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不妊治療レポート:男女格差を感じた瞬間

不妊治療を始める前提で、先日夫とブライダルチェックに行ってきた。

不妊治療には3段階あり、我が家は初っ端から最上位ランク(金額&確率)のARTに挑戦する。
(多額と言っても保険適用だし、人工授精の精度は5%、ARTは30%らしい)
※タイミング法、人工授精、ART(体外受精、顕微受精)

若い男性医師がチェック結果を教えてくれる。
万全とはいかないけれど不妊治療を開始できるレベルではあるらしい。
そして、生理が始まったらまた来てください、と言われて検診終了した。
※生理開始=不妊治療開始。生理から約2週間で育った卵を採って受精させてお腹に戻す。

検診後は、我が家では果実園リーベルの苺パフェと決まっている。
疲れを癒すべく向かうが、途中でふと思い立つ。

ただ漫然と生理を待つのか。

よく "不妊治療のスケジュール調整" とか "会社を休む" とか耳にする。
卵の育ち具合を診るため3度の検診、採卵で丸一日潰れ、その後の移植、と一ヶ月で5回くらい通う必要があるのだ。それも、検診当日に次回検診予定を決め打ちされる。(では明後日また来てください、とかいきなり)

一番大掛かりな採卵日から逆算で生理の開始を調整したい。
苺パフェの道中、クリニックに電話すると、今から戻ってきてください、と言われた。
隣で苺パフェに心が持っていかれた夫に、「戻らなきゃ」と伝える。

素直に着いてくるかと思いきや、「何で電話で済まないの?」と不満気だ。
せっかく苺パフェが目の前なのに、今から戻るの?と怪訝な目。
私も生理の調整が可能か分からないが、とにかくもう一度先生と話したい旨を伝えて、一緒に戻ってもらった。

戻るともちろん混雑で、1時間以上の待ち時間。

ようやく順番が来て、今度はベテラン女医が担当してくれた。
そして、採卵日(排卵日)を休みに合わせ、生理を調整するため、ピルを処方してくれた。
生理1日目の予定も決まるので、初回検診も朝早く(混まない時間)に前もって予約することができた。

ピルを手渡され、ようやく意図が伝わった夫は、戻って良かったと言ってくれた。
そして無事苺二人でパフェを食べることができた。

結果、良かった。

だが、不妊治療初心者がなぜ自発的にピルの相談をしなければならないのか。
最初からクリニックが案内してくれるべきでは無いだろうか。

最初案内してくれた男性医師は若かった。
しかし経験不足だけでなく、ホスピタリティが無かった。(と感じた)
不妊治療の痛みもスケジュール調整も全て女性。その大変さを感じたことのない、他人事な感じ。(偏見)

そしていつも優しい夫と一瞬の温度差を感じた出来事でもあった。
何か重要なことを忘れていないか、モヤモヤして問い合わせて、病院に戻ると即断する私に対し、検診が終わった夫の頭は苺パフェでいっぱい。危機管理能力は全く機能していない。

そりゃ分からないよね。
不妊治療をする女は大変である。


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