子供をバイリンガルに育てたいのであれば親も環境リンガルにならなければいけない


海外にしばらく住み、現地で教育を受ける・受けたことで日本語がたどたどしくなってしまったり、どこかイントネーションが不自然な友人や自身の家族が周りにいるのではないだろうか。または最近外国人の恋人ができた友達の振る舞いが突然変わったと言う経験はないだろうか。

結論からいうと

生活している世界の行動様式にもっとも適している現地の言語を意思疎通のため本能的に習得しようとするのは自然なことである

と言うことである。


私のいとこは赤ちゃんの時からハワイそしてボストンに住んでいて今年の9月からアメリカの美大に進学する。そのためか彼女の話す日本語はどこかアメリカナイズされているし、文の構成や伝達の仕方が少し異なっている。彼女の場合私のおばさんに当たる彼女のお母さんもアメリカ育ち、おじさんであるお父さんは単身で渡米し日本職業を始めた起業家であることから普段からの生活様式がアメリカの要素を多く含んでいるということ、そもそも会話が英語でも成り立っいるということを先月10月にボストンで会ったときに強く感じた。

私の場合、日本語においては10年ほど海外に住んでいて日本語で教育を受けていなかったと言う事実が初対面の相手には分からないくらいのいわば”帰国っぽい”イントネーションと言うものはない。

その要因としては親が保守的な家系であったため普段から漢字ドリルや数学のドリルをやらされたということ、また母親は全く英語が話せないうえに海外経験もなかったために、私にとって日本語でコミュニケーションを取るということは大げさに言うと生命の維持に関わっていた。

また、現地の幼稚園で流暢に英語を話せるようになったころに日本語が不自然になり始め日本人学校に平行して通っていたこと、そしてそこが比較的楽しかったこと、ドイツでも日本人の友達は多くいたし、塾も通っていたため”日本人コミュニティー”に属していたことから私の日本語能力に支障をきたすに至らなかったと考える。

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言語というものは相手に自分の意思を伝達するために存在する。だから一番疎通がしやすい手段を取ろうとするのは本能的なことであり、全く不思議ではない。幼ければ幼いほど長い時間を過ごすであろう学校や友達の間に流れている生活様式が自身の基準となり、その様式に沿って発達した現地の言語を習得することは、自身の意思を相手に伝達する方法として一番適切であり、だからこそ他の言語を切り捨て始める、つまり忘れると言うのは理にかなっている。

新しい言語を習得するのにはその言語を話す恋人を作ることが一番である。と言うのも同じである。恋人という人生のパートナーになり得る人の言語を習得しなければという義務感そして、恋人との接し様式はおそらくその人が相当な日本ナイズしている人でない限り今までとは違う接し方をしなければいけないだろう。だからこそそのパートナーと話す言語というものもよりすんなりと自然に入ってくる訳で下手に○ルリッツに通うよりはよっぽど習得速度が早いのだと思う。

ここで海外に住む日本人の子供の場合はどうだろうか。

自分の子供が現地の学校に通わせたことで母国語である日本語を忘れている、変になってしまったと焦っている・焦ることになる親御さんも多いであろう。

そこで母国語だからと言う理由だけで強制的に習得させようとする、怒る、と言うことは絶対にしてはいけない。

例えばアメリカに住んでいる子供が家族内では日本語を話さなければいけないという環境に置かれたときに、アメリカの行動様式に無理やり日本語を当てはめて自身の意思を疎通しようとするということが生じてしまう。非常にストレスフルだ。そして日本語からより遠ざかってしまうきっかけにもなりうる。

だからこそちょっとしたことで敏感になるし、私のように家族と話すことをやめてしまうかもしれない。

ここで私がするべきだと思うには無理に日本語を押し付けないことである。
まず日本の文化、そして考え方を知る以上に好きに、少なくとも不愉快に感じないようにさせることが大事なのではないだろうか。
その方法は様々であると思うが例えば日本のテレビ番組を見ることを日常的にすること、日本風の習い事にトライさせてみること、日本人の友達を作ること、などなど日本の文化に精通し、好きになるきっかけをたくさん作ることが大切であると考える。私の場合当時流行ったmixi やアメーバピグも日本語能力の維持向上に結構な影響があったと思う。

いわば飴とムチの飴を与えるのである。


あなたがもし子供が新しい言語を流暢に話すこと、と同時に母国語である日本語能力維持や向上を望むであれば、親自身も環境づくりという相応の努力をしなければいけないのではないかと私は思う。



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