⑦©️マークの二次創作への使用について(2023/12/17頒布♦️受アンソロジーのノベルティ問題)
皆様こんにちは。
ノベルティ・非公式グッズに関する関連記事をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。
初めてこちらをご覧の方は、ぜひ最初の記事からご確認ください。
今回は、コピーライト(©️マーク)について、お話ししていきたいと思います。
◼️コピーライト(©️マーク)とは
コピーライト(©️マーク)は、その記載者が権利を所有していることを示します。
そのため、版権元が権利を持つ二次創作においてこのマークを使用すると、そのグッズが公式のものと誤認されるリスクが高まります。したがって、二次創作において©️マークを使用することは、一般的に避けるべき行為となります。
参考サイト
ところが、現在問題視されているアンソロジーでは、本のカラー口絵やノベルティに©️マークが使用されており、この点も懸念事項として取り上げています。
二次創作において、本来©️マークで権利を示せるのは、版権元のみになるので、こちらはタブーとされる行為になります。
二次的著作物には著作権が認められる場合があります。ただ、二次創作と二次的著作物は一概にも同一視されるものではありません。
※補足
・二次創作: ファンが原作のキャラクターや設定を使って作る作品です。多くの場合、著作権者の許諾を得ずに行われ、公式のガイドラインで制限されています。
・二次的著作物: 原作を基に新たに創作されたもので、法律上、改変部分には著作権が認められます。しかし、公開や頒布するには原著作権者の許諾が必要です。(例えば、原作の小説を映画化する場合や、既存の作品を翻訳・編曲・改変して新たに作り直す場合がこれに該当します。原作に対する改変があり、その改変部分に独自の創作性が求められます。)
要するに、二次的著作物には著作権が認められる一方、二次創作は著作権者のルール(ガイドライン)に従う必要があります。
公式ガイドラインに基づいて、その範囲内でお借りしているキャラクターや設定、世界観等を含め目溢しとしておこなわれている二次創作において、前述の通り©️マークの使用はタブー視されています。
では、©️マークを二次創作物に使用することで、どのようなことが想定されるでしょうか?
◼️公式グッズだと誤認される
©️マークを個人の二次創作物につけること自体は可能ですが、問題点があります。
©️マークは著作権を主張するためのものなので、本来は原作の権利を所有する者が使用するものです。
二次創作に©️マークをつけると、あたかも公式であるかのような誤認を与え、原作権者の権利に抵触する可能性が高くなります。
また、©️マークを付けながらも無断で原作を使用している場合には著作権法違反になるため、通常は避けるべきです。
つまり単純に考えると、「版権元(原作権利者)である」=「公式である」という印になるので、非公式グッズや二次創作にこの©️マークがついていることによって「公式から作品作りを正式に依頼して作製された」ものだと誤認されるリスクがあります。
また、特に問題なのが、二次創作作品に©️マークをつけると、その二次創作作品が「自分の著作物である」という証である印象を与える一方で、実際は公式から借りているキャラクターや設定などにまで著作権を主張しているように捉えられる点です。©️マークは、創作した部分に対して著作権を示すものであり、原作の権利を持つ部分には及びません。しかし、誤認リスクがあるため、二次創作での©️マーク使用は避けるべきです。
また、当該アンソロジー含め
ノベルティにも©️マークが使用されている
ため、奥付などがない非公式グッズ単体で使用・流通した場合、公式グッズと混同され版権元の「公式」に問い合わせが行ってしまうリスクもあります。
という話もありますが、ツイステの大元の版権は海外にあるディズニーにあり、当然公式HPの下部
にもあるように、公式が権利を主張するマークとして現在も使用されています。
確認できた範囲では、過去に販売された公式グッズ等にも©️マークが使用されています。
興味のある方はお手元の公式グッズや公式HPで確認してみてください。
引用元では「日本ではこのマークは意味がない、という意見もあります」と記述がありますが、ツイステ以外のジャンルの公式グッズでも©️マークが使用されていることから、日本においても「無意味なマークである」とは言い切れません。
あくまでも権利を主張する意味合いを持つマークである以上、二次創作においては「自分の著作物である」という印としては使用すべきではないと考えられています。
公式グッズや公式サイトでも©️マークが使用されているため、二次創作では慎重な対応が求められます。
◼️まとめ
アンソロジーからは少し話が広がりますが、この過去の記事の中に引用している頒布済みの非公式グッズにも©️マークの記載が確認できます。
また、主催様がインターネット上に上げているイラストや、漫画の中にも©️マークが使用されていることが確認できます。
過去の記事や関連グッズにも©️マークの使用が確認されていますが、この行為は公式誤認を助長するため、避けるべきです。どのような意図で使用されていたのか、再考が必要だと考えます。
どういった意図でこのマークを二次創作に使用していたのか、疑問に思います。
◼️8/23追記
昨日投稿した二次創作における©️マーク使用に関する記事について、「常用」という言葉が主催様がすべての作品で©️マークを使用していると誤解を招く表現であったと考え直し、「多用」へと訂正させていただきます。
以下の通り、非使用例・使用例を改めて示します。
●©️マークが使用されていない例
ディズニーと一目で分かるものには©️マークをあえて使用していないように思われます。©️マークについて一定の権利を持つという認識は有していると推測できます。
・2020年12月8日ポスト
・2022年11月21日ポスト
●©️マークを使用している例
・2021年10月11日ポスト
※作品内に実際に存在する曲の歌詞が使用されており権利意識に対する疑問はありますが、こちらに関しては本件のアンソロジー関連問題の主題としては扱いません。
・2021年1月30日ポスト
※作品内の「GROOOOVY!!」の文字が公式に酷似しており権利意識に対する疑問はありますが、こちらに関しては本件のアンソロジー関連問題の主題としては扱いません。
◼️引用リンク集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?