【GITADORA】RTA in Japan Winter 2024 参加に寄せて(後編:本番/選曲編)
お世話になっております。ぴこルテックスです。
2024年12月25日~31日に開催された日本最大のRTAイベント「RTA in Japan Winter 2024」にて、コナステ版GITADORA GuitarFreaksのShowcaseを披露させていただきました。
この記事では、前編に引き続き今回参加するにあたって考えていたことを書き記していきたいと思います。
本記事(後編)では、セットリスト(楽曲)1曲1曲への選曲理由について中心に語らせていただきます!
その他のイベントに向けた準備等は前編の記事(下記)のほうでまとめていますので、是非そちらも合わせてご覧ください!
選曲・本番でのパフォーマンスについて
考えていたことのおさらい
これは前編の記事の引用ですが、だいたいこういうことを考えていました。
・なるべく多くの方に「この曲なら知ってる」と思っていただく
・様々なジャンルの楽曲を入れる(出典、曲調、収録時期)
・様々なコンポーザーの楽曲を入れる
・デフォルトで解禁されている楽曲を多めに選ぶ
・全体としてストーリーが見えるようにする
・きちんと自分がまともに演奏できる楽曲を入れる
上記の基準に従って組んだセットリストが下図のようになります。「全体としてストーリーが見える」をベースにして大枠だけ先に作り、その内訳を固めていく感じで考えました。
人それぞれ「こういう楽曲を入れてほしい」という基準はあるかと思っていますが、今の私が出せる最良のセットリストが組めたのではないかな、と自負しています!
ここからは、それぞれの枠についてなぜその曲を選出したかについて触れていきます。また、本番で実際どうだったのか、想定とどう違ったのかなどがあればそちらについても記載していきます!
版権楽曲/J-POP枠
まずは「誰もが知っている楽曲」枠として、「紅蓮華」と「ミックスナッツ」を入れました。こちらの2曲はそれぞれアニメのOPとしても採用されていますし、コナステ版ギタドラに収録されている版権楽曲の中でも知名度が高いので採用しました(最初は昔大人気だった楽曲枠として天体観測を入れていたのですが、最近の楽曲のほうが良いかと思いこのようになりました)。
紅蓮華は曲が短め(1分半)くらいなのでチュートリアルにちょうど良いと思い1曲目に、またセットリストのどこかでギターパートだけではなくベースパートが演奏できるゲームことを見せたいなと思い、音に動きがあるミックスナッツをその枠として採用することにしました。
また、紅蓮華のほうはチュートリアル枠として普段のオプションではなくデフォルトに近い設定にしてプレイしました(記録が出なかったらあれなので、流石に判定調整はいじりました…w)。
普段と違う環境なのでポロポロとGreatを出すことがあり、実は練習中もなかなかエクセ(All Perfect)は出なかったのですが、本番では出せてほっとしています。やっぱりいきなりエクセ出せたほうが見栄えが良いですからね!
(ちなみにギタフリのPerfect幅は4フレームなので比較的広いです!達成率ではなくスコアを狙おうとすると1フレーム未満の世界で競うことになりますが…)
なお、コナステ版ギタドラに入っているこうした版権(J-POP)楽曲は全てカバー音源となっていますが、AC版はもっと版権楽曲の曲数も多く、カバー版ではなく本家の音源で収録されていたりもします(提供曲という扱いです)。
ゲーム楽曲枠
ギタドラもゲームなのであれなのですが、他ゲーム出典の楽曲ということです。RTA in Japanはゲームの祭典ですから、やっぱりここは多めに入れておきたいな、と思っていました。
まず50th Memorial SongsについてはFlagship Medley(ウイイレ、パワプロ、麻雀格闘倶楽部、メタルギアのメドレー)のほうも良いなと思ったのですが、パワプロ枠はRELAYがあったのと、SOUND VOLTEX Showcaseでプレイした楽曲と同じ曲が1曲は入ってると良いかな、と思ったのでBeginning Story(イーアルカンフー、ツインビー、ゴエモン、グラディウスのメドレー)のほうを採用させていただきました。
プレイ内容としてはここからが本番!ということもありかなり緊張が見られます。普通に左手でボタンを押す指を間違えました…w
そしてやはり「Vampire Killer」と「RELAY」ですね。この2曲はセトリ入り即決でした。
「Vampire Killer」は悪魔城ドラキュラシリーズの最も有名な楽曲ですが、やっぱりアレンジが超かっこいいので紹介したかったのです(ギタドラのVampire Killerは悪魔城ドラキュラジャッジメント版をベースに、後半にギターソロ・ドラムソロが入っているオリジナルの音源です)。ちなみに譜面は3個区切りがメインなんですが、一箇所だけ3-4-3-3という変態的な区切りの場所があります。本番もそこでコンボ切りました。
「RELAY」はやっぱり今年RiJのShowcaseとして走るなら…ってことでパワプロ30周年の記念も兼ねて選曲させていただきました。作曲者が猫叉Masterさんだというのを後で知って腰を抜かしそうになりました。なんでも書けるなあの人…。ちなみにギター演奏はおなじみYvyaさんです。
ギタドラにはムービーは入っていませんが、この曲が使用された「パワフルプロ野球2024-2025」のOPムービーが本当に良いんです。私もかつて音ゲーにハマる前は4, 5, 6, '99開幕版と遊んできたパワプロキッズでしたから、見ていてグッと来るものがありました。まだご覧になっていない方は是非!
