートを提案してくれた。
ならば、と庭園に近いところで、私がランチを予約した。
ランチは当然のように割り勘、別々にお会計。
別会計ダサいな…と思うが、まあ、そんなこともあるだろう。
庭園に行くと、入場料が一人200円だか、300円だかそのくらい。
じゃあ、と彼が一人分だけ購入した。
え、ダサい…「大人1枚」と言う彼にゲンナリである。
萎え萎えで入ると、天気が良かったこともあり、庭園は最高だった。
散歩して、芝生で日向ぼっこして、綺麗な洋館を眺めて。
ここで彼が言う。「洋館に入りたい」と。
若干、というか正直、面倒くさい。散歩日和の庭園で良い気分とは言っても、可もなく不可もなくなデートである。追加イベントよりも、適度に切り上げたい。
いや、そんなことを言っているから結婚できないのだ。
せっかく誘ってくれているのだから、行かなければ。
そして彼が言う。
「一人1,100円だけど、いい?」
なんと、また一緒に券を買いに行くのか。買ってくるねと走ってくれ。
二人並んで別々に券を買いながら、ウンザリしていた。
家に帰ると、仲人さんから連絡が来ていた。
「今日の庭園デート楽しかったと、お相手から連絡きてますよ!前向きに考えたいそうです!」
仲人経由で真剣交際のジャブを打ってくるやつだ。
いや、脈ありだったのかよ・・
割り勘問題の理想論
男は割り勘がケチ臭く見えないくらい、かっこよくあれ。
女は手頃なお店を選んで、ご馳走したくなるくらい愛嬌を振りまけ。
私の理想論はこれである。
ただしそんなにきれいにまとまる話ではない。
女性はせいぜい、自分の飲食代を出すだけで済むが、男性はご馳走した上で振られる可能性もある。
お会計の腹の探り合いは、結婚相談所でも割とあり得るのだ。