夫との馴れ初め(新婚生活)
ここまで来たら、もう馴れ初めでもない。
なんだかんだで結婚までたどり着いた。
私は結婚相談所を開くことにしたが、結婚できたから、結婚相談所をおすすめするのではない。
結婚してみて、幸せになったなあ、としみじみ思う。
結婚相談所は結婚できるシステムであるのはもちろんのこと、100%自信を持って、結婚は良いものだと言えるから、結婚相談所を開くのだ。
初めての共同作業、部屋探し
ところで、私達の入籍と同居は、とある占い師のせいで先延ばされて、4月になった。
何が嫌かって、部屋が見つからないのだ。
引っ越しシーズンの1~3月をすっ飛ばし、夫の職場に合わせてピンポイントでエリアを絞っている上、私は猫を飼っている。
犬は良くても、猫OKの物件はことさら少ない。
探しているのはいったんの仮住まい。賃貸するか買うのか、子どもを授かることができれば教育等、いろいろ考えるだろう。
今はできるだけ安く済ませたい。
一件だけ、気に入る物件があった。築50年、駅まで20分弱歩くけど、とても見晴らしの良い、ジブリみたいな家。
とまあ、気に入った物件があったが、即日申し込みしたら既に先約がいた。
物件がない上に、洗濯物を干すスペースがなかったり、微妙に割高だったり、潮風が目の前だったり…
あのお家を逃してからというもの、毎週内見し続け、ネットに上がっている物件は行きつくし、喧嘩も増える日々。
結局入籍してから、引っ越しは2ヵ月伸びた。
我が家は、築40年の「ロ」の字型マンション。
「ロ」の一辺が我が家だが、ロの内側がベランダだ。ベランダに出ると、向かい合わせに、向こうのロの一辺の家がある。ベランダが向かい合わせで、日が入らず洗濯物が乾かない。
あの時の占い師からは、日当たりの良い家にしなさいと言われていたらしい。あれだけこだわって入籍を延期したのに、最後の最後はそんなものだ。
愚痴という名の惚気である
毎日となりでイビキを聞いて、たくさんお米を炊いてもすぐになくなり、結婚したとたん口下手になった。
だけど、私は掃除も自炊も、できるようになった。
一人のときは猫がいることを言い訳に、というか掃除機もなかったし、水回りを見えないことにし続けた。キッチンが無いと言って、冷蔵庫も炊飯器も電子レンジも買わずに、コンビニを往復し続けた毎日。もし結婚できたら、総菜の宅配とか、週一日の家事代行を利用するために、共働きは辞められないな、と思っていた。
それが今では、彼が美味しい美味しいと全部平らげてくれるのが嬉しくて、一緒に洗濯物を干すのが楽しくて、日々の生活が豊かなのだ。
夫はとても優しい。優しい人と結婚して本当に良かった。
マリッジブルー、さんざん荒れたが、案ずるより産むがやすし。
私たちはまだ結婚して半年そこら。
今が一番楽しいときかもしれない。
これから、妊活して、もし子どもを授かれたら、今度は産後鬱や保活、共働きの大変さ…爆発するときは多いかもしれない。
それでも、夫と一緒に居られて、結婚して本当に私は幸せ者である。