そしてゲーム枠最後は東方シリーズより「U.N.オーエンは彼女なのか?」の岸田教団&THE明星ロケッツ版を入れました。SOUND VOLTEXのときは「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」が採用されていたのですが、今回はより生演奏感のある楽曲をチョイス。あと私が岸田教団の楽曲好きなので…。
本番でエクセ出せてちょっと緊張が緩和されました。
本来、東方アレンジ楽曲はセトリにもう2曲(ネクロファンタジア、残像ニ繋ガレタ追憶ノHIDEAWAY)を入れていたのですが、時間の都合上泣く泣くカットしました。
また、オーエンのタイミングでBPMの話をしましたが、楽曲の速さによってレーンスピードが変化しない旨は触れればよかったです!すっかり入れるのを忘れていました…。
あとUNDERTALEの楽曲がもしあれば是非入れたかったです。アーケード版にはあるんですが、コナステ版のギタドラには収録がないんですよね…いずれもBEMANIコンポーザーによるアレンジなので、ぜひ聴いてみていただきたかったです。
オリジナル楽曲枠
ギタドラオリジナルの良い曲シリーズです。ここは本当に悩みました。最終的には必ず演奏する楽曲枠は7曲になりましたが、本当はもう少し多かった気がします(これでも色々削ったほうです)。ここに入らなかった曲は寄付額投票枠のほうに移動したりしています。
最初は新しめの楽曲のほうが多かったのですが、湯田さんから「もう少し懐かしい楽曲を多めに入れてもよいと思います!」とご意見を頂戴し、新旧入り乱れた感じになりました。結果的にすごくバランスよくなったと思います…!
まずは「FIRE」ですが、やっぱり泉陸奥彦さんの楽曲なくしてギタドラは語れませんので、GuitarFreaks初代からの出典として入れさせていただきました。他の候補としてJET WORLDもありましたが、厳密にはそちらは2ndMIXの楽曲だというのと、あとFIREのほうがワイリング(マークに合わせてコントローラを振るとスコアボーナスが入る動作のこと)の話に繋げやすかったので、今回はFIREをセットリストに入れました。
ワイリングでスコアボーナスの話をするにはまずエクセが必須となるので、達成したかったですね…。
続いて「正論」ですが、これは原曲にクラシック楽曲の「威風堂々」が引用されているので、知らない方でも親しみを持っていただけるかな、ということで選曲させていただきました。正論はV以前の当時かなり人気曲で、特にドラム譜面のほうは特徴のある配置(いわゆる鈴木愛譜面と呼ばれるやつ)だったのでみんな遊んでた気がします。Twitchのコメントでも「懐かしい!」とのコメントがたくさんあり嬉しくなりました。
元々ベースの動きがすごく好きなのでベース譜面をやる枠を正論にするとか、CLASSIC譜面(3ボタン版)でやるという案もありました。ただ、「今正論の譜面ってこんなんなってるのか」というコメントを頂いていたようなので、普通にやってよかったな、と思いました(エクセもできたしね!)。
お次は「FLOWER -TLION 69 Remix-」と「Chronos」ですが、この2曲は数ある収録曲の中でも知名度が高いかなと思ったので入れさせていただきました。
厳密にはFLOWERはjubeat/REFLEC BEAT出身の楽曲なのですが、ギタドラ版は大きくアレンジされているので勝手にオリジナル扱いとしました。
原曲をご存じの方にもお楽しみいただけのではないかと思います!ギターのハモりが綺麗で、弾いていて気持ち良いです。
またChronosは私が長年ずっと推し曲としていろんなところで紹介しているので、この場でも披露したかった楽曲です。流れるようなピアノのフレーズ、変拍子であることを感じさせないキャッチーさ、疾走感のあるギター、どれを取っても大好きな曲です。
あとこの曲のギター譜面が個人的にかなり好きで、左手でネックを押さえる側の指をどう配置するかによってやりやすく気持ちよく弾けるようになるので、そのあたりを紹介したかったです。
動画サイト等でも人気の高い楽曲ですよね!コメントに「膳」が多くてめっちゃ笑いましたが、私は「狂nos」を一番見てました。応援、ありがとー!
