味のしない日常

小さいころ

あれしたい、これしたい、とギラつかせて

受身ながらも何かに没頭していた。

 

でもある程度の年になったら

傷つくのを異様に避けたくなった。

そうしていたら

あれしたい、これしたい、が何もなくなり

なんとなく何かを食べたり、ずっと眠り続ける生活にしていた。

 

何か能動的になる(?)事を探すも、思いつきすらしなく

今さっき食べたポテチの味もしない

そのことを他者に指摘される事があった

「ほら、そういうところ。全部受身」

頭の奥でガーンと音がする。

私、このまま生きていくのかな?と(ずっと思い続けているところもある)

でも、どうしたらよいのかわからない。

味をつけないといけないのか、

このまま無味のほうがよいのかジャッジしないといけない気がしてきた。

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