![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163079685/rectangle_large_type_2_7216d079bc36aeea6ac3d3d82c420d0f.png?width=1200)
ジャパンカップ(GI)レース回顧!
ジャパンカップのレース回顧です。
好スタートから一旦⑦シンエンペラーが先頭に立ち⑫ソウルオリエンスが2番手、その後ろに⑥ダノンベルーガ⑨チェルヴィニア⑭スターズオンアース、さらにスタートがあまり良くなかった①ゴリアットが上げてきたが先行争いもなくスローな流れ。向正面では⑩ドゥレッツァが外から先頭を奪うもペースは上がらず各馬折り合いに苦労していたように見える。
前半1200mが1:14.5-後半1200mが1:11.0と超スローペースとなった。この前半のペースは今年のダービーとほぼ同じペースだがダービーの時は5ハロン(1000m)のロングスパートによる持続力勝負となったが今日のジャパンカップは1200m通過からの3ハロン(600m)も12.5秒-12.6秒-12.5秒とペースが上がらず、ラスト3ハロンの瞬発力勝負(レースの上がり3ハロン33.4秒)となった。
勝った③ドウデュースは残り800mを切ってから仕掛け始めて直線入口ではある程度差を詰めていた。
スタート後に④ジャスティンパレスが中団でレースを運んだ事もあるがいつでも外に出せる位置取りで競馬をした鞍上である武騎手の上手さが光ったレースと言える。
4コーナーから直線では外の馬場の良いところを伸びて着差こそ首差ではあるが前残りの流れを上がり3ハロン32.7秒の脚で差し切った。着差以上に強い内容で天皇賞・秋に続いてGI 5勝目となり、順調なら連覇と秋古馬3冠をかける事になる有馬記念も有力だろう。
天皇賞・秋の回顧でも書いたがパドックでも良く見えていたしレースぶりからも、この秋がドウデュースの完成形なのだろう。
2着同着で⑦シンエンペラーと⑩ドゥレッツァ。
スタート直後に先手を取りスローペースを作り出した⑦シンエンペラー、そのペースを見て前を取りに行った⑩ドゥレッツァだがシンエンペラーは直線で最内ではなくもう少し外に出せていればという内容。凱旋門賞帰りの初戦での好走で力のあるところを見せたと思う。ドゥレッツァも先頭で目標にされながらも粘っての2着。2頭とも4着の⑨チェルヴィニアには2馬身半と差をつけておりかなり強い競馬をしたが今日は相手が悪かったという事だろう。
この2頭は来年も楽しみではあるが善戦が続いているシンエンペラーには早くGIタイトルを取ってほしい。
2番人気に推された⑨チェルヴィニアだがペースが上がったタイミングでちょっと置いていかれた感じで4着までが精一杯だった。
今回は馬券外となってしまったが能力は高く、来年も牝馬のトップクラスの馬として活躍していくだろう。
5着と掲示板を確保した④ジャスティンパレスだが好スタートから中団へ。悪いレースではないのだが、結果としては馬群に入れた事で外目に出すタイミングや追い出しのタイミングが遅れたように見えた事は残念だった。
天皇賞・秋4着、ジャパンカップ5着と堅実な走りはしているが陣営にとってもストレスの溜まる内容だと思うので順調であれば有馬記念でも走りを見たい1頭です。
7着に終わった⑭スターズオンアースはスタート後はチェルヴィニアをマークする位置もスローペースで早目に前へ行った事が響いたのかもしれない。
ただドバイ依頼の休み明けで少し身体に余裕が有ったようにも見えたので有馬記念に仕上げてくるようなら狙ってみたいと思う。
②ブローザホーンはパドックでも春の好調時と比較するとまだまだといった感じだったので復調には少し時間がかかるかもしれない。
⑫ソウルオリエンスはいつもと違う前に行く競馬をしたが勝負どころでは手応えがなく14着。
やはりこの馬は後方で脚を溜めてこそだと思うので今日のレースは度外視して次走の走りを見たいと思う。
海外から参戦した3頭だが再先着は6着の①ゴリアット。
スローペースからの瞬発力勝負は欧州の馬に合うかと思ったが3頭とも上がり3ハロン33.5秒と今日の馬場と合わなかったのか?
ただこれだけ実績のある馬が複数ジャパンカップに来る事もなくなっていたのでジャパンカップの価値を高めるために今後も海外の有力馬が参加してくれるようJRAには尽力してもらいたい。
最後になりましたがこれで武豊騎手はジャパンカップ単独トップとなる5勝目。
秋古馬3冠に向けドウデュースとともに頑張ってください。