そして「WONDER TRIP」。こちらと「Cajuput」は本来VR音楽ゲームの「BEAT ARENA」初出ですが、ギタドラにすぐ移植されたのでオリジナル楽曲枠にしてしまいました。
この楽曲は本番でもお伝えした通り、私の妻である駄々子が歌唱を担当しています。妻はドラムマニア初代からプレイしている私よりも古参の音ゲーマーなので、ギタドラに楽曲が収録された時は本当に嬉しそうでした。「リアル嫁曲」という概念、流行らせていきたいです(???)
結婚したばかりのタイミングでは音ゲーにまだ1曲も収録されていなかったところから、8年経った今では企業問わずありとあらゆる音楽ゲームに歌唱曲が収録されていて、大きくなったな…と勝手に思っています(私は特に何もしてませんが…)。興味があれば是非、駄々子の他音ゲー収録楽曲もチェックしてみてください!
あと、歌詞の「最高のステージで 奏で出す瞬間に さぁ奇跡を呼び起こせ 鮮やかに」というフレーズが今走っている自分にピッタリだな、という風に思っていたので、自分への応援歌的な意味でも選曲させていただいています。
(季節的には当初、「センチメンタル・イルミネーション」でも良かったなと思っていました)
エクセを取ってもコンボを切ってもおいしい展開になるとは思っていたのですが、普通にエクセを取る気でやったので2連でコンボを切って鼻水出そうになりました。妻からのお叱りはありませんでした。
次に演奏したのは「繚乱ヒットチャート」ですが、何かオリジナル枠で男性ボーカル楽曲も入れたいな~と思って周囲のいろんな方に相談したところ、ぜひやってほしい!との意見が多かった楽曲でした。良い曲ですよね。ほかには「紅焔」あたりも候補でした。
この曲は間違いやすいですがメガネロックの系譜でありながらポップンではなくギタドラ初出でしたので、譜面の派手さやムービーの良さもあって今回のShowcase枠として採用するのにピッタリだなと思いました。長いオルタがしっかり決まってよかったです!
そしてこの枠ラストは「Cajuput」。カユプテと読みますので覚えて帰ってください。
この曲については最後までオリジナル楽曲枠としてプレイするか寄付額投票の枠にするか迷っていたのですが、Yvyaさん作曲の楽曲がセトリにないのは流石に…と思っていたのと、「1曲くらい完全に趣味に振った曲入れてもよいよね」ということで好みで入れました。
この曲は私が普段プレイするときによくウォーミングアップに使っている楽曲で、前編でも書いたとおりこのRiJの本番の日もセッティングをして一番最初にプレイしました。
エクセをお見せしたかったのですが綺麗にイントロとアウトロの2連オルタの切り替えで1回ずつコンボを切る羽目に…。この日は2連の調子が悪い日でした…
BEMANIシリーズ移植楽曲枠
直前で走っているDDR、普段プロ活動でお世話になっているSDVX、両ゲームに敬意を込めて1曲ずつ移植楽曲を入れることにしました。
DDR枠として採用したのは「みゅ、みゅ、Müllる」、SDVX枠として採用したのは「Paradigm Shift」です。
ここはどちらもかなり私の好みが入った選曲でした。
「みゅ、みゅ、Müllる」の方は後で出てくるANEMONEと同じく現在開発中の新作(新筐体)ロケテスト時に移植楽曲として収録された楽曲で、この記事を書いている2025年1月現在は現行のAC版では収録されておらず、コナステ版でのみ遊ぶことが可能となっています。
僭越ながらこちらの楽曲はギタドラに移植されてから初めて知ったのですが、一回聴いてすぐ好きになったので今回DDR枠として採用させていただいた次第です。ギターパートもベースパートも良いのですが、譜面がけっこう左右に飛んで珍しいと思ったのでベース譜面のほうを演奏させていただきました。
ジャケット・楽曲の印象としてはカワイイ×オシャレな感じかと思ったのですが、セトリに採用するにあたって「そういえば不思議な曲名だよな」と思って楽曲のことを色々調べていたら歌詞にたどり着き、衝撃の事実を目の当たりにしました(下記にサビの1フレーズを引用します)。
悲しすぎるだろ!「Müll」は「ゴミ」という意味だそう。なんてこった…
劇レコさんの楽曲はこういうオシャレでありながらダークな遊び心が入ってる部分が大好きです。
この驚きを共有したかったのでその背景含めて紹介させていただきました。
