フタリソウサ、探偵さ

はじめに

2025年2月18日に決定版ルールブックが発売されるバディサスペンスTRPG『フタリソウサ』は、シノビガミなどを手掛ける冒険企画局が作成したTRPGです。

さて、そもそも皆様は様々なジャンルがある『バディもの』という題材において、代表的かつ古くから愛されるジャンルがあることをご存じですか?
私は「モルグ街の殺人」に始まり、長きにわたり愛される「シャーロックホームズ」シリーズや25年以上の歴史を持つドラマ「相棒」に代表されるように、『サスペンス・ミステリーもの』が答えのひとつであると考えています。そして、本作はそのジャンルに特化したTRPGなのです。
本記事は、「TRPGって言葉は聞いた事あるよ!」という型や、「バディものに興味はあるけど……」という方におすすめするための紹介記事です。

公式サイト&書籍


フタリソウサってどんなゲーム?

『サスペンス・ミステリーもの』のバディ物に特化したシステムです。
GM(進行役)を含め対象人数は三人ですが、GMが助手役を務めることで二人でプレイすることも可能です。なんと潔いシステムでしょう。

プレイヤーは探偵または助手となり、事件を調査する事になります。
優秀しかし人としてはどこか変わった側面を持つ探偵に振り回されながら、助手は真実を探求する事になります。

最後には皆を集め、真相を解説するサスペンスあるあるのクライマックスシーンも!特化したシステムだからこそできる、夢のシステムです。

おすすめポイント

探偵RPのしやすさ

フタリソウサにおける『探偵』とは謎を解く者を指し、探偵から刑事、はては悪魔まで様々な役職が存在します。
とはいえ探偵とか頭が良いとか、変わった癖とか言われても……

そんなRP難しいからできないよ!

そう考える人は多いのではないでしょうか。しかしながら、このシステムはそれに特化したシステムなのです。その為にあるのが知ってたカードです。

この情報によって探偵は「事前に伏線を張っていたような名推理」や全貌を把握するかのような推理ができるのです。

知ってたカード(自作)

探偵にのみ与えられるこのカードがこのゲームの鍵であり、プレイヤー達はセッション中にキーワードを獲得することで事件解決へと進んでいきます。たとえば、周囲の痕跡を調べる事でわかりそうな情報なら現場に向かうシーンを選んでみたり、協力者を探してみたり……。

助手も活躍できる!

これだけではまだ助手はどこで必要なのだろう?と思うかもしれません。しかしながら助手には助手の強みがあり、「秘めたる想い」と呼ばれるパートナーからこう思われたいと思う想いを内緒で設定します。
それは任意で公開する事ができ、「告白」シーンを行うことで様々な効果を獲得できます。「実はパートナーに頼られたいと思っていた助手が、『告白』をきっかけに推理のカギを握る情報を得る」など、キャラ同士の関係が事件解決にも関わるのがポイントなのです。

「告白」!?!?!?!?!?!?

それ以外にも様々な助手専用のスキルが存在し、探偵同様助手も活躍できるでしょう。

バディはいいぞ

このシステムではバディの絆、関係性というものにフォーカスしたシステムです。
探偵はシーンに出る度、『異常な癖表』を振り設定された癖またはランダムな癖を発動します。パートナーの体を使って事件を再現しようとしてみたりパートナーの耳元で唐突に喋り出したり空中や地上など予想のつかない所から登場したり……イメージした変わった名探偵そのものではないでしょうか?もちろん、自分で設定する枠もあるので好きなように。

シーン終了時には互いに感情を取得し、それを繰り返していけば感情はどんどんと重なっていきます。そうしてそれぞれが持つスキルを活用しながら、プレイヤー達は関係性を楽しみ事件解決へと邁進していくことになります。

初心者に優しいシンプルなルール

1.キーワードを獲得できそうなシーンを選ぶ
2.探偵&助手が登場し、判定までロールを行う
3.技能に応じたボーナスを得て、ダイス判定を行う
(4以上で成功する上、探偵は10面ダイスを使用できます)

おや、ほとんど成功じゃないですか。
1足りない、なんてこと、まずなさそうですね。
もちろんこれだけのルールではありませんが、基本的なサイクルはこの通りです。助手の必要性もしっかり確保されているため、ご心配なく!

最後に

「はじめに」でも記入しましたが、2月18日に決定版ルールブックが発売されます。
そう……つまり、これまで6冊に分かれていたルールブックが、ついに1冊に!つまり、迷う必要なし!今が最高のタイミングなのです。
さあ、君も――

フタリソウサをやろう!!!!!


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