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結婚相談所の入会お断りについて

結婚相談所の入会を断る場合がある。
例えば、無職の女性。
職がないなら、婚活の前に就活だ。

更に運営側が口を揃えて苦手意識を持つのが「理想が高すぎる人」である。

いやいや、理想が高いことは問題ない。
というか、誰しも白馬の王子様を待ち焦がれた初心があるはずだ。初回無料カウンセリングで本音と建前のどちらを話すか、ただそれだけだ。

理想が高くても入会OK、婚活の現実を伝えた上で一緒に幸せを目指せばいい。
婚活で探すのは、理想の人でもなければ都合の良いの人でもない。
その辺りの厳しさはしっかり伝えるつもりである。

私の婚活時代、さぞモテて来ただろう、というような人と出会ったことがある。
結論、彼は私を振り、そして誰とも結ばれることなく結婚相談所を退会した。

「年齢的に焦るけど、結婚の踏ん切りがつけられない。結婚相談所でもだめなら、割り切って独身貴族しようと思う」
一生独身を貫くと決意するための婚活、彼の目的は果たせたのかもしれない。

そんな彼は、営業の推しの強さを決め手に入会を決めた。営業経験のある彼は、自信満々な営業トークが好きらしい。
「あたなみたいな素敵な方なら、絶対モテます。今すぐ始めた方がいいです」
そんな熱気に溢れた営業が目に浮かぶ。

それを聞いて、違うかなあ、と思う私は相談所を運営する立場としては向いていないと思う。
彼がモテる、それは事実だ。
けれど、モテる人が結婚に行き着くと限らないのが、婚活の現実だ。
彼だけじゃなく、モテる美男美女が婚活から去っていく例をたくさん知っている。

相談所としては、見栄えの良い会員が欲しいが、実態としては綺麗事抜きに中身である。
一番強いのは、ありのままの現実に幸せと満足を感じることができる人。
次はひたすら量をこなし、反省と改善を繰り返せる人。(量だけでは無意味である。大切なのは改善だ)

だいぶ話が逸れたが、婚活で成果が期待できないのなら、正直に伝え、場合によってはお断りさせていただく方針である。
(彼は、「婚活してみる」ことが目的だったので問題無いかもしれない)

私がお断りする人は、決断が遅い人だ。
もちろん初回カウンセリングでハンコを迫るようなことは無いが、一週間以内に入会意思の連絡がなければ、キャンセル扱いにさせてもらう。

休日返上で見知らぬ初対面に気を遣う苦行(お見合い)を最優先に完遂してゆくのが婚活だ。
決断力と行動力がなければ成婚は不可能である。

無駄金と分かっているなら入会断り。
運営し続ける限り、この大方針を維持したいものである。


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