そしてSOUND VOLTEX枠は「Paradigm Shift」です。ボルテ枠としても悩んだのですが、ちょうど本番の12/27(金)は仕事納めだった方も多かったと思いますので、社会人の方々今年も本当にお疲れ様でしたの意味を込めて選曲しました。本番のコメントでも触れていただいたとおり、歌詞にビジネス用語が含まれており、つらい仕事を頑張る方々への応援歌となっているためです。個人的にもすごく好きな楽曲です。
あとはやはり私が活動しているBEMANI PRO LEAGUEの新曲として出た楽曲なので、そういった意味でも話題にしやすいなと…!BPMは220ということでSOUND VOLTEXだとまあ平均よりは少し速めの部類かな?くらいのテンポなのですが、ギタドラだと超速に分類されます。
ほかにはボルテ枠としてFor UltraPlayers、Joyeuse、準備運動あたりも候補に入れていました。うちFor UltraPlayersは11月に行われたアミューズメントエキスポの本番で演奏させていただき、RiJではParadigm Shiftをチョイスしました。それぞれKACとBPLの楽曲なので、そういった意味でも良かったと思います!
寄付額投票(追加セットリスト)枠
寄付額投票の結果選ばれたのは「BEMANIシリーズの楽曲」。ということで、追加セットリストは「ANEMONE -GITADORA EDITION-」、「ミッドナイト☆WAR」、「凛として咲く花の如く」の3曲をチョイスしました。
SOUND VOLTEXの際も同様に寄付額投票としてBEMANIシリーズの楽曲が選ばれましたが、その際は「ちくわパフェだよ☆CKP」、「POLICY BREAK Medley from SOUND VOLTEX×jubeat」、「V」、「FLOWER」の4曲でしたので、今回はそちらとはだいぶ違った側面での選曲になったかなと思います。
「ANEMONE」はここ最近のBEMANI楽曲が誇る超ド名曲で、beatmaniaIIDXに収録されたときから「ギタドラ来ないかな…」と思っていた楽曲です。「みゅ、みゅ、Müllる」同様まだコナステ版のみで遊べる楽曲なので、アーケード版への移植を心待ちにしています。
-GITADORA EDITION-という下の句が追加されていますが、移植にあたり激エモなアレンジが加えられております(特に一番わかりやすいのはアウトロです)。
この曲は単純に「良い曲だから聴いてって!!!!!!!!!」枠として選んだので、刺さった方も多いことが分かり本当に嬉しかったです。是非ムービーと合わせて楽しんでいただければと思っています。
「ミッドナイト☆WAR」については、BEMANIシリーズの楽曲を選ぶ以上、なるべく多くの機種に入っている楽曲のほうが良いかな、と考えこちらをチョイスしました。単純に曲もかっこいいし譜面も楽しく、ムービーもぬるぬる動くので見栄えがするというのもあります。
(仕事納めしたあとに「進捗どうですか?」と確認する格好となってしまいました…)
ムービーに出てくる「いちか」というキャラはKONAMIのアミューズメントゲーム宣伝担当として生まれたキャラクターです。デザインが良く人気のキャラですが、最近はそこまで楽曲を歌ったりしていません(ポラリスコードという機種で、告知等には出てきてくれるようになりました)。
いちか、もっと表に出て良いと思うぞ!(ファン目線の意見)
「凛として咲く花の如く」も音楽ゲームシーンにおける超有名楽曲ですが、ここは曲芸枠としてSUPER RANDOMを使用させていただきました。
理由としてはちょっとテクニカルな話になるのですが、この曲は基本的に単色押しの16分音符で構成された譜面で、ラストだけが複色(同時押し)の16分音符になっています。
ギタフリにおいては単色のSUPER RANDOMよりも複色のSUPER RANDOMのほうが降ってくるパターンが多く難しいので、「ラストにとんでもないものが降ってくる」というのをShowcaseの見せ場として演出できると考えたためSUPER RANDOMにしました。そのため、自分が出来るかどうかに関係なく、ハズレ配置が来れば来るほど良いと考えていました。
結果的に譜面が右に寄る大ハズレを引けて盛り上がったので大成功です!(デフォルトの左手の指配置を左のほうに置くプレイヤーが多いため、右に寄ると小指で取らなければならないケースが増える=ハズレ配置となるわけです)
