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万葉集とnote🌱多様な生活、さまざまなスタイル
〔あなたの読んでいる本を教えてください!#はなまる読書会〕に参加します
木俣修著『古典文学全集2 万葉集』(ポプラ社)を読んでいます。1966年第1刷の図書館で借りた児童書です。
noteを始めてみたら、いろいろな企画やお題に出会いました。『31文字で表現しよう』や、『今日の和歌』などに誘われて作ってみたら、とても面白かったのです。和歌を知りたくなりました。そこで、高校までの授業で触れて、好きだなとおもっていた万葉集を手にしてみました。
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しっかり厚みのある本です。児童書なので文字が大きめで、ふりがなが多く読みやすいです。内容は、だいたい年代順に並べ替えられています。本編はボリュームがあるので、先に解説を読みました。
当時のさまざまな階層にあった人々の、多様な生活と、感情がそこにはうたわれています。そしてまた、さまざまな歌のスタイルというものがみられるのです。
《解説》より234ページ(ポプラ社)
🌱多様な生活と、感情
🌱さまざまな歌のスタイル
noteみたい!どきどきしました。
本編は、和歌や長歌を詳しく解説するために、地理や歴史まで丁寧に紹介されていました。国語の便覧と日本史を足したようです。
歌も、歌を遺したひとも、歌に登場するひとも本当にさまざまでした。
絶好調の天皇から、政争に敗れた皇族、役人、遊女、餓死寸前の困窮者。
感情や、風景、人物、歴史が保存されていました。
和歌って何?という軽い気持ちで開いてみた万葉集。長歌や仏足石歌と並べられて戸惑いましたが、まるでnoteのような世界に、もう少し漂うことになりそうです。面白い!
まるで楽譜を読んで音楽を再生するように、解説を読んで、あらためて和歌を読んだとき、作者の感情が再生されたという体験をしたので、その和歌を。
p59柿本人麻呂の短歌
秋山の黄葉を茂み迷ひぬる 妹を求めむ山道しらずも(二○八)
秋の山の黄葉が あまり茂っているので、迷い入ってしまった恋しい妻を探し求める山の道がわからない
秋の、視界いっぱいの壮大な美しさに絶望する。あの子はどこ。