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ギリギリアウト?な私の自己中婚活時代

私は結婚相談所で2年間婚活し、100人出会って結婚した。
「婚活は自分ファースト」という信念は、今も昔も変わらない。

前提、婚活はストレスなのだ。
ストレスをお供に途方もない結婚の彼方までマラソンだ。
そんな苦痛の中、どうでもいい他人を気遣う余裕はない。

誤解を招きそうなので弁解を。
婚活では相手と向き合い思い遣る気持ちが必須である。
ただし、その努力は全方位向けじゃない。
選ばれし相手を尊重するのが婚活で、どうでも良い相手はどうでも良いのが婚活だ。

婚活時代、デートの提案に行き詰まり、友人から教えてもらったお店を横流しした。
すると当日、お会計が16,000円に。
そして全額ご馳走になった。
その帰り道、私は結婚相談所にお断りの連絡をした。

相手の男性は踏んだり蹴ったりで、私は最低だ。
けれど、気にせず進むが婚活の正解だ。

婚活は自己中でいい。
自分の幸せだけ目掛けて突き進め。

とあるお見合いで、意気投合した人が居た。
帰り道、一緒にその場で交際希望を登録した。

かなり期待できるのでは、と心躍らせ、約束した通りに麻婆麺が名物のお店のURLを送る。
ところがテンポ良く進んだのはここまで。

「辛そうですね。辛いの苦手なんですよね」

おや、お見合いで乗り気だったから誘ったのに。気を取り直して別のお店に誘ってみる。

「辛いの以外はないんですか?」

あるけど名物がこの辛いやつで、辛いの苦手なら、別のお店探しましょう!せっかくのデートなので。

「本当に辛いのないん?」

ありますよ。けど私一人で鼻水と汗と戦うのもあれなので、別のお店でどうでしょう?

「他のメニューは美味しいのないん?」

……しつこいな。
デート向きのお店じゃないし、別のお店探しますね!

「分かった、じゃあよろしく!」

…え?お前は何もしないのか?
テキストでは伝わりきらない、目を瞑ってきた小さな違和感が呼び起こされる。
「二人のデートだから、丸投げされると悲しいな」と言えば、「ゴメンゴメン!」と返ってくるかもしれない。
けれど、コミュニケーションの基礎から教え込むのは、結婚相手として対等ではない。
思わず新たな提案を。

「やっぱり、サクッとラーメンデートか、オンラインデートでもいいですか?」

すると、じゃあ次回デートはキャンセルでいいです、違約金も無しでいいです、と連絡が。

補足として、仮交際希望が成立したら初回デートは必須である。キャンセするなら違約金だ。
「やっぱり嫌になった」とか「別の人から真剣交際打診された」などの都合は聞き入れられない。
※対面せずにオンラインデートは可。

そしてすぐ後、結婚相談所宛にクレームが。
「デートの調整をしていたら、急にお断り前提が明白な失礼極まりない短時間・オンラインデートの打診を受けました」

傷付けてしまった。

けれどそれでいいのだ。それでも自分のストレス回避が最優先。
どうでもいい奴の屍を超えて、真っ直ぐ自分の幸せを目指すのが、婚活だ。


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