ちなみにギタフリにおいては楽曲によってはRANDOM、SUPER RANDOMのほうが簡単になる譜面もあったりします。このあたりは人によってオプションを使い分ける部分です(私はほとんど使いません)。
また、寄付額投票で他の結果になったら演奏していた楽曲は以下となります。
J-POP:天体観測、Show Business、Trickster
ゲーム楽曲:ここからよろしく大作戦143、50th Memorial Songs -二人の時 ~under the cherry blossoms~、残像ニ繋ガレタ追憶ノHIDEAWAY
ギタドラ初期の楽曲:JET WORLD、三毛猫ロック、The Least 100sec
おすすめインスト楽曲:HEAVEN'S COCKTAIL、キヤロラ衛星の軌跡、MIND ERUPTION
上記の寄付額投票if選曲は、先日実施した配信のほうで選曲理由含めてプレイしておりますので、興味のある方は是非そちらもチェックしてみてください!
高難易度ボス楽曲枠
ここは練習期間を経るにつれてどんどん曲数が増えていった枠になります。多ければ多いほどスーパープレーとしての側面が増えて良いと思っていたので…。
実は応募時点からやることを唯一決めていた楽曲は「一網打尽」でした。だって、やらないわけにいかないじゃないですか…(SOUND VOLTEX Showcaseのほうでも「SuddeИDeath」やってたし)。
ギタフリの最高難易度楽曲(Lv. 9.99)は一網打尽を含めて3曲あるのですが、内訳としては1曲がLv. 9.99、1曲がLv. 11、そして1曲がLv. 12といった具合です。もちろんLv. 12のやつが一網打尽です(登場したときは何故かLv. 9.70でした)。
Showcaseである以上「このゲームの天井」をお見せすべきであるとは考えており、最高難易度楽曲をやることは決めていたんですが、上記のような内訳のためプレイするのは一網打尽一択でした。逃げられない!
他の楽曲については、コンポーザーを主軸として選ばせていただきました。
ギタドラは他の界隈でも活躍されている方が楽曲を書き下ろしている、というのが強みのひとつだと感じており、ボカロPとして活躍されているOSTER projectさんの楽曲として「煉獄事変」、様々なゲームシーンにてサウンドを制作されている桜庭統さんの楽曲として「Step forward」をチョイスしました。
そしてギタドラシリーズのボス曲を彩ってきたコンポーザーの楽曲としてやっぱこの方々は必要だよね、ということであさきさん、佐々木博史さんの楽曲をここで満を持して登場させることに。
まず「煉獄事変」についてですが、OSTERさんはギタドラだと基本的にプログレフュージョンのインスト楽曲を書き下ろすことが多いです。その中でもかなりテクニックが求められる楽曲・譜面で、ド派手に難しいのがこの曲かなと思っていたのでセトリに入れました。ムービーも良い。
9.35という難易度表記ですが、ぶっちゃけフルコン難易度は9.70くらいあるかと思います。アーケード版で一度だけExcellentを達成したことがありますが、見ていただいた通りとにかく難所の多いこと…。このあたりから「譜面の様子がおかしい」と思っていただけていたら良いなと思ってボス曲枠の切り込み隊長とさせていただきました。
次はBEMANIコンポーザーであるあさきさん楽曲の「Anathema」。最初にセトリ組んだときはあさきさん枠は「ここからよろしく大作戦143」にしてたのですが、やっぱボス枠に入れたいよね…ということでインスト楽曲からチョイス。
あさきさんご本人が歌唱されている楽曲でも良かったのですが、やっぱり曲が好きなの(と得意譜面なの)でAnathemaにしました。本番の出来はボロボロでしたが…
あさきさんのボス楽曲は基本的に禍々しく、ヴィジュアルやメタルの要素がふんだんに含まれているので演奏していて楽しいです(が、呪われそうにもなります)。今回のボス曲枠の闇属性です。
桜庭さんの「Step forward」については本来REFLEC BEATシリーズの楽曲なので移植曲という扱いであり、正式なギタドラボス曲枠として入れるのであれば「Hard distance」あたりが適切だったのですが… これもこちらの方が得意譜面でしっかりとしたプレイを見せられるかと思ったので採用させていただきました。あとキャッチーで桜庭さん感がすごくある曲なので、そういった意味でも分かりやすいかなと…!
