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DVDコピー本を作る仕事の人の結婚挨拶

娘「お父さん...久しぶり」

父「本当に久しぶりだな。今までなにやってたんだ?」

娘「...まぁいいじゃない。それよりお母さんは?」

父「病院の待ち時間が長かったんだと。もうすぐ帰ってくる」

娘「そうなの。実は今日会わせたい人がいるの、○男さん!」

父「久しぶりに帰ってきたと思ったらそういうことか...」

彼氏「失礼します、○子さんとお付き合いさせて頂いている○男と申します。」

父「まあそこに座りなさい。」

彼氏「ありがとうございます。」

父「まあ聞くまでもないかもしれんがどういう用件かな?」

彼氏「○子さんを必ず幸せにします。○子さんと結婚させて頂けないでしょうか」

父「そうか、まあすぐにはあげられないな。いろいろ聞かせてもらおうじゃないか、仕事は何を?」

彼氏「出版社で平社員をしております。」

父「〇男君はどんな本を担当しているのかな?」

彼氏「はい!DVDコピーの雑誌を担当しております!」

父「え?DVDコピー?」

彼氏「はい!」

父「それって大丈夫なやつか?」

彼氏「はい!部長が大丈夫って言ってました!」

父「DVDコピーってあの...本屋のパソコンの棚にある猿がよく表紙になってるやつか?」

彼氏「そうですね!主に弊社の本はDVDfabを...」

父「もういい。申し訳ないがよくわからん仕事をしてるやつに娘はやれない」

娘「お父さんだって昔変なワンピースの考察本担当してたじゃない!」

父「今は関係ないだろ!」

彼氏「そうですか...なら仕方ないですね。本当の事を話させていただきます。」

父「なんだ急に?」

彼氏「今の〇子さんはコピーなんです。」

父「は?」

彼氏「本当の〇子さんは浪費癖が祟って遺伝子権と記憶を怪しい業者に売ってそこから行方不明です。」

父「どういうことだ〇子!」

娘「...」

彼氏「今この子に言っても無駄ですよ。彼女は記憶移植されたコピーなんです。業者が夜逃げして路頭に彷徨っていたところを私が保護しました。」

父「情報弱者だと思ってバカにしやがって!証拠はあるのか!」

彼氏「右耳の裏に記憶移植の傷跡があります。まあお父さんにはわからないかもしれませんが。」

父「お父さんと呼ぶな!」

彼氏「彼女もコピーといえど立派な人間です。遺伝子上の父親である貴方に今回、結婚のご挨拶をさせていただいたんです。」

父「すまんが結婚の話はまた今度にしてくれ、今はもう頭の整理がつかない」

娘「お父さん...」

ガチャガチャ

カチャ

母(2)「ただいま~」

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