ほかにも、ギタドラにはSaGaシリーズなどでお馴染みの伊藤賢治さんの書き下ろし楽曲も入っているため、「Shake and Shout!!」を入れるという案もありましたが、私が出来なさすぎるので泣く泣くお蔵入りに…。
ボス曲枠の中でもし本番でもフルコンを出せるとしたらAnathemaかStep Forwardのどちらかだと思っていたので、こちらで達成できて安心しました。
「Timepiece Phase II」はギタドラシリーズにおける往年の名曲で、私がギタドラプレイヤーとして名を馳せるきっかけになった楽曲でもあります。
やっぱり佐々木博史さんの楽曲が我々ギタドラキッズに与えた影響は計り知れませんので、満を持してここで披露させていただきました。今後も私の人生のあらゆる場面でお世話になる楽曲かな、と思っています。
Showcaseをするにあたってきっと佐々木さんの楽曲は演奏するだろう、と思っていたそこのあなた、大正解です。
ちなみに、季節的に「Concertino in Blue」も良いと思いましたが、私が出来ないので(以下略)
ここまでの4曲はいずれも違った方向性のボス曲と言うことができ、バランスを考えて選曲させていただきました。いかがだったでしょうか…!
さて、タイピまで終わっていよいよ残りは一網打尽。なんとなくそこまでのプレイの感覚で上手く出来なさそうな気がしていたので、相当気が重かったですw
本番で出した達成率68%は…ぶっちゃけ相当な下振れでした(前日リハの際は83%のSランクでしたので…)。上手く行かなくても75%くらいは出ると思っていたので自分のプレイ内容的には大変悔いが残りますが、これだけ長いことプレイしていても一番難しい譜面を本番でやるとこんなにボロボロになる、というところをお見せできたのでまあよしとしましょう。譜面作ったスタッフの方は反省してください(死にかけ状態)
エンディング枠
一網打尽で〆るにはあまりにも自分のリザルトが不甲斐なさすぎるので、エンディングとして1曲入れることは考えていました。
はじめは走者の好きな楽曲枠ということでCajuputあたりを想定していたのですが、年末という時期的にも、10周年を迎え先日ツアーの最終日を迎えたここなつを祝う意味でもルミナスデイズ以外の適役がいないことを思いつき、そのまま採用。最後まで一切ブレることなく固定でルミナスデイズに決めていました(ちなみに今回のツアーも全通してますが、ここなつのライブイベントについては今まで1公演たりとも外したことはありません)。
本番のプレイでも無事Excellentを達成できたので良かったですが、実は最後の1ノーツがけっこうGreatになる手前ギリギリのPerfect判定だったので危なかったです…w
余談ですが、私は(ここなつを含む)ひなビタ♪というBEMANI発のデジタルコンテンツが大好きで、セトリを組むときに1曲は必ず入れるつもりでいました。BEMANI枠に一曲入れるか?など色々と悩んだのですが、SOUND VOLTEX Showcaseのときは「ちくわパフェだよ☆CKP」(日向美ビタースイーツ♪側)を採用していたので、今回はここなつの楽曲をチョイスすることにしました。
もし日向美ビタースイーツ♪側の曲を入れるなら、ド直球にギタドラっぽくてかっこいい、私がひなビタ♪にハマるきっかけになった「カタルシスの月」か、
本家本元のTOMOSUKEさんが作曲しており、音楽ジャンル的にちょっと珍しいアプローチ(あと推しキャラである春日咲子さんが歌唱している案件)の「スイーツはとまらない♪」のどちらかを入れたかな、と思っています。
自分のプレイ内容まとめ
Excellent:9/24曲
Full Combo:13/24曲
一網打尽:一網打尽
やはり本番なので予想通り普段よりミスは多くなってしまった感覚がありましたが、意外と半分くらいはフルコン出来ていたようです。ずっと緊張で力が入りっぱなしだったからか、RELAYくらいからしっかりと汗だくになり、後半のボス曲ゾーンは正直息切れしていました。
Step forwardのエクセがなかったらあまり自分のプレイに納得できないまま帰ることになっていたので、それがあって本当に良かったです…w
MC(トーク)について
最後に、演奏以外の部分について少し触れておきたいと思います。
コナステ版ギタドラはゲームの特性上、リザルト画面と次の選曲までの間にローディングで無音の時間がたびたび発生します。そこで会場の温度が下がってしまうと思い、基本的には1時間トークを切らさないようにする方向で考えていました。
湯田さんには解説を実施していただくにあたって「この楽曲ではこういう情報を話していただけたら嬉しい」という情報を事前に共有させていただき、本番ではそちらを紙で印刷して臨みました。その上で他の部分(例えば昔バトルで当たった時の話など)については湯田さんのトーク力にお任せする形になってしまったのですが、上記のトークを切らさないようにする部分についても汲み取っていただき、大変わかりやすく解説いただきました。
(本番のプレイ中で聞く余裕がなかった部分もあとで聞き返したりしているのですが、流石のトーク力だと感じています…!)
あとはやはりイベントとしての流れを意識しておきたかったので、「すごい音ゲー」だったりGrim Fandangoが金曜ロードショーだったり、自然に前後に繋がるような話題を入れました。
(最後に「チャンネルはそのままでお願いします!」と言いたかったのですが、完全に頭から抜けてました…)
また、イベント的にはけっこう例年に比べて押し気味で、かつ1時間をフルで詰め詰めにしたセットリストだったので、最初/最後のトークはそこそこにしてすぐに本編に入ることにしました(それでもかなりギリギリになってしまったので申し訳なかったのですが…)。
一応タイムオーバーしてしまいそうなら途中で少し楽曲数を減らす方向に舵切りをするつもりで準備してはいたのですが、正直セットリストとしてはこれ以上削りたくはなかったので、しっかり予定曲を全て演奏したうえでEST(予定タイム)を超えずに終えられたので、良かったと思います…!
終わったあとは「走り切れた…」という満足感で放心状態だったのですが、終了時点で23時を回っており、次の日も朝から関西に行く予定が決まっていたので感慨に浸っている暇はありません。
方々に大感謝の挨拶をし帰宅しました。本当に、大変お世話になりました…!その後31日にはイベント自体も無事終了、お疲れ様でした!
いまは見られなかった分をアーカイブで少しずつ見ています。私が走ったギタドラのShowcaseも見返すのですが、会場の反応もTwitch、YouTubeのコメントもあったかくて本当にほっとしています。
ちなみに次の日の関西行きは寝坊しました。
おわりに
私は現在プロゲーマーとして活動しており、ありがたいことに様々な大会やイベントに出演させていただいております。
しかしながら、今回RTA in Japanで走らせていただくにあたっては今までにないくらい緊張をしていました。そりゃあなんたって東京ドーム公演ですから…(?)大げさかもしれませんが、自分のゲーマー人生の中でも最大と言っていいイベントでした。
ただその分、少しでも良いステージになるようにと妥協はしませんでした。自分の今できる本気はぶつけられたと思っています。
今回応募して、ギタドラという自分の人生を共にしてきたゲームを皆さんに紹介できて本当に良かったです。いい思い出になりました。ありがとうございました!!
また、最後に宣伝で恐縮ですが、個人のYouTubeチャンネルの方で音ゲーを中心に定期的に配信を行っています。
さっそく1/10(金)にアーケード版のほうのギタドラ配信を実施したいと思っておりますので、是非ご興味がありましたらチャンネル登録をよろしくお願いいたします…!!
(そちらでは頑張ってSkill Pointを上げる予定です)
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう。それでは。